みんなのシネマレビュー |
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1. 悪魔が夜来る 《ネタバレ》 後半、題名通り悪魔が夜来るのだが、悪魔が夜来るまでがやたらに長く感じた。 悪魔が夜来た後は俄然面白くなり、その悪魔のオッサンの憎たらしさが物語にスパイスとして効いてくる。 悪魔が夜来る前は吟遊詩人とやらのジルがキザで嫌なくらい存在感があったのに、そのジルが小者に見えてしまうほどこの悪魔のオッサンの存在感が凄い。 しかし、その絶大なインパクトを持つ悪魔のオッサンさえも、アンナの若さと美貌の前には太刀打ち出来ず、しかもジルとアンナの愛に負けてしまう。 悪魔が夜来るまでが退屈なものの、永遠の愛を語らせたら映画史上でも随一だと思われる一篇。[インターネット(字幕)] 5点(2025-02-19 10:36:05)(良:1票) 2. あみこ 《ネタバレ》 根暗と思いきや、かなーりエキセントリックなあみこ。 帰宅部かと思いきや、かなーり行動派なあみこ。 退廃的でどこか人生に対して達観しているはずなのに、同級生の高校生が好きで恋に一直線なところがある。 このダブルスタンダードなあみこについていくのは大変だ。 こんな訳のわからないめんどくさい女のコが身近にもし居たら嫌だけど、映画の主人公としては行動の読めない面白さがあって良いんじゃないかいな。[インターネット(邦画)] 7点(2025-02-16 17:12:43) 3. I AM NOT INVISIBLE 《ネタバレ》 前半のフィリピンのスラムを現地取材した部分はとても良かった。 しかし後半がいただけない。 メンヘラが人生相談しているだけの内容だ。 相談相手はパワフルな祖母で、会話がまったく噛み合っていない。 フィリピンのスラムの現状に興味があって見てみたら、後半はまるごとメンヘラの人生相談だったというオチ。[インターネット(字幕)] 4点(2025-02-15 21:45:52) 4. 或日の干潟 《ネタバレ》 東京都中央区にある建設産業図書館というところで鑑賞できると知り、わざわざ足を運んで見てきた。 鑑賞難易度高めの貴重なドキュメンタリー映画だ。 東京湾奥部の干潟が舞台で、いかにも古臭い男性のナレーションで淡々と語られる。 監督は野鳥観察の大家でその道のプロらしく、野鳥はもちろん蟹やムツゴロウまで丁寧に解説してくれる。 1940年製作ということで、まだ平和でのんびりだった頃の東京湾をうかがい知る事ができるドキュメンタリーである。[ビデオ(邦画)] 5点(2025-02-05 22:57:43)《改行有》 5. あるアメリカ消防夫の生活 《ネタバレ》 消防署でスタンバイする消防士たち、そこに火災発生の知らせ、馬車を走らせ現場に急行。 二人を無事助け出す様子を、建物の内からと外からとで二面的に描いている。 無事助け出す完結なのでハッピーエンドなのだが、あまりにアッサリし過ぎていて安堵感はあまりない。[インターネット(字幕)] 1点(2025-01-03 17:41:19)《改行有》 6. 愛 《ネタバレ》 園子温の彼女カワニシヒロミという人が、ゼミの合宿で戻ってこず、園子温はフラストレーションをためまくり暴れまくるという内容。 風呂場みたいなところでモロ出しし、しかもそれを一切のボカシ無しでしごくという不快この上ないシーンがあり、0点を付けようかと思ったが、皇居のお堀みたいな所に入って汚水に腰まで浸かり、しかも死んだ魚を掴み取るいう勇気に免じて、一応点数は付けておく。 園子温が若い頃から卑猥で暴力的だった事が伺えるフィルムでもある。[インターネット(邦画)] 2点(2024-12-29 02:41:34)《改行有》 7. 暁の脱走 《ネタバレ》 李香蘭が苦手なせいかえらく長く感じた。 小沢栄太郎の完膚なきまでな悪役ぶりに拍手を送りたい。 しかし三上はなんてバカな軍人なんだろう。 いやバカなんて言ったらいけないね、帝国軍人のかがみだからね。 しかしバカだ。