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【製作年 : 1940年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  アモーレ これはバーグマンでは無理な映画。アンナ・マニャーニの一人舞台。第一話は、ちょっと感情露出が派手目かなと思うところもあったが、第二話とのセットで女優の凄味を分からせる。この監督は長い話に興味がないらしく、いつもエピソードの連鎖になるが、これは堂々と最初から二つの話と割り切っている。個人的には第二話に堪能。何かを切実に求めて走り回るってのは『ドイツ零年』の再現で、迫害とからかい。丘の上の修道院(清浄さ)への憧れ。第一話の閉じた愛から、こっちは開かれた神々への愛、子への愛となる。丘の上まで追い詰めていく、というか追い上げていく力が圧倒的。もともと斜面てものがエネルギーを蔵しているんだな。冒頭も山羊の斜面で始まっていた。フェリーニが出てくるのも楽しい。私が観たのでは空き缶が階段を落ちるカットが繰り返されたが、あれは斜面のモチーフの変奏で深い意図があるのか。単なる編集ミスだろうと思うんだけど。 [映画館(字幕)] 8点(2012-11-22 09:53:11)《改行有》

2.  青い山脈(1949) そりゃ観てて気恥ずかしくなるところはありますよ。でもその恥ずかしさも込めて、日本と民主主義の蜜月の空気が伝わってくるじゃありませんか。理想を単に空中に掲げるだけでなく、それを実現させていこうという熱気がみなぎっている。以後の学園ものだと、多くの生徒が簡単に熱血教師側につくのじゃないか。しかし本作の愛校精神を叫びヒステリックに泣く生徒にリアリティがある。旧弊な社会の陰湿さやそれに対する無力感に実感がある(これが当時の多くのGHQお墨付きの民主主義啓蒙映画と比べて、優れているところ。ただ上から与えられたテーマを語っているのではなく、本当に当人たちが新しく始めようと願っている)。それがあって初めて、それを越えようとする理想が歌えるんだな。自転車に乗って。自転車ってのがまたなぜか希望にふさわしい乗り物なんだ。引っかかるところはたくさんありますよ。理事会に送り込んだニセモノがばれそうになるのが、先生のプライバシーをほのめかしてチョンになるのは、良い筋運びとは思えないし、直接ボスには手が届いていないのもサッパリしない。にもかかわらず全篇を覆う民主主義への渇望にすっかり胸熱くなってしまった。当時の心性のドキュメンタリーになっている。若山セツ子がかわいいが(この時代ならこんなにも健康でいられたんだ)、演技賞ものは校長だね。[映画館(邦画)] 8点(2012-06-05 10:25:18)

3.  或る夜の殿様 《ネタバレ》 だいたい敗戦直後の邦画は民主主義啓蒙のメッセージ性が強くて、当時の雰囲気を知る面白さはあるものの、あんまり楽しくないのが普通なんだけど、これは違った。こんなシャレたコメディが、この混乱期に作られていたとは。ヨーロッパ的で、なにかタネ本でもあるのかな。山田五十鈴の存在がさらに膨らみをつけている。いいシーンとしては、長谷川一夫がわざとコップの水を飯田蝶子に引っ掛けるとこ。そのあとの女中の顔が実にいい。アリガトウゴザイマスと驚きとがうまくミックスされた感じ。階級的恥辱感とでも言うのか、ああいう細やかさが日本映画のいいところなんだよね。観てるほうでもスカッとするし。ニセモノを作った志村喬ら三人組のワルガキぶりもなかなか面白い。舞台から下がってから笑い合うあたり。画面の奥のほうでほかの人の表情を見せるのもうまい。吉川満子が渋面作ってたりする。三人組がバレそうになって慌てるあたり。長谷川がいちいちカワしていくおかしさ。「私は一介の浮浪児ごときものと申し上げたはずです」。そしてすべては額縁から始まって額縁に収まっていくという趣向。シャレてるなあ。[映画館(邦画)] 8点(2011-05-09 09:56:31)

