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プロフィール
コメント数 370
性別 男性
ホームページ https://camuson.exblog.jp/
自己紹介 自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。
もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。

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評価順12
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1.  愛のむきだし 《ネタバレ》 ほぼ4時間の長尺ですが、笑いとシリアスが絶妙にバランスしていて、変なアイディアてんこ盛りで、キャラも立っていて、中だるみもなく、無駄もなく、感動のラストまで失速せずに、疾走しきっています。タイトルからはワイルドな印象を受けましたが、どちらかというとデリケートで洗練された感じ・・・エロ描写については、主人公の高校生男子が盗撮の達人で、側転をしながらスカートの下から近写したり、ヨーヨーのようにカメラを操ってスカートの下から接写したり、ラジコンカーを操って、スカートの下から連写したりと、アクロバティックかつスポーティーかつテクニカルで、パンチラ至上主義のソフトエロ路線です。これだけの行為をエロ感情を持たずにこなすところが、変態の変態たる所以でしょうか。この変態高校生役を西島隆弘が見事にソツなく演じています。この主人公を嫌っているヒロインの役を満島ひかりが熱演しています。ウザくても、キモくても、けなげにも、仲良くしなければならないというシチュエーションは最高にイイものです。また、特筆すべきは、チアリーダー(チアリーダーじゃないけど)のチーフの、存在感の凄みです。演じている安藤サクラは奥田瑛二と安藤和津の娘とのことで、切れ長の目は、なるほど安藤和津に似ていますが、顔の下半分のふてぶてしさは、両親を遙かに超えています。お下劣な笑いと変態と、派手な血しぶきと、なんとなく高尚な話を混ぜ合わせて、エンターテインメントとして成立させる手腕は見事です。ここらへんに関しては、世界の中でも、日本映画はアドバンテージがあると思うんですよね。あと、言い忘れましたが、本作は純愛物です。[DVD(字幕)] 9点(2024-06-04 19:29:03)
《新規》


2.  悪魔の手毬唄(1977) 《ネタバレ》 子供の頃テレビで何回か見ています。原作小説は未読です。幼少期の強烈なトラウマという意味では、犬神家のスケキヨサンにはかなわないものの、本作の半身赤あざの里子サン、顔黒焦げの恩田サン、ならびに、そのおぞましい血しぶきは、充分心に焼き付いております。静謐ながら何かの意思や存在をも感じさせる奥山の森林、外界から閉ざされがちな地に細々と伝承される手毬唄の調べ、手毬唄を題材にした見立て殺人の異様なビジュアル、時の流れに翻弄される人の生活と情、複雑な人間関係、二十年前と現在の殺人トリックの重ね合わせの妙、効果的に配置された笑い、などなど、様々な要素がバランスよく絡み合っていて、浮いてる要素がないため、創作世界としてのリアリティが得られており、多少ムリなところがあっても押し切れていると感じます。[DVD(字幕)] 9点(2023-07-06 18:32:20)

3.  アポカリプト 《ネタバレ》 話はすこぶるシンプルながら、前作「パッション」同様、執拗なまでの映像的リアリティの追求が凄まじく、真に迫ってくるものがあります。林の中の村で生活する裸族の平和的な営み(とは言え、ドンくさいヤツはバカにされて笑いものにされるなどの弱肉強食で人間臭い営み)を捉えて始まります。そして、ある夜、他部族からの急襲を受けます。原始的だからこそ、鈍い痛みを伴うリアリティのある戦闘に、一気に引き込まれました。序盤からの狙い澄ました緩急が効いています。村は丸ごと焼き払われ、多くは殺害され、残りは捕虜としてとらわれ、紐につながれ、監督員に叩かれながら目的地をめざす死の行進となります。目的地に到着すると・・・そこは、村の原始的な暮らしとは対照的な古代文明の地。ピラミッドの頂上付近から何やら物が転がってくる奇っ怪な映像。そして、彼らが捕まった目的がわかったときの驚き・・・その後の逃亡劇も見応えありますが、個人的にはここがクライマックスでした。[DVD(字幕)] 9点(2023-02-18 20:49:42)

4.  アンドロメダ・・・ 《ネタバレ》 半世紀前のSF映画ですが、ハードウェアのデザインがモダンで素晴らしいです。機能がそのままデザインに反映され、デザインが機能を語っていた古き良き時代ですね。多少野暮ったくても味があります。特に宇宙服のような手術服には、「その発想はなかったわ」といたく感動しました。物々しいディテールの積み重ねにワクワクしながら見ていましたが、終わり方は随分とあっけなかったです。[DVD(字幕)] 8点(2023-07-06 18:40:45)

