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プロフィール |
コメント数 |
160 |
性別 |
男性 |
年齢 |
61歳 |
自己紹介 |
メインストリームでは無いが映像プランナー/ディレクターを生業としています。 映画を観たのは小・中学時代がテレビの吹替えで。高校・大学時代は映画館で年間300本ほど…好きな作品はリピート鑑賞。ニューシネマより王道の娯楽作品を好みます。 吹替えの演技で好きになった映画も多数。広川太一郎、羽佐間道夫、大塚周夫、中村正、若山弦蔵、石丸博也は個人的に人間国宝に認定したい。 |
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1. アナイアレイション -全滅領域-
監督のアレックス・ガーランドの作家性は独特ですね。
不可解で緊迫感に満ちた状況自体を描くと言うか、例えれば
超モダンな蝋人形館に入った感覚がするのだ(笑
M・ナイト・シャマランのように、おええ!そうだったのぉー!! 的な物語性ではなくて
前作『エクス・マキナ』も同じだが一種のアート世界を観せられている感覚。
だから、好き嫌いが本当に別れる。
SFなので“謎”とその“解明”が本来のポイントだが、そこは実に薄い。
出落ちくらいに予測させられ、たぶん故意に結末感を薄めている。
これは美術鑑賞と同じで、本来の絵の意味よりも
見た者それぞれが受けた感覚を自由に自分の中で広げて愉しむ映画でしょう。
なお、原作小説は三部作らしい。
2019.5.13 アマゾンPrimeで視聴[インターネット(吹替)] 6点(2019-05-16 11:57:16)《改行有》
2. アベンジャーズ/エンドゲーム
《ネタバレ》 鑑賞後、少し時間がたち咀嚼できたので、レビューを更新しました。
【4月30日更新】
まずは、『インフィニティ・ウォー』の終り方。
これまで《力(ちから)》で地球を守って来たアベンジャーズが、サノスの《力》に敗れる。
そして5年が経過・・・敗北を経験したことで、彼らにどんな変化があったか。
・アイアンマン:初めて 負けた側の気持ちを知り、同時に“負ける恐怖”から解放された。
(ネビュラとのゲームであっさり負けてみせる)
・ハルク:バナーはハルクをコントロールすること=“支配”を止め、融和を選んだ。
・ソー:王位=“権力への執着”を止め、自由に生きる道を選んだ。
(ただ、これは逃避行動で 問題は悪化している。彼の旅も物語もまだまだ続く)
・ウォーマシン:典型的軍人タイプだったが、“敗者の傷みに共感”する一面を見せる。
・ブラック・ウィドウ:過去の罪で“自責の闇”に囚われ、今もまだ苦しんでいる。
(『エンドゲーム』の行動で、その闇から解放される)
・ホークアイ:家族という支えを失い、悪への“復讐心”に目覚める。
(新たな“孤独と葛藤”の始まりか?家族が戻っても彼の葛藤はまだ続くのだろうか?)
・ネビュラ:自身の不幸を“妬み嫉み”に転化するのを止め、有りのままの自分を認める。
・キャプテン・アメリカ:アベンジャーズの頭脳(スターク)との分裂、リーダーとしての責任放棄。その結果の重大を痛感している。
『エンドゲーム』
このタイトルに込められたメッセージは何か?