[インターネット(邦画)] 4点(2024-12-04 20:06:18)《改行有》 8. アンダーカレント 《ネタバレ》 真木よう子の悲しい過去、友人をさらっていった男から脅されたから事件について知らないと嘘をついた。 子どもだから怖いだろうし仕方のないことだが、本人からしたら深い心の傷だろう。 とてもよく理解できる心情ではあるが暗い過去すぎて見ていて気持ちが滅入ってしまう。 この事件が関係者をいかに長い期間苦しめるのかを知らしめるという点において、本作は成功しているし社会的な意義もあるだろう。 だけど真木よう子の暗い過去を背負った表情が見ていてしんどい。 つまりこの作品を見ているとしんどいんだ。 自分のことさえ分からないのだから、他人のことなんて分からない。 確かにそうなんだけど、それを言ったら身も蓋もないよ。 井浦新が黙って去ろうとしたけどバスに乗るのは思いとどまって、銭湯に戻って何事も無かったかのように薪を焚べてるシーンとかは好きだけどね。 全体的に冗長で暗い。[インターネット(邦画)] 6点(2024-11-29 15:56:41)《改行有》 9. アデル、ブルーは熱い色 《ネタバレ》 別れのシーン、展覧会のシーンがとても印象的。 アデルが相手を想う気持ち、心残りな感じがビシビシと伝わってくる、まさに熱演。 本当に好きなんじゃ?っていうくらい寂しそうで、心の入った演技だった、素晴らしいの一言。 (追記) わたしも禁煙したがこの映画を見てまたタバコが吸いたくなった。 タバコが吸いたくなるベストワン映画![インターネット(字幕)] 5点(2024-11-14 13:24:41)《改行有》 10. 雨粒の小さな歴史 《ネタバレ》 主演の女性、目元が開き過ぎていて気持ちが悪く、よく分からないストーリーも手伝って、あまりのめり込むことは出来なかった。 この方、目元が気持ち悪いだけでなく、とにかく爽やかさがない、若さも足りない気がした。 かたや、ラストの盛り上げ方はなかなかに良い。 自己紹介の文言を主演の女性が繰り返ししゃべり、音楽がそれを盛り上げる。 このラストシーン、主演の女性の熱演が印象深い。[インターネット(邦画)] 6点(2024-10-13 21:03:48)《改行有》 11. ある殺人、落葉のころに 《ネタバレ》 これ、単純な話なのに時間軸を入れ換えて、わざとわかりにくくしてるヤツだ。 片田舎の閉塞感とか狭い人間関係とか、そういったところは非常にうまく描けているだけに、何だか勿体ない。[インターネット(邦画)] 5点(2024-09-10 20:22:08)《改行有》 12. 青い青い海 《ネタバレ》 同監督のサイレント作品『帽子箱を持った少女』よりは断然見やすく、普通に物語を楽しむことができた。 1930年代のソ連映画ではあるが、今見ても違和感なく感情移入できる。 時代や国が違えど、男女間の色恋なんてほとんど何も変わらない。 それを確認できる貴重な映画だった。[映画館(字幕)] 6点(2024-09-01 23:07:31)《改行有》 13. ある子供 《ネタバレ》 結果的に戻ってきたとはいえ、女が自分の赤ちゃんを売り飛ばそうとした男を許すはずがない。 一線を超えたヤバい事を、この男はしてしまった。 でも女は刑務所にいる男に会いに来た。 このラストシーンは、加害者が深く反省し己の行為を悔いているならば、救いの手を差し伸べたいという、ダルデンヌ監督の気持ちの現れではなかろうか。 犯罪者を決して許すべきではないという意見もあるだろうが、この監督はそれに疑問を投げかけている。 犯罪者にも人権はある、そして更生の道を残すべきだと監督は言いたかったのだろう。 自分がこの女の立場なら、子どもを売られたら絶対に許さないだろう。 だけど一歩引いて見てみると、許すという道もあるのかもしれない。 ただ、それを許すのはとても難しいことだ。 この男は許されるべきか許されざるべきか。 本作を通してダルデンヌ兄弟はそれを訴えたかったに違いない。 カンヌパルムドールは、本作が発するこの社会的メッセージに対する評価ではなかろうか。