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プロフィール
コメント数 1202
性別 男性
ホームページ ないっす!!!
年齢 60歳
自己紹介 客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。
別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。
もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…)
好きな言葉は「恋」 です。

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1.  カールじいさんの空飛ぶ家 大人になって(子供をもって)初めてその良さがわかる映画がある…何てことがときどき言われますが、老人になってはじめてそのほんとの良さがわかる映画っていうのもあるのかもしれないな、と。 これぞPixar。素晴らしい映画でした。[インターネット(吹替)] 9点(2023-08-06 10:59:21)《改行有》

2.  カウントダウン(2019) ネタバレ有でレビューを書くような映画でもないので、簡単に。 それほど世間の評判がいいわけでもないので期待せずに観たら十分水準の出来のホラーでした。 手堅い…逆に言えば、展開含めて目新しい要素が全くない映画で褒める要素もないのですが、しかし手堅いが故に一定水準は確実にキープしていて暇つぶしには十分耐えられる映画です。 一点だけ、この程度の映画なのでエンドクレジットが始まると止めちゃう人もいるかと思いますが、クレジット途中のエピローグにて劇中でデートに行った携帯ショップの人の顛末が語られるので、そこまで観てあげてもいいかもしれません。まぁ完全にお約束通りの展開で何のサプライズもないのですが…本当にデートだったのか!というのはある意味サプライズでした笑[インターネット(字幕)] 6点(2022-07-27 10:56:09)《改行有》

3.  GANTZ:O マネキン… まぁ原作自体、体温を感じないマネキンみたいなキャラばかり出てくるので、そういう意味では違和感はあまりありませんが。 ガンツの映像化物の中では一番ガンツ感があるような気がするんですが…これ原作フアン以外は面白くないですよね、絶対。 それにしても日本のCGアニメはどうしてこんなに微妙でクオリティが低いのか…やっぱバジェット不足なんでしょうね。[インターネット(邦画)] 5点(2022-06-23 17:53:31)《改行有》

4.  カット/オフ 《ネタバレ》 あちこちで「拾い物のサイコホラー」みたいな評価がされてるようなので観てみました。 このジャンルの映画は本当に沢山製作されていますから、新しく作るとなるとどんどん凝った内容にいかざるを得ないのはわかるんですが…さすがにこれはちょっとやり過ぎ凝り過ぎでしょう。 たとえばリンダの冒頭のシーンは導入部として観客をミスリードさせ、かつリンダという人物の状況説明になっていて、製作サイドとしては「うまく作った」つもりなんでしょうが、ぶっちゃけいらないと思うわけですよ。いきなり解剖室からはじめた方が客の引き込みとしては絶対いいと思うんですよね。 リンダについては「ジョギング中にたまたま通りすがっただけ」みたいな感じで作劇上も全然問題ないはずで、ここに「元カレからのストーカー行為で逃げてる」みたいな設定をいれちゃうから「盛りすぎ」になっちゃうわけです。実際この元カレ、話に全くからみませんし。 全編がそんな感じの「意味のない凝り方」に満ちているので、映画の半分もいくと食傷気味でイヤになってきます。 とにかく「凝りすぎ」「やり過ぎ」。そのせいで当然ツッコミどころも多くなるし、その際たるものが「いくら電話で言われてもリンダが解剖なんかしないでしょ」という点。 さらに「スマホで写真撮って送れるでしょ。つか写真撮れるスマホもってないのは作劇上のご都合主義かよ」とか、とにかく「そこがないと映画が成立しない」ような点が軒並みご都合主義的で強引に「そういうもの」ですまされちゃうんですよね。 それはダメだ。 今やこのジャンル「普通の(猟奇犯罪的に普通の)」ストーリーじゃもたない…というのもわかるんですが、だからと言って非現実的なレベルでやりすぎこりすぎにされても観てて冷めてしまいます。 あと普通だったら黒幕的立ち位置でずっと映画に出てるインゴルフ、この手の映画を見慣れてる人なら「黒幕は絶対こいつだよね」と思うキャラで、実際私もずっと「こいつが黒幕」だと思いながら見てました。 で普通の映画なら最後に「俺が黒幕だ」となるわけですが…この映画ではラスト前にあやしいカメラワークでインゴルフの後ろ姿を追うシーンを長々と見せるだけで終わらせてしまいます。 ここ怪しい効果音(BGM)もついてますから、確実に「こいつ黒幕」「これから何かあるぞ」を意味してるシーンなんですが… 結局、詳細は何もわからないまま観客は放り出されてしまうため「えええ」って思いが抜けません。これがこの映画一番の「無意味な凝り過ぎ」の典型かもしれませんね。[インターネット(字幕)] 6点(2022-05-08 15:03:04)(良:1票) 《改行有》

