みんなのシネマレビュー |
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1. 崖の上のポニョ 宮崎駿の影響を受けた子供達、ピクサーの面々が超天然色、3DCGでゴリゴリの超リアルアニメーションで世界を席巻している中、師匠たる宮崎のこの作品は数十年前から変わらず手書きアニメーションの手法を頑なに守っているが、個人的には、うーん、もうこれはアナクロの域に近づいていると言わざるを得ないほど古さを感じる。 また登場するキャラクターもどれもが宮崎ワールドでお馴染みの性格付けされた何処かで見たような、会ったような人々ばかり。手塚治虫作品でも定番のなキャラクターが様々登場したが、そういうものとは違う、なんというか、宮崎駿の限界を見せられてしまったようなちょっと哀しさがある。 そんなことだから、僕にとってはもう彼らに生き生きとした人間の温もりを感じられなくなっている。[DVD(邦画)] 5点(2010-12-09 13:37:06)《改行有》 2. 華氏911 これは彼なりの主張があってやっていることなのだろうし、彼の政治的立場に近い人々は指示するのだろうが、僕は彼が中立な立場から米国の矛盾や欺瞞を暴いてくれるだろうと期待したので、ここまであからさまなプロバカンダだと距離を置いて観ざるを得ない。[DVD(吹替)] 5点(2006-12-31 11:23:26) 3. かもめ食堂 《ネタバレ》 どの登場人物も影が薄く、実在感が無い。サチエにしても、日本かぶれの青年にしても、夫に逃げられた婦人にしても、背後にある人生を想像させるディティールが足りないし、演出も余りに淡白。誰も彼もがふわりふわりと、サチエの店に集まってきて、ちょっとだけ人生が変わっていく。だが、それだけの触媒になるに足るものがサチエにもかもめ食堂にもあると感じられない。おそらく監督はできるだけ「押し付けがましさ」を排除して、済んだ空気のような映画にしたかったのだろうが、僕にはあまりに語らな過ぎ、遠慮しすぎのように思えた。[DVD(邦画)] 5点(2006-11-10 20:16:22)(良:2票) 4. カーズ 《ネタバレ》 大好きなピクサー作品なのにこんな点数なのは残念ですが、正直な所この点数です。もういまさらいうまでもなくビジュアル面は素晴らしいの一言。クルマを擬人化させるってどうするのだと思っていたのですが、想像以上に生き生きと命を吹き込まれていました。そしてカーレースのスピード感とのコントラストが素晴らしい。しかし、物語はというと、前作の「Mr.インクレディブル」がちょっと毒気があったので、その方向を期待したのがいけなかったかもしれませんが、古くからある主人公の成長ストーリーの黄金パターンを愚直なまでにそのまま当てはめていて、話半ばで大体最後まで読めてしまいました。勿論黄金パターンが悪いとは言わないけれど、あまりにも捻りが無い。マックィーンが田舎町に迷い込んで、そこでそこの人々(?)と心を通わせる過程も、枝葉のエピソードが多い割にはちょっと雑に感じました。ハイライトであるカーレースですが、ルールを知らないと何が起こってるかわからないかもしれません(ペースカーが入るところとか)。NASCARを始めとするアメリカのカーレースは、MLBよりも視聴率を稼ぐらしく、北米ではなじみの文化なのだと思いますが、日本にはあまり紹介されていないですから。それから今回吹替版を観たのですが、タイヤショップのオーナー(イタリア系)が、NHKイタリア語講座でおなじみのジローラモ氏でした。素晴らしい演技力です。ディズニーの吹き替えは毎回クオリティ高いのですが、今回も素晴らしかった。よっぽどしごかれたのだろうか・・・。[映画館(吹替)] 6点(2006-07-03 20:03:24) 5. 隠し剣 鬼の爪 「たそがれ清兵衛」を観てしまったからこの点数です。観ていなくてもせいぜい6点かなあ。なぜここまで似たシチュエーションの物語を撮るのかちょっと山田監督の真意を図りかねます。それは細かい所を観ていけば違う話でしょうけど、それにしてもおおまかな設定がそっくりじゃないですか。まさかここまでとは思わなかったです。「たそがれ」では息を呑むような殺陣も今作では引きのワンカットで見せるには役者の技量が足りなすぎるため、腑抜けたチャンバラになってしまいました。真田広之の偉大さがわかりました。美術はあいかわらず素晴らしいが、役者の魅力、物語の厚み、どれを取っても前作には及ばない。