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1. アポカリプト
《ネタバレ》 久しぶりに映画を観る事の原点に立ち戻らせてくれたような作品でした。
まず、マヤ文明チックな世界(正確なマヤ文明の描写かどうかは私はどうでもいい)が舞台で、知ってる役者が誰一人でてこない。圧倒的みどりの自然の中で行われるワイルド!!な生活。
これだけで、かなり普段の現実から離れた世界に連れて行ってもらえます。本当に別世界を観察するような感覚を楽しむ。これが最近の映画ではなかなか望めなくて・・昔はよくあったのですけど。
で、その世界が本当にプリミティブ。最初の主人公の村はわたしゃかなり好きです。
いや、住むのは「ウルルン」出演でさえ無理だけど、ほほえましいというか、楽しそう。なんか、一瞬快適な暖かい部屋で大きいTVでDVD見ている自分より、焚き火の周りでみんなで踊ってるあの人たちの方が幸せなんじゃ?、って思えたり・・・。単純さに憧れる部分はありますね。それだけにその後の首都?の退廃&残酷な儀式には心打たれました。私はスプラッター映画好きなので、首がポーンと飛んだりするのは、大変好みであります。しかし、あの人たちの退廃・・あの人たちの盲目っぷり・・・は、実際に私たちの現実の生活に近い。なのであの首都シーンは、残酷さが嫌というより、自分達の
生活のさまざまな落とし穴を考えて少し現実に戻って鬱な気持ちにはなりました。
この映画で比較されているのは、主人公達の村(原始的社会)と、首都(あれでも文明的社会)であり、決して、最後に出てくるスペイン艦隊が善としてはは書かれてはいません。あらたな文明がやってきた・・・というだけであり、たとえそれでマヤ文明が結果的に滅びようと、主人公は、結局元の原始的な社会に戻ろうとするのですから・・。
何はともあれ、基本的には家族を救う為に、逃げ、戦いまくる男の単純アクション
ストーリーです。はらはらドキドキも楽しいです。残酷描写は嫌な人は嫌でしょうね。
最近のメルギブソンの動向のおかしさは置いておいて、観ている間は何も考えずに
お~~っと、観ることをおススメします。
[DVD(字幕)] 9点(2007-12-17 16:39:07)《改行有》
2. 青い珊瑚礁(1980)
《ネタバレ》 アイドル映画だと思ってずっと食わず嫌いだったけど、実際たまたま
見てみたら、なかなかいい映画じゃないですか~~。というか、
いつまでも、残しておきたい映画の一つだわ。
無人島でのサバイバルの緊張感の無さにはもう、つっこみ所満載だけど、
そこを除けば、少年少女の性への戸惑いと目覚めや、自然に愛に目覚めていくとこなど、なかなかいい感じに描かれてます。
出産シーンの簡単さも突っ込みたいけど、でも逆にそこをあんまりリアルに
描かれても違うかな?という気もするし。
なにせ、全てが美しい島での夢物語だけど、ラストあたりは、ず~~ん!!と意外に
真実をついてくる。
助けの船が来ても帰ろうとしない、二人・・・。子供が死んでしまうであろう、船の上であっさりと死を選ぶ二人・・・・。二人はずっと無人島にいるのに、結局そこが「夢の島」だという事をちゃんと知ってるんだなぁ・・・と。
あかちゃんが泳ぐシーンや、ブルックシールズの奇跡的な一時的な美しさと
あまりにもマッチする海の風景が、本当に好き。美しい。ネバーランドの物語だ。
[地上波(吹替)] 7点(2007-07-13 02:34:56)(良:1票) 《改行有》
3. 悪魔の手毬唄(1977)
《ネタバレ》 若山富三郎と岸恵子の演技が思ったよりも良くて、特に若山富三郎のことは
かなり見直しました。今の日本の俳優さんにはこういう味のある人は
なかなかいないなぁ・・。
お話自体は単純に面白くて、丁度いいおどろおどろしさで、このシリーズの
いい所がよく出てるなぁと思いましたが(日本の過疎地帯独特の閉鎖的な
感じなど)、なんていってもオチが弱いので、そこはちょっと・・(汗)
動機が弱いせいか、あの殺し方や犯人の自殺などが、あんまり感傷的に
観れなくって、そこが残念。[DVD(吹替)] 6点(2007-01-02 15:45:26)《改行有》
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