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1. あなたになら言える秘密のこと
《ネタバレ》 画面は綺麗で清楚さを感じるが、静かで重い。秘密の重さが半端なく、頭の上に10tくらい重い空気が乗っかった気分になった。耳の聞こえない看護師と、重症の火傷を負った男のラブストーリー。海の上の限られた世界でストーリーは展開していくが、はじめは謎だらけ。彼女の秘密が明らかになってやっと、今までの行動に合点が行く。ティムロビンスは元々繊細な役者だけど、今回もそれが上手く使ってあった。見かけはあんなにデカイ男なのに、こんな優しく繊細な演技が出来るギャップがいい。世界情勢を知らないまま見たけれど、考えさせられた。そして、悲しい人間も救われて欲しいと言う、メッセージもある映画だ。[DVD(字幕)] 6点(2008-07-11 12:53:08)(良:1票)
2. 蒼き狼 地果て海尽きるまで
《ネタバレ》 一言で表すと・・・「和定食」ですかね。食に見た目も栄養も細やかに気遣う日本人好みになるよう、あれもこれも少しずつ盛り付けてみました、と言う感じ。
ハリウッド映画なら、これだけのスケールとお金を掛ける場合「うな丼」一本勝負で来るはずだ。良くも悪くもこれが魅せたい所だよ!という部分に欠けたのが残念。
目を奪われる壮大な風景、小道具も服装もとってもいい。脇を固めている俳優も実に好い。弟役ハサル(袴田吉彦)なんて、テムジン(反町)よりカッコイイ。脇を従えて草原を馬で走るシーンなどは、出演者皆の身のこなしが優雅で惚れ惚れする。とくとご覧あれ。ただ、女性の描かれ方が「まあ、可愛い子を出しておけばいいか」感が抜けない。それもやっぱり詰め込みすぎが原因だと思う。
その沢山のエピソードの中で、心に残るのは息子ジュチとの感情のもつれ。出生の解らない息子とは言え、かわいそ過ぎる!だって、自分と同じ立場でしょ~。父が持ち帰るきらびやかな戦利品の中から、一番つましいものを選んで出兵先まで持っていくジュチ。父との確執の中、おじのハサルには甘えるように話し、父と同じ部屋では膝小僧抱いてちんまり座っている、英雄の長男。産まれた瞬間から同情しちゃいました。だからラスト唐突に「父」になってしまうのには疑問。例えば、この関係に焦点を当てて掘り下げても良かったのでは。
見た後、「なんか、もったいないな~」と言うのが感想ですが、大河ドラマにして、1年掛けて放送すればなんとか・・・・。[DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2008-03-21 11:03:05)《改行有》
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