私はこう思う。
サノスもアベンジャーズも《力》による勝利、《力》による正義という面では何も違わない。
終わり無き『パワーゲーム』を続けているに過ぎないのだ。
自己中心的な正義を掲げ争う時代は、もう『終わり』にしなければいけない。
《逆境にある今の世界》だからこそ、お互いに認め合い、共に未来を切り拓こう!と。
それが、マーベルから地球人への提言だと思う。
【4月27日メモ】
アイアンマン:トニー・スタークの運命について。個人的に解釈です。
初めて登場した時のトニー・スタークは合法的武器商人ともいえる男で、
まさに、大勢の血の犠牲によって頂点を極めたスーパーセレブだった。
だから『アイアンマン』第1作の冒頭でテロリストに襲撃された時
もし死んだとしても、それは自業自得。当然の運命だったように思う。
だが彼は・・・奇跡的に生き残った。
もし、神がいるならば、その《神の采配》はおそらくこうだろう。
「トニー・スターク、今まで人を犠牲にしてきた罪を償え!その頭脳で、人を救って生きろ!」と。
彼は死から蘇ると同時に、その啓示=《贖罪の使命》から逃れられない存在となった。
彼はアイアンマンとなり、ペッパーを救い、アメリカを救い、地球を救った。
そして遂に『エンドゲーム』で、全宇宙の半数の生命を救った・・・与えられた命で総てを救ったのだ。
それは、贖罪から解放される時、永遠の安らぎを得る時。
あの中東の荒野で倒れた時と同じように、焼け焦げた姿で・・・しかし
贖罪を終えた彼はもう孤独ではない。
真の友!愛する家族!そして、彼の後に続くヒーロー達に囲まれ、栄光を得て旅立ったのだ。
それは、ナターシャも、そして罪深き信念に生きたサノスさえも同じ・・・ え?、スティーブ?
彼は戦時中の過去から来た罪なき一兵士。戦争が終わって、故郷に帰って暮らす時が来ただけさ。[映画館(吹替)] 9点(2019-04-27 17:30:13)(良:1票) 《改行有》
3. アントマン&ワスプ
MCUの中にあって、スーパーヒーローとしての使命や責任に「悩まない」キャラは
アントマンくらいでは無かろうか?
しかし、それが他のアベンジャーズとの良い差別化になって、とても明るく楽しい映画になっている。
(具体的な内容はネタバレになるので触れませんが)
今回は、あるモノを奪い合って戦い、奇想天外なアクションが展開する。
その「あるモノ」が〝とても大きい物〟だけれど意外と〝小さい〟という所が、おかしい!
それ以外にも「大と小」のギャップを使ったギャグが前作より多くて笑える。
過剰な暴力シーンもないので、小さな子にも安心して見せられるし
意外かも知れないが、親子・カップル・夫婦・友人・同僚との「絆(きずな)」を描いた映画でもある。
映画館に行く前に、もう一度 前作の『アントマン』を観ておくことをオススメします。[映画館(吹替)] 8点(2018-09-01 16:20:46)《改行有》
4. アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
《ネタバレ》 サノス自らが語る行動理論について。
一理あるようにも思える理屈で、このヴィラン(悪役)に共感する人も多いと思います。ですが、よく考えると・・・惑星単位の話ならともかく、物語の舞台は広大な宇宙。
そもそも生命は、惑星に生まれ、淘汰し合い、より強い種が繁栄する。やがて数が増え、限られた糧(かて)を争って同種間で生存をかけた争いになる。それは「生き残る努力」=「先へ進むための選抜戦」です。
「常に進化し続ける世代交代」の結果、生命は残り一歩先に進む。やがて、限られた世界(惑星という縛り)から自らを解放し、生存領域を広げる可能性を得るのです。
サノスの理論は、「生命の総数を定期的に半減させ、常に資源との調和を保つ」→「無益な争いを無くす」というもの。
一見、平和主義のようなこの理論は、生命がその強さを維持する仕組み=「強いものから多様な子孫が生まれ、そこから環境の変化に対応した強い次世代が残ることで種の衰退を防ぐ」機能を奪ってしまう。
まさに『絶滅理論』に他ならない。まったく間違っていますね。
そもそも、MCUでは既に多元宇宙が描かれていて、宇宙を有限視していること自体、サノスは狭い視野で世界を見ていますね。
気になるのは次回作。
個人の予想では、「アベンジャーズにとっての【戦い】とは、何なのか?」がテーマだと思います。それは「アメリカの精神:自由の守護」という大儀を失った《キャプテン・アメリカ》が、ずっと抱えてきた自己矛盾的テーマでもある訳です。
その問いに何らかの結論が得られ、キャプテンの物語とともに、第一世代アベンジャーズの物語も完結する・・・そう予想します。楽しみです。[映画館(吹替)] 7点(2018-05-06 22:50:38)《改行有》
5. アトミック・ブロンド
シルバーブロンド(ウイッグ)の女版ジョン・ウィックだと思ったら監督もかぶってた。笑[映画館(字幕)] 7点(2017-10-31 16:45:17)
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