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プロフィール
コメント数 901
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

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評価順12
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21.  空(カラ)の味 《ネタバレ》 自分には摂食障害になった経験なんてないので、気持ちがわかる、とかそういう類のことは一切言えません。ただ、どうにもコントロールできない自分自身を理解?というかとにかく受け入れてくれて、解放してくれたのは紛れもなくマキさんなんでしょうね。マキさん、言ってることは支離滅裂だしとにかくテンションが高くて受け止めるのも大変な感じの人なんだが、話し方がすごく良かった。多分個人的にああいう話し方の人が好きなだけなんだろうな。言ってる内容は滅茶苦茶なのに、何故だか心の内側に沁みて入ってくる、そんな喋り方でした。 ほとんどBGMもなく、主人公さとこがだんだんと摂食障害に陥っていく過程をひたすらゆっっっ、、、、、くりと描いていきます。おそらく最初は自分でも変だな、おかしいなくらいのレベルだったものがじっくりとしかし着実に体と心を蝕んでいきます。私は知りませんでしたが、この映画みたいに過食&拒食の複合パターンみたいなのもあるんですね。食欲あるのに吐いてしまうって、すごいな。そんなのが両立することに驚いた。家族の無理解を嘆く描写がありましたが、家族は家族でただただ心配してるだけで、わからないから本人に聞くしかなくて、何だかこの歳になってそっち側の立場でものを見ることが多くなってきたように思う。歳かな(笑)[インターネット(邦画)] 5点(2021-07-17 19:40:55)《改行有》

22.  ガール・オン・ザ・トレイン 《ネタバレ》 観る前は背筋が凍るようなサスペンスを期待していましたが、観てみると単にダークな人間ドラマって感じでしたね。元嫁が元旦那の家を毎日電車の車窓から見ている、、、って設定は面白そうでしたが、肝心の話はなかなか頭に入ってこない。入ってこない理由は、話がアル中の元嫁の朦朧とした記憶に基づいて展開されていくため、「これ、あとで記憶違いでしたとかどんでん返しあるんだろうなぁ」とか気になったり(案の定あるんですが)、合間合間に「○週間前」とか出るにもかかわらず時間の流れがわかりにくく、今どこの時点の話をしているのかが不明瞭だったことでなかなか話に入れませんでした。 話の組み立ては複雑でしたが、結局は女癖の悪い男性とそれに騙された?女性三人の話でした。トムに殺される前に彼に対してメーガンが言っていた、「元嫁とヤレなくなったから今嫁と寝て、今嫁ともヤレなくなったから私と寝たんでしょ」これが彼を表す全てだなと思いました。挙句会社の女性と片っ端から寝てクビになるという。 女性達は女性達で複雑。元嫁レイチェルはアル中で現実と妄想の区別がつかない、おかげでだいぶストーリーがややこしくなりました。今嫁アンは子供が大好き&レイチェルのことを怖がりすぎるせいで旦那のことを盲信し過ぎる。シッターのメーガンは三人の中では一番未来があった女性だと思いますがなかなか定職に就けなかったりすぐに男と関係を持つ自分に葛藤してたりして、映画としては見応えがある三名でした。 まだ未練のある人の家が通勤電車から見えるところにあったら、そりゃ見ちゃいますよね。まあ、レイチェルは仕事でもないのに無理矢理電車に乗ってたわけですが。その執着心、ストーカー魂?から生まれたこの映画。海岸線を走る列車はとても綺麗で、普通に観光で訪れたい場所だなと、暗いストーリーを脇目にぼーっと眺めていました。全然関係ないですが、女刑事役の人がメインキャストの方々よりもかなり存在感が際立っていました。あの人の出演してる他の作品が気になるところです。[インターネット(字幕)] 5点(2021-05-06 22:38:00)《改行有》