5.  アマデウス ディレクターズカット 《ネタバレ》 モーツアルトの才能を誰よりも認め、愛し、嫉妬し、潰そうとする宮廷のお抱え音楽家サリエリ(実在)の独白。作品そのものよりも、作中作の荘厳さ、モーツアルトの天才っぷりに感動するのですが、それを邪魔することない演出が見事ということでしょう。嫁は乳が窮屈に寄せられ上げられ少し痛々しいです。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2023-06-11 16:43:09)

6.  アクト・オブ・キリング 《ネタバレ》 インドネシアで1960年代に起きた100万人規模の大虐殺(赤狩り)の加害者に密着したドキュメンタリー映画。当時はプレマン(free manの訛りらしい)と呼ばれる近所のチンピラが、大虐殺の実行を担っていたということです。その大虐殺実行者達が何人か集まって、学芸会よろしく、当時の虐殺を再現したりして、それを一歩引いてドキュメンタリーとしてまとめたものです。ちょっと落ち着いたパンチパーマのヤクザ風爺さん。腹で威圧するタイプの業界人風の仕切りたがりのデブなおっさん。この2人が主人公ですが、役者だと言われれば疑わないほど、素人では出せない迫力があります。何ら悪びれる様子もなく、簡便な方法として開発した針金で首を絞めるやり方を実地で解説したりする一方で、被害者役を加害者が血まみれになって演じてみたり、虐殺後にみた悪夢に現れる亡霊を前衛的なメイキャップで再現したり、被害者達が加害者に対して「殺してくれてありがとう」と次々と口にする妄想を再現したり(それなんて補完計画?)、加害者達にとって、ある種のセラピーになっているとも受け取れる、なかなか複雑なことになっていて、虐殺加害者のドキュメントというより、この映画を作るプロジェクトに参加する加害者達のドキュメントになっていて、メタ構造な上に、更に訳の分からんセラピーにもなっているという。もうね。訳が分かりません。[DVD(字幕)] 8点(2023-04-23 15:46:30)

7.  赤い闇 スターリンの冷たい大地で 《ネタバレ》 丁寧につくられた重厚で落ち着いた映像は、品格があり一気に引き込まれました。主人公は、モスクワに入ったのち、現地の大手紙の記者たちに会いますが、ソビエト側の監視が強く、自由な取材どころではないことを悟ります。経過は省きますが、自力でウクライナに潜入し、収穫のすべてを取り上げられ、飢餓に苦しむ人々と、手押し車の上に積まれた死体の山を目の当たりにします。主人公がウクライナに潜入してからのホロモドールの描写については、死者はともかく、生存者はとてもこの程度ではすまない惨状だっただろうと想像しますが、餓死寸前の生存者を再現するのは高度なCG処理でもしない限り難しいでしょうから、致し方ないかなといったところでしょうか。飢餓のリアルな再現よりは、飢餓の子供たちが歌う讃美歌が響くという幻想的な印象付けを狙ったようで、それも一つの選択肢かなとは思います。「五カ年計画」、「ソフホーズ」、「コルホーズ」は、学校の教科書で習いましたが、「ホロモドール」は習いませんでした。「ホロモドール」について学べただけでも貴重です。しかし、当時のソ連の情報統制、鉄のカーテンっぷり。そして、その表側と裏側のあまりの違いっぷりには、ホントにばれないと思ったんかねと呆れることしきりです。大量の奴隷が甲板の下でオールを漕いで進む船を作ってやろうとか、箱の中に人間を入れてハイテク機械ってことにしようとか、そういうレベルの発想ですよね。そういう人間だからこそ、国家元首になってしまうというのが何ともやりきれないというか。飢餓ジェノサイドとも言われており、呆れて済むことではないのですけどね・・・[インターネット(字幕)] 8点(2023-02-07 18:15:53)

