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1. 熱海殺人事件
《ネタバレ》 高橋和男の監督第一作目。脚本は、原作者のつかこうへい自身によるもの。公開当時、この二人がかなり不安でなかなか観にゆけなかったのですが、本作はきちんと映画になっていました。主演の仲代、志穂美は、私にとって「頭の悪い演技をする嫌いな役者」なのですが、本作では好演。役にはまっていました。おそらく現場で台詞を徹底的に作り直したのであろう、つかこうへいの努力が伺われます。本作のテーマ、「事件、そして真実を作り上げてゆく刑事と犯人の努力」は、妙にリアルです。7点(2004-06-20 10:18:47)
2. アマデウス
原作(戯曲)では、モーツアルトを殺した男でありたいというサリエリの願望が主題になっていました。本作では、ストーリーががわかりやすくアレンジされ、老いた後に追いつめられてゆくサリエリの姿が省かれています。モーツアルトの曲が後世に残ることを、サリエリはじゅうぶんに知っていた。なのに、なぜモーツアルトが没してから数十年後になって自殺をはからなければならなかったのか、この映画での説明は説得力に欠けていました。しかし、エンターテーメントとして、本作は成功しています。モーツアルトが死去した後、根も葉もないサリエリによる殺害説が流れたことがあるのは事実なのですがーーーこの映画がノンフィクションものであると信じて鑑賞してる方が多いのは、意外でした。8点(2004-06-07 22:42:26)
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