みんなのシネマレビュー |
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1. アダルト♂スクール こんなにも心に響かない作品は珍しい。コメディの割りにあまり笑えるシーンも無かった。それでも見終わった後に何となく面白かったな、と思うのは登場人物がとにかく本音丸出しで行動している下品なまでのバカ正直さ。建前やキレイ事にうんざりしている時はおすすめの映画かも。6点(2004-12-08 10:29:34) 2. 暗黒街の顔役(1932) 《ネタバレ》 先にアル・パチーノのリメイク版を見ていたのでどうしても比べながら見てしまいましたが、こんなにシンプルでスタイリッシュだったとは。特に冒頭の、口笛吹きつつ銃を構えてボス(当時)を撃ち殺すシーン。影のみの表現。社会正義に満ちた前口上がしらじらしく思えるほどかっこいい。ギャング映画を見る男は、どこかギャングにあこがれる部分を持っている、という男の心理を良く分かっている。この映画を見て「ギャングはいけない」と思う男はいないだろう。むしろ男たちの破滅の美学を感じて憧れてしまいそうだ。ただ、妹への執着やボスの女への横恋慕の部分はリメイク版の方がしっかり描かれていたと思う。9点(2004-06-05 00:49:33) 3. 或る夜の出来事 わがままな家出お嬢様に金目当てで付きまとう新聞記者。が、そのうちに二人は・・・という、とても分かりやすいラブコメ。二人がぶつかりながらも段々惹かれあっていく過程や、脇役たちを絡めた小ネタ、気持ちのすれ違い。細かいところまで神経の行き届いた粋な名作。10点(2004-06-04 23:56:23) 4. アメリカン・ヒストリーX 《ネタバレ》 一見内面的な内容のように見えるけど、かなりトリッキーな映画だと思う。お笑いで言うところの「スカし」というか、ドキドキさせておいて実は何も無い、という展開が多かった(昔の仲間の復讐とか、ありそうで無かった)。で、ラストは「お前が死ぬのかよ」というプチドンデン返し。本当に人種差別や人間心理に心を込めて作った映画なのか、とても疑問だ。4点(2004-05-23 02:05:49)(良:1票) 5. APPLESEED アップルシード RPGのポリゴンムービーイベントシーンで一本映画作ったような感じで、序盤はかなり不安になった。でも乳は良かった。キャラクターの人柄が定着しないまま話がどんどん進んでしまうので、終盤の展開についていけないところも少々。でも乳は良かった。プライドの高い軍人の考え、未来に絶望した老人の考え、情で動く若者達の考えと、立場の違う三者の分かりあえなさはとても良く伝わった。希望あるハッピー・エンドや泣かせどころも実にすがすがしいストレート勝負で、たまにはひねくれたところのない映画を見るのもいいな、と爽やかな気分になった。それにしてもいい乳だった。7点(2004-05-14 18:09:43) 6. 悪魔のようなあなた 《ネタバレ》 ものすごく緊迫感の無い密室劇。退屈だった。それにしてもテープレコーダーは無いと思う。あれはひどい。終盤はもう、誰が犯人でもいいや、という感じ。一番緊張感のあるシーンはオープニングでした。1点(2004-05-13 15:55:59) 7. アパートメント(1996) これほど登場人物たちが自分本位ばかりなのも珍しい。しかも否定的でない。実に懐が深い。誤解、すれ違い、裏切りと人間ドラマを盛り上げる要素が満載。一つこの映画から学ぶとすれば、言いたいことは手紙ではなく直接会って言おう、ということ。7点(2004-05-13 00:58:26) 8. あこがれ (1958) 「僕らは彼女を憎んだ」というセリフだけでこの短い映画は傑作と呼べると思う。8点(2004-03-29 01:40:40) 9. あの頃ペニー・レインと ペニー・レインたちの「私たちは単なるグルーピーとは違うのよ」って発言には、あーハイハイって感じでしたが、それすらもそのまんまひっくるめる懐の深さがある。それほど大した話じゃないのにいつのまにか引き込まれた理由は、やはりウイリアム君の静かで確かな存在感だろう。表情、雰囲気、全てが素晴らしかった。9点(2004-02-26 00:52:53) 10. アパートの鍵貸します 《ネタバレ》 意外性ゼロの話な割にはテンポが異常にいい。バクスター氏は優しいのではなく、ただの見栄っ張りだと思う。とりあえずはハッピーエンドですが、不倫する女性は不幸な自分を悲劇のヒロインとして妄想して酔う悪癖がありそうなので、いずれフランが浮気して別れるだろうな、と思った。8点(2004-02-22 01:17:27) 11. アニー・ホール 《ネタバレ》 冒頭ですでにやられてしまった。面白い。過去や妄想と話し、観客に語りかけ、本音を字幕で伝える。映画でやってみたいこと全部詰め込んだんじゃないだろうか。傷心のアルビーには、クモが出たってだけで夜中の3時に呼びつけるような女とは別れて正解だよ、と慰めてあげたい。10点(2004-02-16 23:12:37) 12. アマデウス ディレクターズカット 史実モノは苦手だなーと思いつつも、見始めたら時間を忘れた。そしてモーツァルトが大好きになった。昔は、モーツァルトが共同墓地に葬られたのは才能が評価されなかったのだろう、と思っていたのですが、どうやら社会性や処世術の無さが問題だったようで。サリエリはモーツァルトを意識しすぎるあまり自分を見失ってしまったようだけど、彼は彼、私は私と割り切ることができていたら、モーツァルトには無い人望という財産が自分にはある、と気づけたかもしれない。勿体無い。10点(2004-02-12 17:45:13) 13. アメリカン・ビューティー 主人公が変わっていく映画といえば、大抵は幸せをつかむためとか自分らしく生きるとか前向きであることが多い。しかしこの映画はさっぱり前向きではなく、怒りを抱えた後ろ向きな精神から半ば開き直り気味に変わっていく。そこが断然素晴らしい。自分も怒りの感情はしっかり自覚し、たまには表に出そうと思った。10点(2004-02-07 03:21:30)(良:1票) 14. アメリ 《ネタバレ》 「見終わったら幸せな気分になれる?そんなバカなことが・・・ホンマや!」という感じ。アメリが他人とは思えなかった(私は男ですが)。アメリだけでなく、出てくる人たちが皆どこか病んでますが、言い方を変えれば自分を持っているということで、少しうらやましかった。一つ難癖をつければ、アメリは幸せのために自分の世界を飛び出して行動したように見えますが、行動したのは7割くらいニノであり、アメリは受身です。女性が受身というのは恋愛の鉄則なのでしょうか。女は楽でいいよなーとひがんでしまいました。9点(2004-02-03 02:38:35) 15. アバウト・シュミット なぜ66歳のおじさんの気持ちが痛いほど伝わってしまったのだろう。誰からも必要とされず、することもない。孤独とやり場の無い怒りと焦燥感。そういうものを自覚してる人にはズドンと来る。ラストはジャック・ニコルソンと同じペースで泣いてしまった。8点(2004-01-22 01:00:27)
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