8.  アラビアのロレンス 完全版 《ネタバレ》 第一次世界大戦下の中東紅海周辺が舞台。主役のイギリス軍人のロレンスは、軍事顧問としてアラブの部族を率い、アラブの開放を名目に、オスマン帝国軍を襲撃し、着実に戦果を挙げていきます。しかし、部下を亡くす失意の中でも、人を殺すことに興奮を覚えている自分に戸惑いを感じるようになり、これに、イギリス本国の方針(三枚舌外交)との齟齬や、オスマン軍に捕まり、受けた拷問のトラウマなどが加わり、精神がただれて、イっちゃった人になっていく様子を、雄大かつ苛酷かつ清浄な砂漠を背景に、異国情緒趣味を前面に出さない渋めの演出で描いています。丁寧につくった良い映画だと思うのですが、扱っている史実が複雑で、こちらが疎いということもあり、3時間半と長い割りに、背景が読み取りづらく、感情移入もしづらく、感動のしどころもわかりづらいんですよね。たぶんスルメ的な味わいなのだとは思うのですが。イメージしづらい一次大戦の中東戦線を知るきっかけとして、イギリス側視点で脚色されているものの、有用な作品だと思います。特典のメイキング&インタビューが面白かったです。気温が高くフィルムに黒いシミができてしまうとか、太陽を撮ろうとするとフィルムが焼けてしまうとか。完全版の作成に奔走したスピルバーグが、まだ若々しくて、本作の1ファンとして、目を爛々とさせて本作のすばらしさを語っていたのが特に印象的でした。[DVD(字幕)] 7点(2023-10-03 18:39:16)

9.  アフガン零年 《ネタバレ》 冒頭。ブルカを着た人たちの群れが逃げ惑う姿と、お香屋の少年がお香をぶん回しつつ人懐こくつきまとってくる映像で引き込まれました。ブルカ団が群れになって動くとマジ恐い。蟲的な怖さがあります。タリバン政権下での女性の不自由を描いた作品です。内戦で父親を亡くした少女が、女性では稼げないことから、男装して、なんとかやっていこうとするという話です。画(え)に語らせていく手法が、アフガニスタン人監督ながら、映画をよく知っているなという感じです。(付録の監督へのインタビューでは、ソ連で映画を勉強したとのこと。なるほど納得です。)[DVD(字幕)] 7点(2023-04-29 17:08:40)

10.  浅草キッド テレビでのお笑いバラエティの台頭と演芸の町浅草の衰退。それを背景にした人々の営みが、ビートたけしの下積みから成り上がりまでの半生を通して、丁寧に描かれていて、特別大きな感動があるわけではないですが、じんわり、しんみりと充実感が得られました。「誰も知らない」の子役のあの柳楽優弥が、まさか後にビートたけしを演じることになろうとは・・・と感じ入るところがあるのですよね。主役の柳楽に限らず、他の配役も非常に面白いところを責めているなあと思いました。ビートきよしがナイツの土屋で、全然似せる気が無いのもいいし。大泉洋は安定しているし。今まであまり知らなかった門脇麦も魅力的でした。日本映画でコメディー的なものをやると、とかく過剰演技になりがちだけど、そうならなかったのは、人選から、町の再現から、丁寧につくり上げたところが大きいのでしょうね。お笑い芸人の自伝であって、いわゆるコメディーじゃないということもあるけれど。[インターネット(字幕)] 7点(2023-02-18 20:07:36)

11.  悪魔のいけにえ 《ネタバレ》 理屈ではない異様さによる恐怖を演出する独特の美的感覚が冴えわたっています。悪キャラのキャラ付けがよくできていて、ホラーとユーモアの融合という意味では面白いのですが、悪キャラ達の静物ディテールに対する偏執的こだわりと、殺し方に対する無頓着とのギャップをどう評価すべきかは悩ましいところです。[DVD(字幕)] 6点(2023-09-05 19:51:42)

12.  アギーレ/神の怒り 《ネタバレ》 時は16世紀中ごろの大航海時代。アンデスの急峻な山道を進む人の列。ポンチョを羽織い荷物を運ぶインディオ。鎧兜を身に着け、武器を手に進む男達。登山には全く相応しくないドレスを纏い、籠に担がれ運ばれる女性もちらほら。エルドラド(黄金郷)を目指しアンデスの秘境を探索するコンキスタドール(征服者)御一行の物語。客に媚びるようなエンターテインメント性は全くありません。厳しい自然や、原住民たちの神出鬼没な攻撃に苦しみながらも黄金郷を目指す侵略者たちの様子をカメラに収めています。人が数人死んでもおかしくない危険なロケの割に、淡々とした長回しで、手に汗握るような映像的臨場感が薄く、ちょっともったいなく感じてしまうところもありますが、過剰な演出がない分、リアリティを感じとれるのも事実で、この作品の味として受け入れることができます。終盤、筏にサルの群れが襲来するシーンは圧巻です。[DVD(字幕)] 6点(2023-07-10 19:15:12)

