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1. アナと雪の女王2
《ネタバレ》 この作品を作り上げるために、また興業のために、ディズニーがどれだけの人員と資金を使ったのかと思うとめまいがします。
制作者は、一度進み始めたら最善を尽くそうと徹底した努力を行ったに違いなく、場面各所での映像や音楽のクオリティには文句はつけられません。
ですが、作品のおおもと、続編を作る根本的な理由において作品自体が持つ切実さを私は感じられませんでした。
ハッキリ言って(エルサの能力の謎を探るような理由で)続編など必要とは思えません。
また、子供向け大人向け両方に受けようとして、どっちつかずになっているように感じられました。
客が飽きないように焦り、せっかちに話を進めているような印象もあり私には向かない作品だったようです。[映画館(吹替)] 5点(2019-12-14 00:21:06)《改行有》
2. ああ爆弾
《ネタバレ》 冒頭、狂言(芸としての)から始まる映画なんてこの作品しかないでしょう。
すごく斬新な作品で、音楽・音響・カットの組み合わせで作り出されたギャグ
は凄いです。「どんつく」「ぽっぽー」ではどうしても笑ってしまう。
でも・・・ミュージカルでこんな寒々しい気分になったのも初めてでした。
オチに飛躍が足りない・・・大名一家の行く末は決して明るくないよ。
中島哲也監督なら、どう作るだろう・・・と考えたりします。[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-01-29 21:18:45)《改行有》
3. アイズ ワイド シャット
《ネタバレ》 原作を読んでいないので映画を観たのみの感想です。
キューブリックといったら思い浮かぶのは、上流階級の低俗さ。
お高くとまって、その実自堕落な人々に対し、監督の猛烈な嫌悪を以前は感じたものです。
でも、この作品はちょっと違いました。貸し衣装屋の娘が彼にアドバイスします。
「王様のマントがいいわ」。この言葉、主人公ビルの役割を言い当ててるように思います。彼は優秀な医師で、裕福で、穏健・善良で、若く、魅力あるハンサムな男です。誰も彼も彼に惹かれるんです。彼と相手することを嫌がってる男女がいないことに注目!まさにサラブレッド、王の資格をもつ男なのです。
ここまで裏表なく善良な男を描くのは、監督初めてではないでしょうか。
そんな彼を監督は、どうやって愛情こめてからかってやろうか、可愛い子をいじめたく
なるように、撮っていった風に思います。と、いうわけで僕はそのからかいを楽しむ映画のように、単純に捉えているのです。[DVD(字幕)] 7点(2008-12-20 02:18:36)《改行有》
4. 青いパパイヤの香り
《ネタバレ》 50年代ベトナムの典雅な風景と日常が、少女の目を通して描かれる。
静かで瑞々しい映画。しゃがんで料理するのが普通なんですね。
料理は旨そうでした。失踪する親父さんは謎の人。
武満徹風の音楽は、フランス人の趣味なのかなぁ。ハリウッド風では向かない
とは思いますが。
(2016年追記)
HDニューマスター版BDを入手して再鑑賞しました。今回の画質は従来とは比較にならないほど精彩です。
上映時、ビデオ発売時、DVD、どうしてあそこまで劣化してしまっていたのか不思議なほどです。
これを見て、いままで見落としていた美術の作りこみ、色の鮮やかさ、調度の良さ、群集の表情まで楽しく見ることができました。
一度別の媒体で見た人も、機会があれば、ぜひ観てみてください。おすすめします。[ビデオ(字幕)] 7点(2008-12-16 23:33:35)《改行有》
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