5.  海底47m 古代マヤの死の迷宮 《ネタバレ》 前作と直接の関係のない2作目ですが、原題の2を表す副題は「Uncaged」と前作を受けたなかなかのセンスあるもの。 それに対して邦題は直接的すぎてセンスを疑います。 内容は前作と全く関係ありません(そりゃみんな死んでるから当然ですが) 造りは大幅に変わっていてシンプルな構成だった前作と異なり今回はてんこ盛りアトラクション状態でとにかく忙しい。つか47mかどうかも怪しいですし(移動しまくるので深度は関係ない)、登場人物も増えている上に海底の暗い遺跡の中が舞台、その上全員ダイビング姿という事で、誰と誰が今どうなってるのか…という細かい状況が非常にわかりづらいのが難点です。 とはいえ、きっちりストーリーが追えさえすれば、そこはてんこ盛りアトラクションストーリー、オーソドックスな娯楽映画として楽しめます。 まぁクライマックスの洋上のシーンでは「やっぱり明るくて状況がちゃんとわかるのって大事だな」と思うわけですが。 冒頭のいじめっ子のキャサリン、最後のオチでなんか罰的なものがあるかと思いきや特に何もなかったのはちと残念でした。 前作のオチを知っている人からすれば今回のクライマックスも酸素切れ妄想オチの可能性が高い事が心配になって素直に楽しめないわけですが…今回さすがにそうでなかったのはよかったです…が、また酸素キレ落ちかも…という疑惑を抱えたまま見るクライマックスはどうしても斜めに見てしまうので全く爽快感もなく、これはシリーズとしての構造的問題かもしれません。 …いや映画に出てないだけで「実は」という可能性もなくはないですが。 それにしてもメキシコの女子高生というのはあんなに普通に車に乗りまわしみんながダイビングの基礎知識とかあるものなんでしょうか…というのが個人的には気になります。 あと姉のサーシャ、なかなかスタイルがいいんですが(特に尻)、それを活かすシーンがあまりないのは個人的に非常に残念です笑[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-23 14:20:22)《改行有》

6.  かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 原作は、日本の全マンガ対象のランキングでもtop50に入るほどの人気コミックで、当然面白いわけです。 アニメ版は、その原作のテイストを崩す事なくさらに面白いと思わせる面すらあり、当然面白いわけです。 なのになぜこんなくだらない劇場版を作るの??? それにつきます。 聞いた話では、アニメや漫画は観ないけど実写なら観るというよくわからない層が結構いるそうで、そういう人のために実写劇場版が作られてるそうなんですが… しかし原作やアニメ版を知らない人がこれ見たら「かぐや様ってあの微妙な出来の奴でしょ?」ってなっちゃいますよね…それは誰が得するんでしょうか? そもそも問題なのはキャスティングで、リアルでど天然のアホキャラで売ってる平野の白金役は、どう考えてもキャスティングミス。 いや「平野紫耀」をよく知らないような人だったらいいかもしれません。 でも(特にこの映画を見にくる人は)平野紫耀がど天然のアホキャラなのは知ってるわけじゃないですか。 それが白金役はどう考えてもおかしいでしょ… まぁ、テンパったときの白金の挙動とリアル平野の挙動は意外と近いとは思いますが、こういう「製作サイドのビジネス」が透けて見えるキャスティングには本当に辟易です。 そういう意味では佐藤二郎のナレーション&登場も最悪。 導入部は意外と原作に忠実な導入部で、わりと真摯に作ってるなとは思ったんですが、佐藤二郎の全く似合わないナレーションでそれもぶち壊し。 ここは俳優でいくなら例えば鹿賀丈史みたいな重い声じゃなきゃダメでしょ。 ここのナレーションは「歴史と伝統ある学園の荘厳な雰囲気」を漂わせなくちゃいけないんです。 そんな中で、あの二人の間抜けなやり取りを楽しむギャップこそがこの作品の面白みなわけです。 なのに佐藤二郎の間抜けな声では全く学園の雰囲気が出ないから完全にミスキャスト。 そんな初歩的な事すら製作サイドはわからないんですか?…と、本当に嘆かわしく、どうしたって高い点数はつけられません。 本人登場についてはもはや語る言葉もありません。 意欲無し、知性無し、センス無しのどうしようもない実写化映画です。[地上波(邦画)] 3点(2021-01-06 15:21:02)《改行有》

