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1. アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵
《ネタバレ》 アガサ・クリスティが好きなのでパスカル・トマ監督のクリスティ3部作はとても嬉しかった。おまけにトミーとタペンスシリーズのタペンス役がわたしの大好きなカトリーヌ・フロ。本当にこの二人でもっとトミタペシリーズを撮ってほしいです。クリスティなのではじめから犯人もわかっているけれど、この映画は何度も観てしまう。二人で住んでいる家やカトリーヌ・フロのファッションがすごくすてき。犯人役の女性がジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドだったのも驚き。[DVD(字幕)] 7点(2013-03-24 11:22:20)
2. 悪魔の呼ぶ海へ
《ネタバレ》 19世紀に起こった謎解きは最初から展開を十分に予想させるもので、特に目新しさはない。現代の男女4人の関係ははっきりと語られることなく物語はすすむ。ジーンが弟のリッチの写真ばかりを撮る場面から違和感を覚え始め、アデレーンとトムの関係もその場で恋愛のはじまりに立ち会っているような感じである。終わりごろ、「あなたが目的でここに来た」という、ジーンへのアデレーンの科白も謎かけのようだ。過去の物語ははっきりと語られ、現代の物語はなにもかも霧につつまれている。編集が素晴らしく、過去と現代の糸は絡まりに絡まりあっている。そのなかで圧倒的な存在感をしめしているのは、過去の物語の主人公であるマレン(サラ・ポーリー)。私はこのようなタイプの女優を知らない。彼女が画面に映るだけで緊張が走る。特異な女優さんだと思う。若いときのホリー・ハンターに似ているかもしれない。彼女の演技を観るだけで十分に価値のある映画。[地上波(吹替)] 7点(2008-02-27 09:55:46)
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