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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ガキ帝国 カッコ悪くて、痛々しくて、苦ぁい青春群像。かなり粗い作りではあるけど、なかなか見ごたえはありました。ただ、後半に進むにつれ、主人公のリュウ(島田紳介)よりも準主役のケン(故・趙方豪)や敵役の“あしたのジョー”(升毅)のキャラの方が際立ってく感じがしました。それと,在日朝鮮人の問題を扱っているのは興味深いけど(因みにケンとあしたのジョーは在日朝鮮人)、いまいちわかりにくいのは残念(ただしこの作品、「かなり映倫にカットさせられた」と井筒監督が語っていたので、そのせいもあるかもしれません。「ゲロッパ!」がヒットしたらディレクターズカット版が出るかも)。あと、台詞が巻き舌っぽい関西弁で、なおかつ音が割れてる所もあって聞き取りづらいんですよね。どうせならDVDには日本語字幕をつけて欲しかった。<2006.11.1追記>思う所あって点数を6点→9点に変更。[映画館(字幕)] 9点(2003-08-26 15:31:55)(笑:1票) (良:1票) 2. ガンジー 非暴力主義・無抵抗主義っていうと「消極的」なイメージがありますが、ガンジーのそれは(作中の台詞にもありますが)まぎれもない「闘い」であったんだなあ、と思いました。製塩所での抗議行動で(救護班まで用意して)黙々と殴られる群集のシーンには圧倒され、涙が出ました。それに何といっても壮年から晩年までのガンジーの生涯を一人で演じ切ったベン・キングスレーは(メイクの効果もあったのでしょうが)凄い!てっきり老人が演じてたのかと思っていたのに当時の彼はまだ30代だったんですねえ。ただ、これはわがままな注文ですが、ところどころ説明不足な感じもあって(例えば、なぜガンジーが第一次世界大戦時にイギリスの参戦を支持したのか、とか)少しだけ不満がありました。もちろん、ガンジーの全生涯を描くには3時間でも足りないし、細かいことを知りたければ、本なり何なりで調べればいいことなんですけどね。ところでこの作品、D・D・ルイスが出てるはずなんですけど、全然気づかなかった。8点(2003-10-01 17:22:07) 3. 風の谷のナウシカ ずいぶん後になって完結した漫画版を読んで「こ、これは凄い・・・。これに比べるとアニメ版はずいぶん中途半端だなあ」とか生意気なことを思ってたんですけど、改めて観ると、これはこれで素晴らしい作品なんですよね。そういえば昔メーヴェに乗って飛ぶナウシカのシーンについて「果たしてナウシカはノーパンなのか否や?」という、世にもくっだらない議論を友達同士でしたことを思い出しました。あの頃まだ僕ら、お猿さんだったからさ、許してやってよ。8点(2003-05-29 14:14:17) 4. ガープの世界 いきなり個人的な思い出から。僕は元々田舎のボンヤリした高校生だったのだが、東京の大学に入って知り合った友人が皆自分より色んな事を知っているのにびっくりしてしまい、「こりゃあいかん!」とあせりまくりで、それからは本にしても音楽にしても映画にしても、自分が今まで手を出さなかったようなもの、自分を高めてくれそうなもの(←ミソジに入ってこういう事を言うのはかなり恥ずかしいぞ)を漁りまくっていた。で、そんな中手に取ったのがこの作品。映画を観たのが先か原作を読んだのが先か、もう忘れてしまったけど、確か村上春樹がアーヴィングを高く評価していて、だから「アーヴィング良いねえ」なんていうのが、ある種「オシャレな知性(笑)」みたいな風潮があったような気がする(或いは僕が勝手にそう思っていただけかもしんないけど)。んで、観てみて「んー、よく分からん、分からんが、分からんという事は、きっと凄いのであろう」という納得の仕方をしていた・・・それから十余年、【ミーハーおばちゃん】さんがこの作品をオススメされていたので久々に観てみた。驚く事にやっぱり良く分からん(笑)。ただ、鑑賞後の後味は爽やかだったし、それなりに感じるものもあった、と思う。フェミニズム的な事をモチーフにしながらも、これはきっと「人生いろいろ、でものんきに行こう」って事なんだな。多分この解釈は間違いなのだろうけど、自分としてはそれでいいやーと思う。7点(2004-07-06 17:52:35)(良:3票) 5. 風が踊る なんとなく、倉本聰の雰囲気。嫌いじゃないです。6点(2004-02-03 17:18:57) 6. カラマリ・ユニオン アキカリ(勝手にあだ名つけてみました)エッセンス満載ですのお。謎の男達が全員グラサン(何故か全員名前がフランク)で、時折挿入されるR&R、ブルース・・・これはアキカリ版「ブルース・ブラザーズ」か?しかしいかんせん、シュール過ぎました、僕には。5点(2004-01-23 17:57:45) 7. 神田川淫乱戦争 今をときめく黒沢清の、最初に観る作品がこれっていうのは、我ながらどうなんだろう?でも、これが35ミリデビュー作なんだそうです。聞くところによるとゴダールの手法を取り入れている作品なのだそうですが、なんせゴダール作品はあんまし観てないんで、「攻撃!」とか「キッスで殺せ」などの映画のタイトルが引用されてることくらいしか分かりませんでした。印象に残ってるのは、主人公の女性二人が全裸で愛撫し合ってたと思ったらいきなりゲラゲラ笑い出すところかな。ポルノ映画なのにセックスに対してすごく冷めてる感じがしました。公開当時エッチな気持ちで劇場に足を運んだ人は戸惑っただろうなあ。5点(2004-01-14 18:03:32)
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