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評価順1
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1.  或る夜の出来事 《ネタバレ》 主役のゲーブルがちゃんと男らしくてセクシーなんですが、お茶目で可愛い演技も達者なコルベールを見事引き立ててるのも微笑ましいですね。川を渡るシーンでひょいとコルベールを逆さまに持ち上げて、歩いていくところは、コルベールの巧みなおしゃべりに花を持たせつつ、彼女の体つきの女らしさもちゃんと計算して我々に見せてくれるサービス精神も伺え、頼もしいと惚れ惚れしてしまう。コルベールが脚線美で車をキーッと止めちゃうあのシーンの、ゲーブルの「ま、まさか!?」とも言いたげな、すっとんきょうな表情も忘れられません。ラブ・コメディではなんといっても主役男女の相性が重要ですが、この映画の主役2人は見事お互いの要素を引き出しあっている。それに加えてキャプラ監督の映画はそれらを囲む脇役達も芸達者で、また愛らしい。チームワークの良さが自然に映画から湧き出ているというべきか、見る側のこっちも自然と笑いが生まれ、楽しくなるんですね。総てにおける、ロマンチック・コメディのお手本のような愛すべき作品♪9点(2004-02-28 17:26:19)(良:2票)

2.  乱暴者(あばれもの) 中学生時代、この暴走族姿の皮ジャンのマーロン・ブランドの写真を見てなんとも格好いいと思い、惚れました!勿論、リアルタイム世代じゃないんですが、その写真からムンムンする男の色気みたいな物が感じられたんですね。その後、映画もワクワクしながら見ましたが、さすがに公開当時は上映禁止になったという迫力は感じなかったにしろ、こういう暴走族映画の元祖みたいな映画に出たブランドのカリスマ性には感嘆しました。バイクに乗った若者達が、ズラーッと並んで走ってくる光景は圧巻!ストーリーらしいストーリーはないんですが、やっぱり総ての若者映画の原点がここにあるという迫力は、白黒の画像からも見事醸し出されています。マーロン・ブランドが怒れる若者の頂点に立ってたのも頷けます。現在は、少々体重増加の伝説的名優にも、こんな時代があったんだと確認出来るだけでも嬉しい、ぜひ見ていただきたい青春映画です。8点(2004-02-28 17:15:39)

3.  嵐ケ丘(1939) 《ネタバレ》 この作品の醸し出すモノクロの画像と原作の雰囲気が非常に重なり、ヒースの丘のヒースクリフとキャシーの美しさなどが、たまらなく良かったと思います。ヒースクリフ演じるオリビエの演技も、時に荒々しく情熱的で引き込まれる。しかし、なんといっても、原作の小説の半分までの映画化とあって、怒涛の嫉妬に苛まれる主人公達をここに追い求めると、いささか中途半端。当時の映画化では、恋愛に比重をおいたこの描き方が最も支持されるべきとワイラーが判断したのも致し方ない事かも知れません。ラストの演出の余韻は深く印象を残すので、願わくば、このキャスティングでその後が見たかった気につくづくさせられます。7点(2004-02-28 16:58:22)(良:1票)

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