23.  カッコーの巣の上で 《ネタバレ》 ひとに勧められて観ました。映画は好きなのですが自分の産まれ年よりも古い、いわゆる自分的「クラシック」なジャンルに入る映画はほとんど観てきてなかったので、かなり有名な映画にもかかわらず前情報ほとんど無しの状態で鑑賞。 さて観てみての感想ですが、これきっと当時としてはかなりセンセーショナルな作品だったんでしょうね。精神病院での病棟の描写なんてけっこう刺激的だったのでは。今でこそそんな描写をする作品が世にはあふれていて、なんていうか、観る側にも免疫が出来てきましたけどね。 ただやはりこういう作品でいつも思うのは…登場人物に感情移入しにくい。というか、誰にも出来なかった。刑務所に入りたくなくて精神病を装うマクマーフィ(=ジャック・ニコルソンさん)もだし、それ以外の患者たちも、病院のナース・看守たちにも。 最近だと殺人しといて「精神を病んでるから…」って刑を免れるケースとかをよく耳にしますし、そういった点からもマクマーフィは自分的に×。それ以外の患者たちにも、自分がそうなったことがないからやはり気持ちをキチンとわかれない。ラチェッドはじめ病院職員はマジであんなのしかいないんですか??形だけのことしか出来ない・しようとしない。あれで金もらうってか。なんかの公務員の天下りじゃねーのってくらい使えない。 なんかの拷問機械みたいなのでマクマーフィを「ユルく」しようとしたのにはもう閉口。病院的には従順な患者でいてもらって平和に過ごして欲しいんだろうけど、あれが「治療」なのか?ふざけんなと言いたくなる。 まあこれも今の時代だからそう思えるだけで、公開当時ならまた色々違ったんでしょうね。 マクマーフィがチーフに殺されたとき、自分はマクマーフィは「やっぱりウーソ」と一席ぶとうとしたんじゃないかと思いました。しかしそんな反論の余地も与えず、チーフに窒息死させられ…。あわれ嘘つきのマクマーフィさんは天国に召されたのでした、ってオチかと。違うんでしょうか?もう40年からある映画なんで、もっと古くから色んな解釈があるんでしょうね。とりあえず今回の自分のレビューはこんな感じです。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-10-13 01:49:16)《改行有》

24.  彼が二度愛したS 《ネタバレ》 序盤からある程度オチが分かってくる映画です。と言うのもヒュー・ジャックマンさんが冒頭から偽者フラグ立ちまくり。わざとらしく社員に話しかけ自分がその会社の一員のように見せるあの行動はカンペキばればれでしょう?少なくとも視聴者には。あそこだけまるで『クロサギ』を見てるかのよう。 騙し騙されなサスペンスとしては無難な仕上がりになっています。秘密クラブはインパクト◎。ですが秘密クラブに行くまでが不自然。そもそも他人の携帯に出て、誰とも知らない人にどこどこに何時に来いとか言われてのこのこ行きますかね??私生活淡白な彼がワイアッテに憧れて彼のまねをしたくなったと思えなくも無いですが、やや強引か。 あと個人的に好きになれないのが、洋画では良くありがちな非合法なもの(麻薬など)を親しい、もしくは親しくなりたい相手に勧めるようなシーン。いかにも日本人的なコメントですが、親しい相手だからこそそんなものを勧めてはダメだろうと言う感覚があり、ああいうシーンにはどうも顔をしかめてしまう。クライム・サスペンスにそんなこと言っても始まりませんけどね。あくまで個人的にいやだったところなので、あしからず。[DVD(字幕)] 5点(2011-01-24 13:04:14)《改行有》

25.  借りぐらしのアリエッティ 《ネタバレ》 一言で言うなら、「説得力に欠ける」ですかね。 世界観は素晴らしい、言うこと無しです。『アリエッティ』という人物を通して、普段自分達が住んでいる世界を小人視点でじっくりと堪能することができました。少し規模は違いますが、自分が100cmにも満たない子供だったときのあの視点の記憶がよみがえりました。 一方、作中で役割的にも登場頻度的にもかなりのウェイトを占める翔君があそこまで薄っぺらい人間だったことはあまりにもひどかったと思います。病弱でずっと本を読んでるからなのかは知りませんが、実際に見聞きもしたことの無い世界をしれっと数字で語るシーンなどは興醒めです。「君たちは絶滅する種族なんだよ」って要するに何が言いたいの!?病弱な自分と小人の弱さを重ねてシンパシー感じたいんだろうか?? 例えば同じ台詞を年嵩のお爺さんから言われたならだいぶ印象は違ってきたと思います。(風の谷のナウシカの大ババ様のように) 自分の心臓の手術に対する心構えもどこか他力本願だし、彼をストーリーに組み込んだことは最大の失敗だったと個人的にはそう感じます。原作から今作を作るにあたってどこがどう変わったかは知りませんが、彼の部分だけはもう少し何とかして欲しかった。 他の方のレビューも拝見して、「借りる」「返す」などの言葉遊びの部分は別にして、彼ら小人の存在が自分たちの生活にこんな良い影響を与えてくれてるんだ、というシーンを挿入してくれたらだいぶ良くなったのではと思いました。 例えば彼らが砂糖をもらっていく代わりにコップを一つ洗ってくれるだとか、ティッシュをもらう代わりに床のごみを一つ拾ってくれるだとか、そういう話ならとても夢があるのになと想像しました。 逆に言えば、「夢が無い」。そういう映画でした。[映画館(邦画)] 5点(2010-09-02 16:15:30)(良:1票) 《改行有》

