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1. アメリカン・ヒストリーX
《ネタバレ》 「アメリカンヒストリーX」それは人種差別(黒人)の歴史のことで、200年以上も続く歴史の積み重ねを2時間(上映時間)で語るには、やはり衝撃的なラストーシーンが用意されていたのは必然なのでしょう。この映画のテーマを「贖罪・救い・祈り」と感じるのか、それとも「後悔・絶望・憎悪」と感じるのか・・・。それは最後の弟のメッセージ(ヒストリーXを主題とした論文の最終章)をどう感じ、受け止めるかによると思う。自分は「時間的な流れからすると、衝撃的なラストの前に論文ができあがっているのだから、先に弟のメッセージを流すこともあり」だと思ったけれど、「絶望的なラストが先に来て、兄がこれまでの生き方を後悔し神に祈りながら号泣した後、弟のメッセージが流れた」のだから、やはりこの作品は「人種差別をなくすこととを罪深い人間が祈り、願う」ことがテーマだと感じた。そのように思わなければとても辛い作品であることも事実で、既に観てから一週間たつけれど未だにこの映画の衝撃から離れられない。
[DVD(字幕)] 8点(2009-12-27 13:25:49)《改行有》
2. アパートメント(1996)
《ネタバレ》 ロマーヌ・ボーランジェは「野生の夜に」とか「ミナ」とか、直向きで個性的な役所が印象に残っていて、今回も最後まで目を離せない展開の中で、「彼女はどうなるのかな」と、ドキドキハラハラしながら観ていました。それほど彼女は可愛らしく、時にはエキセントリックな表情になったりと、充分魅力的でした。特にラストの憂いを含んだ微笑は、胸が詰まります。
フランスの女優で言えばジュリエット・ビノッシュやベアトリス・ダルもそうですが、印象的な女優が多いです。
ストーリーは主人公マックスを通じて、マックスを慕う女性、マックスの元恋人との過去と現在のやりとりがシンクロし、最後は意外な結末を迎えます。
モニカ・ベルッチも充分美しくまた悲劇的ですし、ストーリそして映像もスタイリッシュでいかにもフランス的で、その雰囲気に浸りながら一気に観ました。また、映画の中でヒッチコックの映画で観たシーンを連想させる場面もあり、そんな粋な計らいにすっかり魅せられてしまいました。
秋の夜長に観るにはお勧めな映画だと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2007-10-06 21:23:10)《改行有》
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