[インターネット(字幕)] 8点(2024-08-04 23:39:13)《改行有》 14. 明日は来らず 《ネタバレ》 はじめは老人が虐げられるだけの話かと思いきや、後半は50年連れ添った老夫婦の感動の別れ話に。 こんな老夫婦になりたいし、理想だわな。 でもなかなか難しいこともあるよね。[インターネット(字幕)] 6点(2024-05-28 18:29:49)《改行有》 15. 赤い私と、青い君 《ネタバレ》 ひじょーに前向きな内容、こういうのは大好物。 音楽も素敵だ、音楽センスの良い日本映画大好き。 小説に熱意を持つ男女ふたりの物語。 あやしいびみょーな関係ながら、付き合ってはいなさそう。 付き合っちゃえばいいのになー。 二人とも美男美女とまではいかないまでもブサイクでもなくちょうどいい塩梅。 そのふたりが小説や就職活動について語り合う。 会話の内容は気持ちがこもっていて、なかなかに引き込まれる。 映像も綺麗だし、全体的にレベルの高い日本映画だ。[インターネット(邦画)] 7点(2024-05-18 21:58:14)《改行有》 16. アワーミュージック 《ネタバレ》 ラスト10分の美しい映像と音楽が、わたしにとってのこの映画の魅力のすべて。 そこまでの思想や民族や戦争の話はほとんど理解できなかった。 この作品でもセリフが多めの内容になっている。 ラスト10分のようにほとんどセリフなしの内容で、美しい映像と音楽だけで最初から最後まで作れば、ゴダールは他の追随を許さない映像作家になっていたのではと勝手に思っている。 それこそタルコフスキー辺りと並び称される程に。 ゴダール晩年の映画には、ゴダール自身の考えが投影されたセリフが多すぎて、映像とか音楽に意識を集中できない。 セリフが私にとっては難解なのでなおさらだ。[DVD(字幕)] 6点(2024-05-11 22:00:49)《改行有》 17. 荒馬と女 《ネタバレ》 私にとっては普通に楽しく見ることはできた。 誰それの遺作とか、そういうのを意識してしまうと物悲しい気持ちになるのかもしれない。 馬を追い詰めるシーンは、残酷ながらも臨場感があった。 さすがジョン・ヒューストン監督といった感じ。[インターネット(字幕)] 6点(2024-04-20 17:41:54)(良:1票) 《改行有》 18. アスファルト・ジャングル 《ネタバレ》 ジョン・ヒューストン監督は見応えのある作品を作るなぁ。 『黄金』もそうだったけど作品に強く引き込まれた。 アメリカ映画は全般的に苦手だけど、ジョン・ヒューストン監督は好きなアメリカ人監督の一人だ。 とはいえ、悪人は最後全員滅んでしまった。 誰か一人くらいは逃して欲しかった。 勧善懲悪が行き過ぎている嫌いがある。 悪人が美味しい思いをするのは時代的に許されなかったのだろうか。[インターネット(字幕)] 7点(2024-04-07 20:08:31)《改行有》 19. あの月になれたら 《ネタバレ》 久しぶりにひどいものを見ちまった。 完全に学芸会レベルのひどい内容。 演技もひどいし、ストーリーもひどいし、音声も映像もひどい。 こんなのネット配信するのはマズいだろうよ。 唯一、楽しめたのはパパ活してるシーンだが、盛り上がってきたところで都合よく邪魔が入り終了。 これはほんとひどいよ。[インターネット(邦画)] 1点(2024-03-29 20:34:45)《改行有》 20. アイスクリームフィーバー 《ネタバレ》 ひじょーに都会的な風味とセンス、女性の魅力にうっとりできた至福の時間だった。 主演は吉岡里帆だけど、松本まりかが完全に主演をくっている。 この作品で松本まりかのファンになった。 この映画の監督さん、調べてみると映画監督が本業ではなく、本作が初監督らしい。 今後、もっと映画を撮ってくれないかなー。[インターネット(邦画)] 9点(2024-03-10 23:08:33)《改行有》
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