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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 学校の怪談4 うむ、これを「ホラー」だと思うからアレなのであって、この作品に「怖さ」を求めるというのは、例えば「兄貴の嫁さん」とか黒沢清の「神田川~」に「○○さ」を求めるのと同じだな(一応、良い子の為の映画だと思うので控えめな表現にしてみました)。これは、夏の映画、「日本の夏」の映画、「夏の切なさ」の映画、そして本来の意味での「お盆」の映画。海、プール、スイカ、盆踊り、灯篭流し・・・今の時期観るのにぴったりじゃあーりませんか。[ビデオ(邦画)] 8点(2006-08-10 19:06:17)(良:2票) 2. 顔(1999) どなたか書いてらしたけど、かなり悲惨な話なのに暗くない。「女は、いざとなったら男なんかよりずっと強いんやでえ!」というのを藤山直美がどごーんと体現してましたねえ。ラストシーンもちょっと笑えて、でも感動的で素敵。それにしても、大楠道代って女優さんは凄い。少し前に観た「赤目四十八瀧心中未遂」でも物凄い存在感あったけど。てか、抱かれたい(受身かよ)。こんな言い方はかえって失礼なのかもしれないけれど、「日本のスーザン・サランドン」って感じ(調べてみたら同い年だった)。あちらじゃ、スーザン・サランドンが主役張ってる作品一杯あるんだから、日本でも大楠さんを主役にしたオトナの作品が観たいなあ。そーゆーの、いつか撮ってよ、阪本監督。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-19 17:01:04)(良:1票) 3. 勝手にしやがれ!! 強奪計画 普段は難解、というか、うにょぐにょした作風が持ち味の黒沢清が、主にオリジナルビデオを手がけているケイエスエスで撮った痛快娯楽作で、言ってみれば「傷だらけの天使」みたいな話。多分予算も時間もそれほどなかったと思うのだけれど、なかなか楽しい作品でした。でも、主役の二人はもっとアクの強い描き方をして欲しかったかなあ、「トラック野郎」の文太キンキンみたく。ま、「ハードボイルド」ならぬ「ハーフボイルド」とのことなので、しゃあないのだけれど。[ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-19 16:49:42) 4. カブキマン トロマ作品、かねてより噂には聞いていたけれど、初鑑賞でごんす。正直言って、結構面白かった。少なくとも中盤でヒロインとベッドインする辺りまでは「日本文化の勘違いっぷり」を抜きにしても、ギャグやテンポは良かったと思う。もちろん悪趣味なバカ映画には違いないんだけど、中途半端にポリティカリー・コレクトな体裁を装った「上品」な作品よりもむしろこういう映画の方がある意味現代のアメリカを体現してるような気がする・・・と言ったらアメリカ人に怒られるか。[ビデオ(字幕)] 6点(2005-04-01 21:03:23) 5. 髪結いの亭主 今までルコント作品は「橋の上の娘」をTVで観ただけだったのですが、あまり観た事のないタイプの作品で素直に楽しめました。「観る」というより「味わう」、いやむしろ「酔う」作品でしたね。マイケル・ナイマンの音楽がすごくマッチしてたし、官能寓話、とでもいうのかな、こういうの。あんまし現実的に考えないで、それこそ「鶴の恩返し」とかを読むように見た方が楽しめる気がします。8点(2004-06-07 16:36:14) 6. 風、スローダウン 熱い。クサい。ダサい。しかし、泣ける。初監督作である本作で(蛇足だけど、80年代後半~90年初頭、つまりバブルの頂点の時期は、タレントや有名人など、いわゆる「異業種監督」が次々とデビューした。で、その作品の大半は・・・なものだった、と思う。全部観た訳じゃないから分かんないけど)島田紳介は、ひたすら直球(この作品は総監修が井筒和幸監督なのだけど、仮に井筒さんがこの作品の脚本・監督だったとしたらもう少しヒネりを入れたり、照れ隠し的にギャグを入れたりしてたと思う)。はっきり言ってベタな話ではあるし、特にヒロインの造形なんか「こんな娘実際にはおらんやん、若い男の子の都合の良い幻想やろ」と思わなくはないのだけれど、そんなツッコミをさせない「熱さ」が映画全体にみなぎっていて映画に引き込まれてしまう。やっぱり映画作りって、技術もそりゃ大事なんだろうけど、その作品に対する「想い」も大事なんだなあ、と思わせられた。