4.  アパッチ砦 男たちの世界への朗々とした讃歌であり、また挽歌でもある。仲間うちの世界に、H・フォンダが闖入してくるわけだ。楽園の終わり。彼も悪役なのではなく、格下げされたことにコンプレックスを感じていて、それが裏返されて厳格さを強調することになる。繰り返される「ノークエスチョン?」。階級差と士官学校出か否かのズレ、も男の世界の味わいを出す。営倉の男の歌も味。整列のだらしなさの指摘と、全員が一歩出て振り返る態度。こういった男の世界のドラマが話の芯で、それと比べるとアパッチはさほど重要でない。騎兵隊にとってフォンダが闖入者であったように、インディアンにとっては騎兵隊が闖入者だったわけで、その疚しさがあるとドラマが膨らむけど、この時代の西部劇はそういう複雑さで邪魔してはいけなく、常に画面に雲が大きく占めるあの晴れ晴れとした気分を白人男性の気持ちで味わうべきなんでしょう。[映画館(字幕)] 7点(2012-09-14 10:09:52)(良:1票)

5.  安城家の舞踏会 《ネタバレ》 『暖流』のころからモダンな監督だったが、これはもう思いっきりバタ臭く作っている。原節子の背中からスタートして、タバコのわっかの煙から森雅之に移ったり、女中がズンとピアノの上に座り込むショックなんかも効いている。ラストのピストルが滑ってってビール瓶に当たるとこなんかも。きっと「やりすぎ」なんだろうが、その「やりすぎ」に、これからは日本映画はこういうタッチになっていくんだ、というような気負いが感じられ、それなりに時代の気分の記録として味わえる(ドラマとしては型通りで、その時代の中に今いるという切実感がもひとつ感じられなかった)。それぞれの思惑が進行していって、結果すべての人のもとに明るい朝日が差し込むの。神田隆だったか「あっしは働いて働いてかせいだんでがすよ」と言うあたりは、そうだねえ、と思った。[映画館(邦画)] 7点(2011-08-04 12:15:48)

6.  赤い手のグッピー 《ネタバレ》 登場人物の関係を呑み込むまでが面倒なんだけど、なんとなく金田一ものの本家と分家みたいなものか、と勝手に納得して見た。そこに田舎とパリの対立も持ち込まれる。変に視線が絡みあって、互いに何かを秘密のうちに見てしまいあっちゃう世界。その雰囲気が楽しい。エンペラーと言われている106歳のおじいちゃんが、ここぞと言うところで笑わせてくれる。横溝からオドロオドロしさを抜き取ってある。焦点となる見せ場に欠けるのが物足りないか。あの深い井戸がラストに来るかと思っていたが、逆に上に、木に上りました。[映画館(字幕)] 6点(2012-06-29 10:02:42)

7.  アメリカ交響楽 終戦の年の映画で「アメリカの声」いうところに力点が置かれていたよう。なぜか演奏時間にこだわり続けるお父さんが面白い。いっぽうコンサートシーンで涙ぐむお母さんはクサい。伝記ものってのは、当人が死んである程度時間が経ってから作ったほうがいいよな(これガーシュインの伝記映画。彼は1937年に死んでる)。どうも生き残ってる関係者に遠慮が出来て、あたりさわりのない人物像しか生れない。キャスティングでもヒムセルフってのが多かった。まあ死者を顕彰するって意味の作品なら仕方がないし、死んであまり時がたってないから、あの大観衆になっちゃうんだろうなあ。ラストで「ラプソディ・イン・ブルー」を繰り返すのは芸がない。小佳曲を置きたいところ。伝記映画は面白く作らないと、映画見てる観客が主人公の早い死を願いだすから、当人に悪いぜ。[映画館(字幕)] 6点(2011-09-20 09:15:01)

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