7.  カニング・キラー 殺戮の沼 この映画は「実話ベース」と言われてますが、実話に基づいてるのは「巨大ワニがいる」というところだけなので、お話自体は完全オリジナル てっきり失笑物のC級ワニ映画なんだろう…と思ってたら、意外と金のかかったちゃんとしたB級映画でした。 この映画の問題はその「ちゃんとした」ところにあって、普通の安いホラーであれば「ここでワニが登場して脅かす」みたいなお約束シーンで一切ワニが出てこないその作りにあります。中途半端に真面目でちゃんとした話にしようとしてる。アフリカの情勢とか無駄にいれちゃって、どっちつかずだし。 結果としてシンプルにつまらない。ただつまらないだけという残念な事になってしまっている映画です。[地上波(吹替)] 4点(2020-10-21 14:40:01)(良:1票) 《改行有》

8.  海底軍艦 《ネタバレ》 アマゾンプライムで配信されているHDリマスタ版でひさしぶりに鑑賞。 「こういう映画だ」と割り切ってみると今観てもこれが意外と悪くない。 (あくまでも「割り切って観ると」「意外と悪くない」です。いいとは言ってない笑) めちゃくちゃ若い高島忠夫やめちゃくちゃ若い藤木悠が登場。 しかし天本英世はすでに長老役。 おまえいったいいくつやねん? 平田昭彦も他の映画では見る事のないような間抜けな姿で登場。この役よく受けたな… また冒頭でこの時代の日本映画としては貴重なムチムチビキニ女性も登場します。 007は2度死ぬボンドガールの微妙なビキニ姿よりよほどナイスバディ。 それにしてもあらためて観ると神宮司って、ネオナチと同類なんですよね。 昔観たときはあまり考えなかったんですが、今観るとこいつ相当ヤバい奴です。 「正義の軍艦の艦長」が劇中で主要登場人物にキチガイキチガイと罵られる映画はそうそうないでしょう。 そういう意味でもすごい映画です。(悪い意味で) てか世界中に地震を起こせるようなすごい力を持つムー帝国の民が裸でやりを持ってるっていうのはさすがにどうなんでしょうか… 細かいところですが劇中に登場する戦闘機がF86なところに時代を感じさせます。[インターネット(邦画)] 6点(2020-08-22 22:44:43)(良:1票) 《改行有》

9.  華氏119 マイケルムーアは、わかりやすすぎるくらい左寄りな人で(映画の中でもそう言ってますし)、しかしちゃんとそのスタンスで作品を撮るので逆に安心して観ていられるし面白いんですよね。 ニュースであれば「公平で客観的に!」という努力をすべきですが、これはニュースじゃなく映画なんだからスタンスが明確でないと面白くありません。 で、この映画、例の華氏911のタイトルをいじったファッキンなトランプ批判映画かと思いきやそうじゃなくて、なぜファッキントランプが大統領になれてしまうのかというアメリカの政治選挙制度や現在のアメリカの政治的状況を問題にしている作品です。 日本人にはなじみがない話題も多いんですが、人のふり見てわがふりなおせ…じゃないですが、自分の国に置き換えていろいろ考えさせられる映画なんじゃないでしょうか。 あ、ブッシュは相変わらずちょいちょいいじられます笑[インターネット(字幕)] 7点(2020-07-07 22:41:07)《改行有》

