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1.  仇討(1964) 《ネタバレ》  これほどまでに冷徹なリアリズムに徹しつつも「物語」としての面白さを堪能できる時代劇はそうない。  一般に「仇討ち」というと、「私怨」に基づいた「討つ者=善」「討たれる者=悪」という図式でとらえがちである。だが、今作を観れば、「仇討ち」が幕府や藩主の許可により行われるまでの過程には、仇討ちを果たさなければ互いの「お家」の面目を損なうという価値観、そして藩としての威厳や秩序を守ろうという保身的思考がはたらいているのが如実にわかる。  さらには家督相続が至極大事とされる武家社会にあって、主人公のように二男以下に生まれた者は能力や人格に関わらず当家に無卿の「部屋住み」という肩身の狭い立場に置かれ、挙句の果てには口減らし的に他家に婿養子に出されてしまうという悲哀。  結末の「仇討ちイベント」もそうした武家社会に孕む理不尽な「お家大事」の論理が無用の犠牲を生むのである。仇討ちの助太刀として動員され、斬られた武士たちはまさに犬死にそのものだ。つくづく武士の家なんぞに生まれないでよかったと胸を撫でおろしてしまう。  あえて注文をつけるならば、本作が無類の剣豪ヒーローを主役とするものではなく、武家社会の非道に翻弄された挙句に無残な最期を遂げる悲哀を描くものと考えれば、いかにも「THE武士」という屈強なイメージ満々の中村錦之介より、兄役の田村高廣、あるいはあまり出番のなかった小沢昭一のような「武士」の匂いの強くない役者を主人公にしたら、一層深みのある物語になったのではないか、などと思ったりもした。[インターネット(邦画)] 10点(2025-02-23 02:35:56)《改行有》

2.  赤西蠣太  二度目の鑑賞になるが、回を重ねて観る度に楽しい発見がある。   仙台藩の伊達騒動といえば、何度も映像化されている山本周五郎の『樅の木は残った』が一般には思い浮かぶに違いない。だが、リアリズムに徹して幕藩体制の非道さや武家社会における「お家」の大事さを描いた『樅の木』とは異なり、本作においては伊達騒動の顛末はむしろサシミのツマというべきであり、仙台藩に送り込まれた冠者ながら、愚鈍で朴訥な赤西蠣太という親密感溢れるキャラクターを通して、型通りに秩序化された武家社会における人情や恋愛の右往左往を見事なまでにポップでユーモラスに描いているのがミソである。  ギクシャクしたお家騒動の後に蠣太が迎えるハートフルなラストが心地良過ぎる。こんな素敵な時代劇を作れる伊丹万作にはもう少し長生きしてほしかったと組まれてならない。[インターネット(邦画)] 10点(2025-02-04 06:14:47)《改行有》

3.  暗黒の恐怖  現在(2020年)、世界は新型コロナウィルスの脅威に覆われ続けている。その70年前に製作された、この『暗黒の恐怖』は、感染症のパニックと移民殺人事件とを組み合わせた社会派サスペンスの傑作であり、現在に鑑賞することはまことにタイムリーである。  かつて黒死病と恐れられたペストの蔓延を食い止めようと衛生局の医師が奮闘する物語である。感染経路の追跡がそのまま殺人犯の捜索になるという筋立てが実に面白い。無駄のない展開で終始、緊張感が途切れることなく見入ってしまうのは、やはり名匠エリア・カザンの手腕である。  ペストの感染爆発を防ぐという共通の目的の下での衛生局、警察、市長、新聞の4すくみという構図も見ものである。特に、感染対策のために報道解禁を迫るマスメディアと、犯人確保のために情報管制を敷かねばならない当局の対立は、政治のリアリティを理解させてくれる。さらに、殺されたペスト患者が不法移民だったという移民大国アメリカならではの事情も浮き彫りになる。その反面、大の大人(しかも警察官)が予防注射に及び腰になり、特に警部が注射を打たれると聞いて部下たちが見物しようとする場面など、風刺の利いた笑いも盛り込まれているのが心憎い。  若き日のリチャード・ウィドマークが本作では正義のためには相手構わずごり押ししまくる猪突猛進人間の主人公役であるが、この顔で30㎝以内につめ寄られたら、さしもの警部や市長もびびってしまう。それでいて家庭ではものわかりのいい子煩悩な父親を演じているのには拍子抜けするが。ウィドマークに匹敵する犯人役に抜擢されたのがジャック・パランスであるが、正直どっちが犯人をやっても違和感がない。残念ながら、ウィドマークとパランスの絡みはラストの捕物でちょこっとあるだけで、ハリウッドきっての悪人顔対決は不発である。  数あるフィルム・ノワールの中でも、なかなかの異色作であるが、何度見ても色あせることのない傑作である。[DVD(字幕)] 10点(2020-07-27 21:42:15)《改行有》

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