8点(2004-06-01 19:17:27)(良:1票) 7. 帰ってきたドラえもん 僕の場合、マンガ版ドラえもんの方がアニメ版より先だった。幼稚園~小学校低学年の頃はよく近所の同い年の女の子にコミックスを借りてむさぼるように読んだものだ。多分僕が初めてマンガを読んで泣いたのは、「帰ってきたドラえもん」のエピソードだったと思う(ちなみに初めて映画で泣いたのは「のび太の恐竜」。いずれにせよ、藤子F不二雄先生には足を向けて寝られないのである)。そのエピソードが映画になったのなら、これは観ないわけにはいかない。正直、映画としての出来というのは客観的に評価出来ない。オリジナルではなく、原作の名エピソードをそのまま映画化するというのは、企画として安易なのかもしれない。しかし、そんなことは関係なく、この作品を観ながら僕は、ただ号泣してしまった。そう、僕はかつて確かに「のび太」の一人(おそらく同じ事を思った、或いは思っている人は大勢いるはずだ)だった。その事を思い出させられたのだ。今改めて(TV放映版、或いはマンガ版)ドラえもんを見ると、あまりにわがままでドラえもんに甘え放題ののび太は鼻に付くし、子供の頃は気づかなかった事にも気付いてしまう。だが、だからといってドラえもんが所詮子供騙しの作品とは、やはり思えない。ドラえもんは、正しく子供の為の作品だ。もう一度言おう、僕は、いや、僕もかつてのび太だった。追記:原作の隠れた名作(と、僕は思っているのだけれども)で、のび太が100点取ったのに誰も信じてくれなくて・・・という話があるのだけど、あれも映画化して欲しいなあ。8点(2004-04-07 19:06:43) 8. 学校の怪談 確かに、この映画を「ホラー」として観る事ができるのは、せいぜい小学校低学年位まででしょう(何しろホラーが大の苦手の僕ですら安心してみることができた位なので)。あのいかにもな魔方陣もハニワの守り神(?)もチャチな設定ではあります。きっと、特に10代の人(もっと言うと『もう子供ぢゃないんだぞ!馬鹿にするない!』という気持ちが強い人)は、こういう幼稚さに対し、嫌悪感を覚えてしまうのではないでしょうか。駄菓子菓子!これを「ホラー」と観るからイカンのであって、小学校を舞台にしたファンタジーと考えれば、なかなか爽やかで、切ない話だと思いますよ、おぢさんは。「子供向け」「子供騙し」という意見は至極もっとも。んでも、例えば洋服に大人用・子供用があるように、映画だって大人向けだけでなく子供向けがあってしかるべきだと思うし、そういう意味で言うと、この映画は正しく「子供向け(あと同伴している大人向け)」の作品だと思います。7点(2004-03-19 15:19:37)(良:3票) 9. がんばっていきまっしょい(1998) 熱血でなく、平熱のスポコンって感じですね。クラシックな雰囲気だけど、実に自然で瑞々しい作品でありました。まだ垢抜けてない感じの田中麗奈のちょっと脱力っぽい演技も良かったです。リーチェwithペンギンズの音楽がとっても印象的。8点(2004-02-28 17:05:36) 10. カナカナ なんとなく、照明とか音の感じとかが自主制作映画みたいな感じでしたね。役者も知らない人ばっかりだったし。でもそれがかえって生々しくて、リアリティを感じました。中学生の子とか、台詞が棒読みっぽいけど逆に無口で内気な感じがよく出てたし。多分、主人公に対して反感を持つ人も多いのだろうけど、僕はこういうの嫌いじゃないです。7点(2003-12-10 19:15:37) 11. カラー・オブ・ハート うむ!非常に知的で刺激的な現代寓話ですね。ハリウッドって何だかんだいってこういう奇想天外なアイデアをきちんと映画化しちゃうんだから、侮れん。あのモノクロのプレザントヴィルってところはまるで絵に描いたような「古き良きアメリカ」だけど、実はそれって白人(特に、いわゆるワスプ)にとってのものなんですよね(本来マーガレットの彼氏になるはずの、いかにもな白人の名前が「ホワイティ」というのが象徴的)。あそこには有色人種はいないし(後半で色のついた人々を「カラード」と呼んでいたのには笑った)、多分ゲイとかもいないはず(というか存在が無視されている)。そう考えると、後半街のカラー化を阻止しようとする人たちっていうのはアメリカの保守層(ゲイや有色人種、あるいは多様な文化を嫌う人々っていう意味での)の象徴なんじゃないかな。ま、色んな解釈・深読みが出来ると思うんですけどね。