10.  カルト 《ネタバレ》 三浦涼介と言えばもちろんアンクで知られているわけですが、もう一つネットで名前があがる有名な役があり、それがNEO様。 そしてそのNEO様が活躍する映画がこのカルトなわけです。 さてこの映画の、テレビのカメラマンとタレントが現場に行き…というフェイクドキュメンタリーな構成は、たとえばあの「REC」などと全く同じなわけで、本来立派な映画のはずです。 しかしそのタレントがあびる優や岩佐真悠子(もちろん本人役)というリアルすぎる配役なため、海外のそれと比べるとめちゃくちゃ安っぽく感じる「ザテレビ番組」という仕上がりになっています。 もちろん特殊効果がちゃちだから安っぽく見える…という点はあるのですが、多分これ日本人が日本のテレビを見慣れている(海外のは見慣れてない)からそう感じるだけで、しかも「テレビっぽい」と感じさせる事はフェイクドキュメンタリーとして成功なんですから、安っぽいテレビ番組っぽく見えるのはアリなんでしょうね。 脚本も意外とがんばってましたし割り切ってみればなかなか面白い映画でした。 例えば自分で飼い犬を食い殺しておいて直後に「楽しく暮らしてまーす」とかビデオで言ってるのがおかしいと思っていたわけですが、あれも洗脳(憑依?)されてたから…だったり、実はいろいろ疑問点とかを回収してくれています。 あまりにもはっきりしたオレタタエンドなのは笑いましたが、3部作だからしょうがないんでしょうし。 (そもそも他の2本を観た事ありませんが)[インターネット(邦画)] 7点(2020-07-06 18:51:47)《改行有》

11.  カリフォルニア・ダウン 《ネタバレ》 全編ドゥエインジョンソン感満載の安定のドゥエインジョンソン印の映画。 どの映画でも毎回ほぼ同じキャラでほんとブレないですよね、この人。 いかにもエメリッヒあたりが大好きそうな大地震物。 でもやっぱ監督が違うとずいぶんと撮り方違うよな、と実感するわけですが。 冒頭で東日本震災にふれていますが、実際あの地震の影響は大きいようで、津波が劇中で重要なシーケンスを占めています。 いままでの大地震物の映画でそのあとの津波にふれたものはあまりありませんでしたから。 とはいえ、真面目に突っ込めばサンアンドレアス断層起点の地震であればここまでの大津波はあまり考えられないのですが(実際に1906年のサンフランシスコ地震でも津波被害はなかった) まぁそれは映画的な演出&地震の規模がでかすぎたから…という事にしておきましょう。 主人公一家はあちらの映画でよくある「離婚寸前で、嫁には新しい恋人が」系で、旦那が嫉妬心を抱えながらも新旦那に挨拶したりするよくある人間関係。 これ毎回思うんですが、日本じゃありえないようなシチュエーションですよね。 でもアメリカ映画ではしょっちゅうある…という事は向こうじゃ珍しくないシチュエーションなんでしょう。 そしてもちろん最後はよりを戻します。ベタすぎる。 さらに、その新恋人がダメダメなのも毎度定番。この人、映画途中にちょいちょい挟まる群衆シーンでの視点要員として演出上便利に使われていくわけですが…なんてひどい役なんでしょうか、むしろかわいそうになってきます。 定番と言えば例えば序盤のダムの地震シーン。 助手が女の子を助けた時点で、「あ、これ女の子だけ助かってこの助手死ぬんだろうな」と誰しも予想がつきそしてそうなるわけで、そこから最後までそういう感じの「ありがち&既視感」エピソードがずーっと続いていくのはある意味潔いとすら言えるでしょう。 そしていろいろあって夫婦だけで娘を助けに行く…いやそれデイアフタートゥモロー!と突っ込んじゃうし。 つか飛行機降りて歩き出しちゃうとそれ無力すぎて何にもできませんよね、と思いつつ、でもそれをなんとかしていくのがドゥエインジョンソン。 この映画、とにかくシナリオは予定調和…よく言えば定番、悪く言えばありふれた展開あるいはご都合主義の連続です。 一家族にフォーカスしすぎているせいで、地震の被害の規模を感じさせてくれません。 街かは盛大に壊れるわけですが、そこで生きてる人達の息吹が映画中で全く感じられないのです。 モブがちょっと逃げまどってるだけでは観ていて何も感じません。 これって主人公一家以外の数人を事前にちょっと紹介しておいて(たとえば夫婦の離婚を見届ける友人夫婦とか)、その人達がこの地震でどうなるかをちょっと挟むだけで、悲壮な感じがすごくでるはずなんですが…そういうとこ端折るからこんな事に。 最近の映画だけあって地震のシーン自体はなかなか迫力あるんですが、いかんせん構成やシナリオの貧弱さが目に付く映画でした。 あと劇中、美人美人言われる娘がそんなに美人には見えません。 (でも母親似で、そういう意味ではうまいキャスティングだな、とは思いますが) 美人なだけなら地震教授の助手の女の子の方がよっぽど可愛いんですが、それは…[インターネット(吹替)] 6点(2020-06-10 15:08:24)《改行有》