13.  赤い風船 《ネタバレ》 赤い風船が、意思を持ったかのように男の子に付いてくるという、単純で素朴で、どこか可愛く、おまけに50年代のパリの町並みを堪能できます。悪ガキ達が風船を妬んで、パチンコで攻撃してきたりのサスペンス要素あり、最後にはファンタジー要素もあり、短い中で飽きることなくほのぼのと楽しめました。[DVD(字幕)] 6点(2023-05-24 19:31:30)

14.  アモーレス・ペロス 《ネタバレ》 3つの物語が交差してそれぞれの結末を迎えるという構成。深みがありそうなのですが、さて、面白いかというと、さして面白くもないです。浮浪者風の汚いおっさんが、枯れて、浮き世から解脱したような風貌で格好良かったです。実際は未練たらたらですが。兄嫁が田舎のオバちゃん臭のあるギャル風なのもまあ悪くないです。[DVD(字幕)] 6点(2023-04-18 20:48:59)

15.  アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場 1939年にソ連がフィンランドに侵攻した「冬戦争」で失った領土の回復を狙った「継続戦争(第二次ソ芬戦争)」を扱った作品。領土の変遷を示す地図が挿入されるのと、日時と場所を示すキャプションが入る以外は、背景等がわかるような説明的描写はほとんどなく、戦場の兵士の視点で、過酷な戦況を臨場感を持って描写しています。我々がよく見る戦争映画というと、ベトナム戦争や太平洋戦争などが多く、亜熱帯のジャングルのイメージが強いですが、寒冷地の戦場は、また違った趣があります。雪が降ると兵士も白装束となり、ガラッとイメージが変わります。戦争映画を見る一つのメリットとして、その土地の地形や気候条件を、否が応でも感じることができるというのがあると思います。道なき自然の中を広域的に移動する描写って他にあまりないですから。殊勲を上げると休暇がもらえて、家族が待つ実家に戻って、麦の収穫を手伝ったりするなど、つかの間ながら牧歌的な一面もあって、これもまた趣があるなと感じました。[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-07 18:00:13)(良:1票)

16.  アルゴ 《ネタバレ》 1979年のイラン革命時の在イランアメリカ大使館人質事件を題材にした作品です。アメリカ大使館からカナダ大使公邸に逃げ込んだ6人の大使館スタッフを、CIAが「アルゴ」という仮想の映画をでっち上げ、映画撮影クルーに偽装して救出するという、映画みたいな本当の話を実際に映画化しましたという作品です。何度も言いますが、映画みたいな、驚くべき実話なのですが、いざ映画にしてみたら、思いのほか驚きが得られなかったなぁというのが率直な感想です。あくまでも主役はCIAの彼と大使館員で、メインはシンプルな救出劇なので。この歴史的背景ならではの、深みがあまり感じられません。相手がイスラムだと深みに嵌まれないのも分かりますが。大使館員達が占拠される前にシュレッダーにかけた書類を、イラン側が子供達を使った人海戦術でサルベージするなど、ちょっと面白い描写があったりはするのですが。まあまあ、そこそこスリルを楽しめる作品にはなっているかと思います。[DVD(字幕)] 5点(2023-05-09 17:35:19)(良:1票)

17.  悪霊島 《ネタバレ》 テレビCMでの「鵺(ぬえ)の鳴く夜は恐ろしい」のキャッチコピーと、「Let it be」のメロディーラインが、まだ幼い脳に強烈に刷り込まれました。とはいえ、劇場に見に行くわけもなく、その後テレビ放送されたのを、途中だけチョロッと見たのだと思いますが(当時家にはテレビが1台しかなく、父親が黙々とザッピングしているので、作品をまともに鑑賞するということがなかった)、岸本加世子が演じる双子の娘の片方が、もう片方のことを、「カタホウ」と呼んでいたことが、とても気味悪く感じられて鳥肌が立ったことを思い出します。林の中、双子の片方が、「カタホウがいない!カタホウ、カタホウ!」と呼びながら、もう片方を探し回ってた映像の記憶があるのですが、今回見たところ、そういう映像はなかったので、あまりの不気味さゆえに、幼い脳内で創り出された幻だったようです(笑)。今となって、改めてみてみると、テレビCMのインパクトが強烈だったのに対して、本編は、インパクトがないまま、ツルツルすべっていくような感じですね。鹿賀丈史も日本人離れした顔立ちにもかかわらず、どこかツルツルしています。映像自体は落ち着いていて美しいのですが、金田一シリーズを構成する大きな要素である死を彩る鮮やかなデコレーション、偏執的な美意識がなく、犯人の苦悩も薄いなあという印象です。[DVD(字幕)] 4点(2024-01-28 15:51:49)