「たそがれ」は何度も繰り返し観ましたが、これは1回で充分ですね。残念です。[DVD(字幕)] 5点(2005-05-03 23:19:07) 6. 火山高 ひどい。ストーリーも幼稚だし(ていうか破綻)アクションも全然だめ。番宣で綾戸智絵が「韓国映画大好きの綾戸智絵が自信を持っておすすめ!」といっていたが、あほか。1点(2004-10-04 07:40:45) 7. 火星年代記 懐かしいですね。姉がブラッドベリのファンだったので原作は家にありました。TVムービーなので予算の制限がある中で苦労して制作したのだとは思いますが、やはり出来としては今ひとつだった覚えがあります。6点(2004-08-01 15:24:44) 8. がんばっていきまっしょい(1998) 冒頭の廃墟となったクラブハウスのくだりがあったので、彼女達のその後に触れるのかなと思ったら、そのまま終わってしまった。でも、見るものにとってはその後の人生をいろいろ想像できるのでそれもありなのかも。演技はみな大根だが、朴訥な感じが出て良い方に転んだように思う。 7点(2003-12-24 16:50:08) 9. 風の谷のナウシカ ナウシカの優等生ぶりがちょっと鼻につくけど。7点(2003-12-13 00:54:22) 10. ガン・ホー この日本人、果たしてめちゃくちゃといえるのか。ディティールはさておき、かなり鋭いところを突いてると見た。「圧惨自動車」のネーミングもひねててよい。8点(2003-12-12 11:51:14) 11. カンゾー先生 柄本明主演というのが大胆だが、良くはまってる。今村昌平は年齢を重ねても衰えないねえ。すごいと思う。6点(2003-12-12 11:49:15) 12. ガンジー ひたすら長い!しかしキングスレーが御本人そっくりの役作り。感服いたしました。こういう映画はじっくり腰を据えて鑑賞したいものです。7点(2003-12-12 11:48:46) 13. 眼下の敵 潜水艦映画のひとつのエポックとなった作品なのではと勝手に解釈。「Uボート」ほどのリアリティはないが、爆雷攻撃や緊迫した魚雷戦など、見所多し。8点(2003-12-12 11:48:23) 14. カラーパープル(1985) なんだかやりきれないエピソードが続いて、ちょっとうんざり気味でしたが、スピルバーグの演出力で最後まで見れた感じです。本国のアフリカ系アメリカ人さんたちにはどう映ったのでしょう。7点(2003-12-12 11:47:48) 15. カプリコン・1 これを観たのは公開時よりも後だったと思いますが、当時「第三の選択」という本がちょっと話題になってまして、要は人類が公式に月に行ったというのは実は嘘で、それ以前から秘密裏に月の裏側、そして火星に人類滅亡に備えた避難基地が建設されているという、今考えるとトンデモ本だったのですが、それを思い出しました。マスコミを通じて伝えられる情報が、実は巨大な嘘であるというのは子供だった自分には衝撃でした。7点(2003-12-12 11:47:21) 16. カッコーの巣の上で 自分、一時期人を管理しなければならない立場になっていたことがありまして、体制に反抗することをスタイリッシュだ、かっこいいと自認している部下がおりました。でも、彼は結局それは都合のいいところで責任を放棄してるんですね。まあ、昔の自分を見ているようで、なんとも苦々しい思いをした憶えがあります。なんか関係ない話ですいません・・・9点(2003-12-12 11:46:51) 17. ガタカ ブレードランナーの対極にあるような美しくも無機質な近未来。これ、新しいと思います。役者も美形揃いで(狙ったのかな)面白い映画でした。9点(2003-12-12 11:46:35) 18. 家族ゲーム 今まで見た退屈でわざとらしい演技の邦画とは全く異質だった。8点(2003-12-12 11:46:11) 19. 影武者 後期の黒澤作品て、役者がのびのび演技してない気がする。萎縮してる。5点(2003-12-12 11:45:23) 20. ガープの世界 原作は読んでないんですけど。ヒル監督の映画って、悲劇も喜劇も一歩引いて、カラッと表現する、それでいて暖かいところが好きです。 10点(2003-12-12 11:43:40)
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