12.  海底47m 《ネタバレ》 サメ映画というと世の中にめちゃくちゃ沢山あるような印象があるわけですが、ちゃんと劇場公開されたサメ映画というのは実はあまり多くなく、せいぜい十数本しかないんだとか。 考えてみれば、サメの幽霊が人を襲ったり、雪山にサメが出現したり、地中をサメが泳いで人を襲ったり、サメの頭が3つも4つもあったり…そんな馬鹿映画達が劇場公開映画のわけないですもんね。 そう考えると実はまともなサメ映画というのは結構希少な存在だと言えます。 で、その劇場公開されたサメ映画の一覧を観ていたのですが、自分が未見なのは直近の「メグ」とこの「海底47m」だけでした。 (なんとパニックマーケットみたいなマイナーなサメ映画もちゃんと観てました、おお) そして「海底47m」がテレ東で放送された事により、ついに自分が未見のサメ映画は「メグ」だけになりカンスト間近…だと思ったら、なんとこのタイミングで「海底47m」の続編がアメリカで劇場公開。 サメ映画カンストへの道は遠いのです。 …とそれはさておき、この映画、前年にヒットしたブレイクライブリーのアレもそうですが、低予算でシチュエーション頼みのタイプ。 いまどき「サメがドカンと人を襲う」というシンプルな映画は流行らないのかもしれませんが、なんだか寂しいですね。 というかこの映画で怖いのはサメじゃなくて海そのものだって気がします。 (まぁそれを言ったらオープンウオーターなんかもそうなんですが)[地上波(吹替)] 6点(2019-08-31 21:19:11)《改行有》

13.  カメラを止めるな! 《ネタバレ》 そういえば昔は同人映画の上映会とか結構出かけてたなぁ…と思ったりする夏の午後。 話題のこの映画を観に行きました。 新宿東宝シネマの一番大きな箱がフル回転でしかも満席なんだからものすごい人気です。 さてさて、映画としては低予算のインディーズ映画としてはなかなかよくできてて面白い…と思うんですが、今のように期待値が大幅に上げられた状態で観ると…いやちょっと過大評価されすぎちゃってるんじゃないの?と思ってしまうような映画で、過剰なほど期待値が高まっている観客全員が満足できるかというと…それはかなり難しいものがあるんじゃないでしょうか。 鑑賞していて、映画の構造自体には早々に想像がつくわけで(冒頭、明らかに不自然なシーンが多数あり、このネタバレを後でやるんだなってのはわかりますよね)、あとはネタバレ的な後半部をいかに楽しむか…となるわけですが、まぁ確かに楽しめるのですが、しかしそれは言われてるように画期的とかいうレベルではなく、すでにどっかで観たような(それこそ三谷映画あたりで)…という程度に収まってしまってると思います。 期待値をあげずに観にいけば楽しめると思いますが、期待値あげすぎちゃうと…人によってはかなりがっかりしてしまう…とそんな映画ではないでしょうか。 ある意味、今この映画が置かれている状況がマイナスにもなってしまってるんじゃないかな、とそう思う次第です。[映画館(邦画)] 6点(2018-08-14 20:36:09)《改行有》

