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1.  アリー/スター誕生 《ネタバレ》 さすがに音楽はよかったし前半は結構テンションも上がった。が、後半の失速ぶりはいかんともしがたい。アリーの成功に比しジャクソンの没落が描かれているが、その没落の理由がはっきりしない。そのせいで彼のどこに共感すればよいのか判らず、ラストもただただ後味の悪いものに感じてしまった。ガガは頑張っていただけに残念ー。[映画館(字幕)] 6点(2019-01-03 23:20:09)

2.  アメリカン・スナイパー 《ネタバレ》 イーストウッド監督作品にしては普通の映画。悪い意味で。主人公が実在のアメリカの英雄では正統派な演出にならざるを得なかったということか。もちろん全編を通して安定感のある演出は健在で、死と隣り合わせの戦場の恐怖と緊張感は生半可なものではない。ただ、戦場以外(特に退役後)の描写が少なすぎたため、戦争の精神への影響が充分に伝わらず、ラストへの繋がりがしっくりこない感がある。充分良い映画ではあるのだが、期待ハードルが高かったため辛口採点。[試写会(字幕)] 7点(2015-02-15 00:18:48)

3.  アルゴ 《ネタバレ》 映画会社を設立したり架空の記者会見を行ったりと細部に拘る反面、入国者と出国者の照合に対して全くの無策であったり、中止命令の中強引に作戦を開始したりとあまりにも無謀な点がいちいち気になる。まぁ、事実であるのだから仕方ないと云えば仕方ないのだが・・・。一方演出の非凡さは充分に感じ取れた。イラン・イスラム革命についての知識は全くなかったが、その緊張感・絶望感がひしひしと感じられた。この監督の他の作品も観てみようとは思った。[映画館(字幕)] 6点(2012-12-23 12:50:30)

4.  アリス・イン・ワンダーランド 《ネタバレ》 普通の作品・・・悪い意味で。アリス+ティムバートンで普通の映画でどうすんだい?もっと奇想天外・支離滅裂な展開や映像を期待していたのに。最初にでてきた予言書の通りに話は進み、出てくる方々も極めてまとも。なにも驚くところなくハッピーエンド。ディズニーの子供向けだとこんなもんなんですかね。あと3Dは映画に不要ということを再確認した。[映画館(字幕)] 5点(2010-05-03 19:08:52)(良:1票)

5.  アバター(2009) 《ネタバレ》 この作品の最も素晴らしいところは3D映像などではなく、その独創性である。続編やコミック原作映画の氾濫する中、これだけの世界観を1から作り上げたことは賞賛に値する。久しぶりに全く知らない世界を堪能できた。多少のパクリはご愛敬。 ただストーリーに映像ほどの奥行きがないのが残念。地球人は何故それほどその鉱石に拘ったのか?それがたとえば人類存続のために不可欠なものだったとすれば、ジェイクは圧倒的に人類の裏切り者である。そこらの葛藤や苦悩が全く描かれていないので、ストーリーが全体的に軽くなってしまっている。 一方3Dの使い方は理想的。不必要にものが飛び出すアトラクション的ではなく、あくまで映像に奥行きを与え、臨場感を増していた。 3Dがこれからの映画の主流と云う方がいるが、私にはそれほど不可欠なものには感じられなかった。眼鏡は邪魔だし、画面は暗いし、目疲れるし、高いし。そんなものはなくても、映画本来の感動は充分に味わえる。むしろCGの時と同じく、それのみを売り物にし、全ての演出技術を放棄したようなくず映画が氾濫する事の方が心配である。[映画館(字幕)] 8点(2010-01-09 15:36:21)《改行有》

6.  アポカリプト 《ネタバレ》 命の価値について考えさせられる映画。生命のエネルギーについては云うまでもないが、その罪の部分についても考えなければいけない。主人公側と襲う側。一見襲う側は残虐で悪、と思われるが、主人公たちも冒頭でその残虐行為を動物(生命)に対して行っている。生きたまま腹を割き、内臓を取り出し・・・やっていることは同じである。いけにえは娯楽のように捉えられるかもしれないが、それを信じているものにとっては食するのと同じくらい、生きるために不可避な行為なのであろう。生命とは他の生命を奪わずにはいられない残虐で罪深いものであり、それだからこそエネルギーに満ち溢れた価値あるものなのである。めずらしく真剣に考えさせられた映画ではあるが、私には刺激があまりにも強すぎたためこんな点で。[DVD(字幕)] 7点(2008-02-07 12:24:42)

7.  アイ・アム・レジェンド 《ネタバレ》 ストーリーにややありきたり感はあるもののまぁまぁ楽しめましたが。主人公の孤独の描写から、この映画の主題であるべき孤独に対する絶望感が今ひとつ伝わってこない。3年も一人でいたら親子を見つけたときの喜びはいかばかりかと思うのだが、そんな描写は微塵もなかったし。他にも“そう”なるまでの過程をもうちょっと長く描けば話に重厚感が出ただろうし、あんなあっけないラストで“伝説になりました”で締められても・・・。素材は面白いのに、結構月並みな映画になってしまいましたね。ウィル・スミスは好きなのでちょっと甘めで。[映画館(字幕)] 6点(2008-01-04 12:29:46)

8.  アイ,ロボット 《ネタバレ》 ウィル・スミス主演と聞くとおちゃらけの入った映画と思っていたのですが、彼はシリアスでも充分イケますねぇ。映画自体の出来は悪くなかったと思うのですが、近未来映画というのはどうも今ひとつ感情移入できなくてダメだなぁ。まぁ、サニーのウインクに免じてこの点数。ところで何でNS-5がNS-4を破壊していたの?よく解らなかった。私この映画をちゃんと理解してないかも・・・。6点(2004-10-04 12:59:19)

9.  アパートの鍵貸します 《ネタバレ》 今の殺伐とした世の中には合わない映画かもしれない。でもそれだからこそ観た人に夢を見させてくれる希少な映画。全てにおいて本来映画とはこうあるべきだというエッセンスの詰まった作品。 自分のことは省みず一途にフランのことを思い続けるバクスター。フランさえ幸せなのなら自分は潔く身を引き、相手の申し訳ないという気持ちを察して自分もデートなんだと嘘をつく思いやり。コメディタッチの中に、“古き良き時代の男”を見た気がします。 観終えてこれほど幸せな気分になれる映画はありません。最高です。10点(2004-09-30 12:43:14)(良:1票) 《改行有》

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