26.  カムイ外伝 《ネタバレ》 どうもキャストに違和感を覚えてしまう映画でした。コミックの「カムイ伝」は未読なのですが、冒頭にあった漫画の絵の描写からイメージするカムイは、松山ケンイチよりもっと若々しくて眼光鋭い若者という感じだったのですが、松山ケンイチはどこかカムイとして見れませんでした。(かといって他にキャストが思い当たるかと言われれば誰も思いつかなかったんですが) そもそも「外伝」ということで、原作未読でも楽しめるような無難な内容にはなっていたと思います。ですが作品通して観客に伝わるのは、カムイの人生の虚しさだけ。彼が行くところには血が流れ、交わりを持とうとする人は殺され、放浪の旅を続けるのみ・・・。原作ではその後なんらかの答えが得られるのでしょうか??外伝だけでは大変空虚な作品に思えました。 そうなるとあとの見所はアクションシーン。こっちも、忍術を使うキャラクターという設定上CGが必須になってきますが、実はこないだトランス・フォーマー・リベンジを観たばかりで、CGとしては種類がまた違うのですが、物足りなさはどうしても感じてしまいました。 個人的に現在のレベルの邦画に求めるものは、アクションでもなく、コメディでもなく、ドラマです。どこまでも人間くさいドラマです。邦画ではそのジャンルが一番面白い気がします。後のものはハリウッドの物まね的な感じがどうしても安っぽく感じてしまうので。 大作ドラマ、来たれ。[映画館(邦画)] 5点(2009-09-24 11:26:59)《改行有》

27.  海底二万哩 《ネタバレ》 なんか馴染めない感があったかな・・・。多分オレが最近の映像やアクションの文化にどっぷり浸かっちゃってるからでしょうね。 でも、観る前はただの海底探索紀行みたいな映画なんだろうと思ってたけどけっこう実際観てみると奥が深い。 まさかネモ船長にあんな過去があったとは。もしネモ船長の立場なら自分達を過去に奴隷のように使い、しかも世界に争いをもたらす弾薬を運ぶ船は破壊すべき対象だったんでしょうね。 しかし船を沈める前にピアノを弾いてるネモ船長(=ジェームズ・メイソン)の表情は痛々しかった。痛々しすぎて多少嫌悪感を覚えましたが。 ネモ船長ネタばっかですが、ラストのほうで撃たれたネモ船長がすぐに諦めて集団自決を図ろうとするのはさすがにツッコミたかった。「私が死ぬときはノーチラスも死ぬときだ」って傷の確認ぐらいしてから言え!あんだけの施設があっておまえは医療セットの一つも積んでないのか。 そりゃあネッド(=カーク・ダグラス)もそんなんに巻き込まれたくはないだろう。 どうでもいいけど教授の付き人のまるっこいの。いい味出てましたね。頭なでられた時の音にディズニーを感じました☆ そういえばカーク・ダグラスがショー・シャンクに出てたヘイウッド(だっけ?)役のウィリアム・サドラーに似てるような気がしたのはオレだけだろうか。5点(2004-08-11 02:44:40)《改行有》