14.  ガール・オン・ザ・トレイン 《ネタバレ》 「ラブソングができるまで」でへんてこなセクシーアーティスト役を演じていたヘイリーベネット。 スラブ系を中華にしたような独特の容姿で、個人的には全然好みじゃないのに妙に印象深い女優さんでした。 おかげでマグニフィセントセブンで見かけたときも「あ、この人は!」とすぐに彼女だとわかったわけです。 で、そのヘイリーベネットが裸を見せてくれるのがウリの本映画ですが、うーんと、彼女の裸以外にどこに注目したらいいのかわかりません。 映画の雰囲気だけはそれっぽいんですが、結局話自体が面白くないのでただただかったるいだけ。 そもそも犯人自体がほとんど最初から「こいつだろ」とネタ割れしてるという情けなさで、映画としてはかなり残念なものになっています。 という事であえて語るとすればやはりヘイリーベネットの裸しかないわけですが、しかしそれを熱く語ってしまうと僕の人間性に疑問を抱かれてしまいかねないというジレンマ。 ここはシンプルに「あんまりおもしろくない映画でした」でまとめてしまうしかありません。まぁ結局裸で1点足しちゃうわけですが![インターネット(字幕)] 5点(2018-06-09 19:15:30)(笑:1票) 《改行有》

15.  ガールズ&パンツァー 劇場版 《ネタバレ》 最も成功した地域コラボアニメとして今や有名なガルパンですが、初回放送時にテレビで観たときは衝撃でした。 私は水島監督とほぼ同世代なんですが、一番好きな戦車は「4号戦車」で一番好きな戦争映画は「戦略大作戦」だというなかなか捻くれた趣味の子供でした。 そんな趣味の人を他で見た事がありません。 普通は好きな戦車はタイガーで好きな映画はなんか有名大作戦争映画なもんです。 いいんです、私は変わり者なのです。 ところがこのテレビアニメのガルパン、主人公戦車がなんと4号戦車。 そして劇中で主人公達が観ている戦争映画は「戦略大作戦」なのです。 アニメの中で、例の街の中でタイガーの砲塔が回らなくなるシーンがワンカット何の説明もなく出てくるのです。 テレビアニメを観ていた99%の人は何の映画かわからなかったと思います。 しかし「戦略大作戦」好きならわかります。 これは戦略大作戦のシーンじゃん! てかオッドボールとか言っちゃてるしな。 ドナルドサザーランド(キーファーの父)だよ! そんな感じでまさに「おまおれ?」状態でワクテカだったのがテレビアニメ「ガールズ&パンツアー」でした。 そしてその劇場版が本作なわけですが、基本となる感性の近さがハンパないのでそこで描かれる物語が面白くないわけがありません。 というか面白いかどうかを分析的に語る事に意味はなく、この作品については単純に好きか嫌いかで語るものになってしまっているのです。 さてこの劇場版では、劇中に出てくる映画が「1941」になりました。(もちろんなんの説明もありません) そしてクライマックス前、観覧車を見た女の子たちは言うのです 「ミフネ作戦だ!」 そんなネタ、何の説明もなくぶち込んでも中年の映画マニアしかわかりません。 わかるわけがないのです。おそらく劇場でも客の9割はその意味がわからなかったと思います。 しかしそんな一部の人しかわからないネタがガンガン突っ込まれてくるのです。 すごいぞガルパン。 ちなみにミフネ作戦だ!と言った女の子たちが乗っていた戦車はM3Leeです。 1941でダンエクロイドが乗ってた戦車と同じです。マニアックすぎる。 しかしそんな一般には理解しがたいマニアックなネタも同世代であり同じような物を見て育った世代ならなんとツーカーでわかっちゃうのです。 感涙物なのです。 この映画が客観的にどうかなんて事はもはや私には全くわかりません。 しかしガルパンは、同世代の人しかわからない子供の頃から大好きだったものが沢山詰め込まれた夢のように素敵な映画だという事だけは断言できます。[インターネット(邦画)] 9点(2018-01-11 23:46:58)(笑:1票) (良:2票) 《改行有》

