|
プロフィール |
コメント数 |
4 |
性別 |
男性 |
年齢 |
61歳 |
|
1. 明日に向って撃て!
ベータのデッキで、テープが擦り切れるほど観た、僕にとって「2001」「サイコ」と並ぶ映画の原点。どれほどこの作中の世界に憧れを抱いたことか。ブッチの皮シャツが欲しくて欲しくて、かれこれ30年、海外に出るたびにいろいろな店を見て回るけどいまだに手に入りません(泣) 自分たちを追う保安官の演説をテラスで眺めながら生ぬるそうなビールを飲む場面もさんざん真似したなあ。「雨に濡れても」をバックに自転車の曲乗り・・・は、さすがに無謀でした。あれ本人だよね。凄すぎ。「スティング」とともに、映画の面白さを万人に感じさせてくれる佳作。[ビデオ(字幕)] 10点(2015-03-03 22:51:03)
2. アメリカン・スナイパー
《ネタバレ》 ホーチミンの戦争証跡博物館で、ベトコンと誤認されて米兵に撃たれ道に倒れた少年を撮った写真のキャプションに、「そして上官は"Finish him"と言い捨てた」とあった。弟をいじめたガキ大将に馬乗りになってボコボコにするのもfinish、アルカイダを壊滅させるのもfinish。「悪を駆逐し自分と家族を守るためには容赦するな」という教えを、父親からも国家からも叩き込まれ続けた主人公。ベトナム戦争末期に生まれ、父親から銃の手ほどきを受けたクリスが、イラク戦争のさなかに生まれた息子にやがて銃を持たせる。結局、人間は戦争から何も学んでいないことを象徴するストーリーだと思います。凄惨ながらも淡々と進むタイムライン描写の中で主人公の心が蝕まれていく過程はわかりやすいのですが、仲間の「仇討ち」や、最後の葬儀パレードに象徴される主人公の「神格化」といったアメリカ人好みの要素は、それを決して鵜呑みにするなと、イーストウッドが無音のエンドロールでその意を観客に問うているように思うのです。映画化決定後に原作者が殺され、それから2年も経たないうちに完成、裁判の行われている最中に公開しちゃうのもすごいけれど、時を同じくしてISISの暴走がエスカレートし、人びとの憎しみが「戦争」でなく「敵」に向いてしまうことを危惧します。[映画館(字幕)] 8点(2015-03-02 21:40:30)(良:1票)
0 | 0 | 0.00% |
|
1 | 0 | 0.00% |
|
2 | 0 | 0.00% |
|
3 | 0 | 0.00% |
|
4 | 0 | 0.00% |
|
5 | 0 | 0.00% |
|
6 | 0 | 0.00% |
|
7 | 0 | 0.00% |
|
8 | 1 | 25.00% |
|
9 | 1 | 25.00% |
|
10 | 2 | 50.00% |
|
|
|