18.  アメリ 《ネタバレ》 少女時代に、勉強はすべて母親に自宅で教えられ、学校に行かせてもらえなかったため、友達ができず、コミュニケーション障害ぎみの若い女性が主人公です。基本コメディーで、主人公がコミュ障ゆえに話してコミュニケーションを取る代わりにいたずらをするという設定なのですが、どちらかというとコメディーを成り立たせるための後付け設定で、コミュニケーションをテーマに深く掘り下げるという姿勢はなく、切実感やリアリティとは全く無縁で、最後は恋愛成就のハッピーエンドとなっています。そんな中で、コメディーの主たる部分が、「そのいたずら犯罪ですから」と苦笑いしながら突っ込む程度しか楽しむすべがないのが辛いところでした。色恋についても途中すっとぱしてバッコンという感じで、設定とマッチしてないような気がしました。風変わりな脇役達の雰囲気は悪くなく、話の転がし方は巧みで、特に証明写真にまつわる日常系ミステリを絡めた部分は見事なのですが。[DVD(字幕)] 4点(2023-08-03 20:05:16)

19.  穴/HOLES 少年向けの原作小説「HOLES」は英語学習を兼ねて既読。原作を思い出しながら見ましたが、かなり原作に忠実だと思います。ひいひい爺さんの代から続く呪いで不運な目にあう少年が主人公。窃盗の濡れ衣を着せられ、少年矯正施設に送られて、1日1穴を掘らさせられるという話です。原作を読んだ時にも感じたのですが、昔話と現在とのリンクが面白いところだと思うのですが、子供向けということもあり、わかりやすさに重きが置かれていて、大人が感心するような驚きはないんですよね。そこに、ファンタジー要素とか、冒険要素とかが入り込んできて、むしろ中途半端さと、強引さを感じてしまう。とはいえ、子供向けの有名な作品の映像化という意味では、何の落ち度もなく、よくできていると思います。干上がった湖一面に広がる穴ぼこ。そこここで穴の中からシャベルで掻き出された土が煙のように舞い上がる様子を俯瞰でとらえた絵ヅラが面白かったです。女教師から女ギャングに転職する役の人がなかなか良かったです。キュンとするエピソードでした。カーボーイの人が、ちょっとやり過ぎなところもあるのですが、本人が楽しんでやってるのなら、まあいいんじゃないですかということで。女所長のシガーニーはさすがの貫禄で、でもやり過ぎることもなくよかったです。[DVD(字幕)] 4点(2023-02-15 19:54:59)

20.  愛のコリーダ 《ネタバレ》 テーマがチンポコということもあり、とんだチンポコ映画になっています(いい意味でも悪い意味でも)。阿部定事件がモチーフになっています。最近のしおれた役柄を見慣れていたので、藤竜也が若くて威勢がいい角刈りで最初は気持ち悪かったのですが、それにはすぐに慣れて、だんだん可愛くさえ感じてきます。それと反比例して、主演女優が鬱陶しくなってきます。これは本当に残念なことで、申し訳なくさえ思うのですが、一瞬たりとも色気を感じることができませんでした。しゃべり方が大きいんでしょうかね。時代劇的女言葉が板に付いてなくて、すべての台詞が一本調子でべたぁっと間延びしていて、台詞が動作や感情と完全に分離してしまっているんですよね。意図してやっているか否かに関わらず、結果的に、とてつもない大根演技に見えてしまいます。その一方で藤竜也が、ほぼ現代語で緩急を付けて、自然な演技をしているので、余計それが目立ってしまって、どうしてこんな事になっているのかと、とても気になってしまいました。映像は海外を意識した日本的なものとなっており、丁寧につくられていて美しいです。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2023-10-31 18:48:24)

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