個人的には「ただ過去を懐かしむんじゃなくって、現在と未来を肯定していこうよ」っていうメッセージが込められている気がして、そういう意味では「クレヨンしんちゃん・モーレツオトナ帝国の逆襲」に通じるものがあるんじゃないか、と思ったりもしました(ただし「モーレツ~」は「決して良い事ばかりじゃないけど、それでも俺たちは生きていくんだ」という「苦味を伴った意思」があったのに対し、この作品はちょっと楽観的過ぎるかなっていう気もしますが)。それにしても、この作品を「ファミリー映画特集」にこそっと紛れ込ませたBS-NHKの映画担当の人は良いセンスしてるなー(BS-NHKでの映画のセレクトに関しては【おばちゃん】さんが「マーズアタック!」のところでも指摘されてますけど、ひょっとして同じ人なのかな?)。8点(2003-10-11 19:53:27) 12. 彼方へ ヘルツォーク(うむ、まるでヒーローものに出てくる悪の大幹部のような名前だ)の作品はこれしか観てないんですけど、なかなか見ごたえのある映画でした。登山家の話なんですが、映像が何と言うか、とってもストイックな感じで、観てるこっちも息をするのを忘れてしまうようでした。7点(2003-10-07 14:49:29) 13. かぼちゃ大王 これ、ビデオタイトルが「私が愛した少女」というので、ロリコン映画みたいなイメージを持たれるかもしれないんですけど、全然そんなことないですよう(あ、でも少女のヌードシーンもちょっとだけあるし、危うい雰囲気を持ってはいますけどね)。「かぼちゃ大王」っていうのはどうやら「ピーナッツ(スヌーピーが出てくるマンガって言った方がいいかな)」に出てくるらしいです(「らしい」とか言わずにちゃんと調べとけよな)。同じ監督による「黄昏に瞳やさしく」という作品がとても良かったんでこちらも観てみたのですが、不思議な温かさにあふれた映画でした。無精ひげのお医者さんと、ピッピという女の子がなかなか素敵です。7点(2003-10-07 14:40:57) 14. 榕樹(ガジュマル)の丘へ ある意味、中国版「渡る世間は鬼ばかり」かな。中国でも日本と同じ様に、嫁姑問題や農村の若者離れの問題があるということが分かります。主人公のお婆さんがあまりにもワガママに見えてしまったけど、きっとお婆さんにはお婆さんなりの言い分があるのでしょうね。5点(2003-08-27 18:43:28) 15. カーラの結婚宣言 確かに、もし主人公の家がこんなにお金持ちでなかったら、そんなうまいことはいくまい、とも思えますよね。でもそこだけ目をつぶれば、なかなか良い作品だと思いますよ。一言でいうと「可愛らしい」作品だと思います。ハロウィンの日の白鳥と犬の衣装とか、ぎこちなくキスするところとか、真面目にセックスの相談するところとか、ほほえましいシーンが印象に残りました。とはいえ、後半までは「いいけど、割とふつうだな」と思いながら観てたんですけど、お姉さんの結婚式のあたりからがかなりいい感じでした。あの、手作りな感じの結婚式はステキだったなあ(基本的にあんまりけばけばしい結婚式は好きでないので)。あと、割と細やかな表現(例えばカーラが家に帰ってきた時、フォークを使えるようになったことをさりげなく示したのに誰にも気づいてもらえなくてちょっとムッとするシーン)が多かったのも好感が持てました。あのお母さんのキャラクター(裕福で、ボランティアにも熱心で、割と進歩的な考えだけど、家族に対しては保守的になってしまう)もリアルだなあ、と感心しました。けっこういそうでしょ、ああいうお母さん。8点(2003-06-17 19:36:33) 16. ガメラ2 レギオン襲来 新ガメラ三作の中では一番好きです。SFとしても一番無理がないし。自衛隊の人たちがカッコよく見えてしまうのはちょっと複雑な気持ちですけどね。ラサール石井がいい味出してました。8点(2003-03-25 18:35:16) 17. ガメラ 大怪獣空中決戦 新しいゴジラが出るたびに「なーんだかなぁ・・・」と思っていた(観てないけど)自分としては、こういう映画が成功するのはうれしいです。内容も子供騙しじゃないし。難は(ほかの投稿者の方も書かれていましたが)ガメラと心を通わす女の子の下手さ(「雨上がる」の殿様並み)とアトランティス(ムー大陸でしたっけ?)の超文明という設定。古代の超文明は漫画「スプリガン」でもうおなかいっぱいです。7点(2003-03-03 16:03:21)
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