28.  陰日向に咲く 《ネタバレ》 ひとつの映画の中に、パチンカス編、ホームレス編、アイドルオタ編などがあって、それら三つが時を経るごとにゆるっと重なって交錯する、そういう物語。私はこういう、ひとつの映画の中にいくつもの別種類のストーリーがあってって形がそれほど好きではないみたいで、あっちこっち話が飛ぶのがどうやら苦手みたいです。最近の映画の手法なら、時間軸ごと飛ばしたんじゃないかとか、ラストに変なふうにくっつけて終わり、とか、本筋とは関係ないことばかり気になって集中できなかったせいだと思います。 さてその本筋はというと、なんとなく人生がうまくいかないそれぞれの人たちが、我欲に負けたり何かの影を追ったりしてるうちになぜかつながっていき、そこから何かが生まれる話。 でも正直、何が生まれたかよくわからなかったなあ。パチンカスはほんとにカスで、同情の余地も無かったし、母の後を追う娘は勝手にやってくれって感じだし、ホームレス紛いのサラリーマンも何がしたいかよくわからんし、アイドルオタもだから何?って感じ。無理やりつなげた感があって、あまり面白くなかったです。お笑いコンビの話なんかとてつもなくどうでも良かった。唯一おっ、て思ったのはパチンカスがバス会社の社長に激オコされるシーンでしょうか。あのいたたまれなさは一軒の価値ありでした。以上でしたね。[インターネット(邦画)] 4点(2023-03-19 12:47:34)《改行有》

29.  カイジ 人生逆転ゲーム 《ネタバレ》 現実では言いにくいことをズバズバ言っちゃう映画ですねww「親や教師が言えないなら言ってやる!!」って、いやいや香川さん、羨ましいです(笑)原作未読ですがそもそも漫画ですからね、極端なところはあるにせよこの映画のいわゆる「負け組」のような人たちは確かにいます。自分では何もせず権利だけを主張して周囲が動いてくれるのをひたすら待つ、的な。こんなぬるま湯にどっぷり漬かりながら、そのくせ周囲のことをなめきってる人、確かにいますもんね。そういう人たちがどれだけ自分勝手で惨めかということを伝える映画としてはかなり良い出来になっていると思います。 映画自体は少しテンポの悪さを感じました。「希望」の名を冠する船に乗って、いざギャンブルクルーズ!!!と思ったら地下帝国って。。。船に乗るまでの時間をかけたくだりが大変もったいない。個人的には地下帝国は無くても良かったな。もっとドンドンギャンブル勝負を描いていって欲しかった。カイジの勝ち方も、一旦勝負が終わった後で裏ワザ的に無理やり勝つようなのが多くて、彼が勝ったシーンを見てもイマイチ盛り上がりに欠けました。しかもあの人を蔑むような勝ち誇り方は、仮にも物語の主人公としては致命的。もっとスマートな勝ち名乗りをして欲しい。原作のカイジもあんな感じ悪い風なんですか?? 少しカイジについては悪く書きましたが、それ以外のキャスト面ではとても評価できる作品だと思います。それぞれ本当に安っぽいっちゃあ安っぽい役柄を演じましたが、安っぽかったのは役柄で、俳優たちは真に迫る演技を見せてくれました。特に香川照之が「Eカード」で負けた瞬間の彼の目の泳ぎようったら無かったです。狼狽ぶりがありありと伝わる、迫真の演技でした。 ツッコミどころとしては鉄骨の上で長々とドラマをやりすぎ、とか、結局利根川(香川照之)の時計のイカサマはどういう仕掛けでなぜカイジにバレたのか、とか、Eカードで利根川が負けるところをわざわざテレビで地下帝国に見せないだろう、とか、まあ挙げたらキリが無いですが、そこは映画という作り物として達観します。 「これでもまだ負けるようなやつはもうっ・・・・・・・・知らん!!」という香川さんの台詞に一点追加☆[映画館(邦画)] 4点(2009-10-27 13:42:41)《改行有》

30.  完全犯罪クラブ 《ネタバレ》 今ひとつ盛り上がりに欠ける展開・・・。一人として登場人物に魅力を感じられなかったのはイタイところ。  犯罪に手を染めた後に恋をしたジャスティンが、彼女のもとに戻ろうと必死に懇願する姿は少し悲しさを覚えました。作中のセリフにもありましたが、本当にあんなチキンのへたれ野郎と知り合う前に彼女と出会っていれば、と思います。  タイトル(原題のほう)の意味もさっぱりわからなかった。MURDER BY NUMBERSって題でしたが、数にかかわるような殺人って起きましたっけこれ?せいぜい時計の針をいじくったくらいしか数との関連性が見当たらない・・・。観察不足??なんにせよ、どこか消化不良の1本でした。 [DVD(字幕)] 4点(2006-09-15 22:28:46)《改行有》

