|
21. カウガール・ブルース
最初観た時、何がいいたくて何をやりたいのか全く分からない映画だったが、二回観ると、ハンディを逆に神的なモノにまで高めてしまうシシーのたくましくも強く生きる姿勢と自由や意地のために戦うカウガール集団が意外とマッチしているのに気づいた。
抑圧された人々に対して立ち上がる強さを与えているような気もするが、その手段は決して暴力ではないと言っているようにも感じた。5点(2004-03-22 23:32:12)《改行有》
22. カンフー・パンダ
《ネタバレ》 画像だけ眺めていれば、それなりに楽しむことはできる。ただ「CGスゲエな」「パンダ強いな」「○○カッコいいな」「○○カワイイ」程度の感想しか持ち得なかった。
子ども向け作品とはいえ、もうちょっと味付けが必要ではないか。
あまりにも薄味すぎて、物足りなさを覚えた。
シーフー老子とポーの関係と、シーフー老子とタイ・ランの関係をもうちょっと対比させてもよかったかもしれない。
自分の弟子でもあったタイ・ランを信じ切れなかったので彼を悪の道に走らせてしまったが、ポーを信じ抜くことができたので、ポーも変わることができ、自分も変われたという落としどころのようなものが必要だったかと思われる。
シーフー老子とタイ・ランの関係は、甘やかして育てる現在の家庭のようなものにも通じる。
甘やかすのが本当の愛情ではなくて、自分を信じてもらい、厳しくされることが本当の愛情のようなメッセージを込めると、本作を見た子どもと親にとって何か得られるものがあったのではないか。
子ども達の可能性のようなものを信じることができるというメッセージを込めれば、本作は傑作になりえたかもしれない。
シーフー老子は、弟子を信じるというよりも、自分の師匠であるウーグ・ウェイ導師のことしか信じていないような気がするのが引っかかった。
また、「特別なことは必要ない」というメッセージも上手くは落ちていないのではないか。
「強くなること」「おいしい料理をつくること」どちらにも早道や抜け道はない。
現在の子ども達に送るメッセージとしては、「スポーツが上手くなること」「アタマが良くなること」のようなものに通じるだろう。
何事にも特効薬や魔法の力のようなものはなく、地道な努力が必要ということになる。
そう考えると、ポーが「特別なことは必要ない」と気付くのはもうちょっと早い段階でもよかった気がする。
タイ・ランもマスターファイブももともと強かったわけではないのだから、現在は雲の上のような存在であっても、自分が努力すれば彼らに近づけるはずというメッセージに繋がるはずだ。
今がどんなにダメであっても、諦めなければ雲の上の存在にも一泡吹かせることができる。そのためには、血と汗が滲むような訓練が必要ということになり、訓練の意義が活きてくる。
強くなるための近道は訓練や努力以外ないのだから。[映画館(字幕)] 4点(2008-08-02 14:34:42)(良:1票) 《改行有》
23. KAFKA/迷宮の悪夢
最初究極につまらない映画だと思い、眠けをもよおしたため一旦途中で観るのを辞めたほどだったが、続きを我慢して見ると後半のカラー部分に差し掛かるあたりは結構面白い。
カラー部分が8点くらいの出来で、白黒部分が2~3点位の映画だと思う。
しかし、全体を通すと哲学的色彩を帯びていて確かに結構凄い映画なのかもしれないと思えるような迷宮に迷い込む。
この映画に10点をつける人がいたとしても納得は行く独特の雰囲気を持った映画。
もう1回見れば感想はだいぶ変わると思うが、前半部分が究極なので勘弁して欲しい。
「真実」と「無知」。
真実を知ることが果たして良いのかどうかこの映画を見て本当に感じた。
あの主人公でなくても、自分でも「自殺」と答えるだろう。
ソダーバーグだけあって計算され尽くされた狙いのある映画なのかもしれない。4点(2004-12-27 23:38:55)《改行有》
0 | 3 | 0.36% |
|
1 | 4 | 0.49% |
|
2 | 12 | 1.46% |
|
3 | 39 | 4.74% |
|
4 | 78 | 9.48% |
|
5 | 91 | 11.06% |
|
6 | 156 | 18.96% |
|
7 | 195 | 23.69% |
|
8 | 163 | 19.81% |
|
9 | 60 | 7.29% |
|
10 | 22 | 2.67% |
|
|
|