31.  カイジ2 人生奪回ゲーム 《ネタバレ》 レビューを書く前に・・・。 少し前にやはり漫画が原作の映画についてのレビューでも書いたのですが、アニメや漫画が原作の話を実写として映画にする場合、それは「実写」なりのリアリティが求められるみたいなことを書きました。実物大の人間を登場人物として使うのだから、実物大なりの演出が必要で、かつ原作の世界観は大事にしなければならないと。そしてそれが出来ないなら実写化などしてほしくないというのが私の個人的な意見です。 で、そんな視点で本作を鑑賞したのですが、まあ現実味の薄いこと・・・。こんな内容ならいよいよ実写化する意味が分からない。普通にアニメで『劇場版 カイジ2』でも作ったほうが断然面白いと思う。 基本的にはギャンブルものの漫画というのは人間対人間だから面白いのだと思う。人間同士の読み合い・騙し合い・裏のかき合いが面白いのであって、本作の人間対パチンコ台という設定には心底ガッカリした。多少は人間による心理戦のようなものもあるのですが、基本的にレベルの低いイカサマの域を出ません。台そのものも玉あたりの金額・賞金とその仕組みが若干特殊なだけで、基本的に普通のパチンコ台となんら変わりません。その意味では前作のほうがまだ見応えがあった。「沼」に関わる全てのエピソードはそんな理由で霞んで見えました。 山本太郎さんや吉高さんが出てくる必要もあったのかなかったのか。ぶっちゃけ別にいらん。吉高さんの台詞の棒読み具合にもガッカリ。あれでよく女優をやっているものだ。とは言い過ぎか。しかし本当に棒読みがひどかったので・・・。エキストラならともかく、メインヒロインでしょう??こうなると監督のいい加減さも窺える。いいものを作ろうという気概が見えない作品でした。[地上波(邦画)] 3点(2012-12-03 18:32:16)《改行有》

32.  輝く夜明けに向かって 《ネタバレ》 アパルトヘイトによる人種差別がテーマの映画だと思ってたんですが、そこに主人公の不倫や隠し子問題まで盛り込んじゃったもんで、問題はぼやけにぼやけ・・・。なんであんな中途半端な立ち位置の人間を主人公に据えたのか。リアルといえばリアルだが、映画にして世に出すようなリアルさではない。 冒頭でパーティから車で買える途中で理不尽に取調べを受けるシーンなどは良かった。が、その後テロ容疑で捕まってから、白人の家でご飯を食べたり、やれ浮気や隠し子が発覚したりと物語のベクトルがあっちこっちに行って定まらない。落ち着かない映画でした。 久しぶりに社会派ドラマに飢えていたので観賞しようと思った映画だったのですが、残念でした。[DVD(字幕)] 3点(2011-07-22 11:38:17)《改行有》

33.  カタコンベ 《ネタバレ》 美と芸術の街パリの真下にそのような大規模な墓所があるというのはとても興味深いとまず思いました。そういった明と暗のギャップをどのように表現してくれるのかと期待しましたが、イカレたジャンキーの集まりのシーンからはテンションの下降は止まらず。墓地で英雄気取りで、喋る言葉は大層な単語を用いて、自分たちは特別だとでも思ってるんでしょうか。『SAW』シリーズと絡めて宣伝張ってましたが、それとは程遠いストーリーのレベルの低さに閉口。題材・設定は悪くなかった。だからこそ観た人も多かったろうに・・・。合掌。 ああいう風なオチを用意すればラストはああなるかな、と。事実あのジャンキーグループにはイラっとしましたし、ヒロインがああいう行動に出たのはある意味視聴者の代弁をしたのかな、と思います。残念なのは、700万人の死体が埋まっているという墓地で大はしゃぎする割には、人が死んだ途端に狼狽するジャンキー達(←もうほんま、こいつらが映画を台無しにしてる)。そこでジャンキー達が「これで、死者の数が700万と1人になったね」などと開き直れるようなら逆にすごいと思えたんですが。彼らの中途半端なイカレ具合にまた落胆。 たぶん、この映画のテーマは「美と芸術の街であるパリの裏の顔」という風にしたかったんでしょうが、ジャンキー達は完全に失敗でした。壮大なテーマを扱うなら、毒々しい題材でももっと上品に扱って欲しい映画でした。『ジキルとハイド』のように。 2点。[DVD(字幕)] 2点(2009-11-11 09:45:32)《改行有》

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