16.  カーズ2 《ネタバレ》 導入部の謎のスパイアクションシーン これは劇中劇で主人公達が観ている映画みたいなものなんだろうなと思ってみていると…なんと映画の本筋じゃないですか! カーズ2、どうしてこうなった??? 前作からずいぶんと方向転換してしまった本作、娯楽映画として決してつまらないわけじゃないんですが、「カーズ2」としてこれは違うんじゃない?という思いが観ている間にどうしても抜けません。 それに(事実上主役を張る)メーターのうざさが正直かなりきついです。 ピクサーにはありがちな定番キャラでこういうキャラを使って話を転がすのはピクサーの定番ではあるけど、それでもこれはちょっとやりすぎ。 ウザすぎて観ていてちょっとつらいところが厳しいですね。[地上波(吹替)] 6点(2017-07-25 22:42:21)《改行有》

17.  怪盗グルーのミニオン危機一発 そもそもこの映画は、終始騒がしくわけがわからない「ミニオン」というキャラクターに魅力を感じてナンボの映画。 しかし個人的にはそこに全く魅力を感じないどころかむしろ悪感情さえ抱いてしまい、そうなるとストーリーも凡庸で全く楽しみどころのなくギャグシーン等は白々しく全く面白みのない映画だとしか言いようがありません。 せめて主人公のグルーが魅力的ならいいのですが、これがまたフランス風デザインのキモイハゲおやじで全く魅力を感じず個人的には0点をつけてもいいレベルです。 ストーリー云々以前に映画全体のセンスが自分に合わないため評価以前の状態で、わかりやすい日本語で言うと「生理的に無理」。 吹き替え版で観ていたのがさらによくなくて、どうしても不自然にしか聞こえない鶴瓶にへたくそな中島美嘉とくると、印象の悪さはマイナス方向にフルスロットルです。 最新作の大脱走が本日公開されていて、初日の成績をリアルタイムで確認するとかなりヒットしているようなので、これはもう自分が変わってるんだなぁ…としか言いようがありません。 個人的には0点でもいいのですが、先日メアリと魔女の花に(このサイトで)2点もあげてしまったので、それ以下の点数にするのはさすがに可哀そう…という事で自動的に3点です。[地上波(吹替)] 3点(2017-07-22 23:18:41)《改行有》

18.  カラフル(2010) 《ネタバレ》 原作既読です。もし私が原作未読なら6点か7点を付けたと思います。 しかし原作既読である以上、このアニメ版を許容する事はできません。。 それはこのアニメで、原作から大幅かつ致命的な改変が行われているからです。 それは両親の設定です。 原作では、父も母ももっと軽薄でファンキーな面のあるキャラです。 父親に関しては軽薄な面が削られているだけでまだいいのですが、問題は物語のキーになる母親です。 この映画での母親は「祖母の介護と軋轢に疲れて望まぬ不倫に流されてしまう弱い母親」という超ありがち設定です。 そして主人公は、母親の葛藤の正確な理由について知る事がありません。母と会話してないから当たり前なのですが。おかげで終始「不倫する汚物」扱い。 一方、原作の母親は「平凡な暮らしに飽きて自分探しで習い事を点々とするうちにフラメンコの講師と(自分から望んで)ヒャッハーな不倫関係になる女性」です。 そもそも原作に祖母はいません。原作では母親は平凡な暮らしに飽き飽きして不倫するわけです。 今の日本を考えるとこちらの方がよほどリアルです。 そして何より、原作の母親は不倫に至る一部始終を主人公に手紙で伝えます。 「女として不倫を楽しんだことは否定しないし申し訳ない。しかし母親としての自分はお前を本当に愛してる」という事をきっちり主人公に伝えるのです。 このスタンスの違いはあまりにも大きくて映画の色が変わってしまっています。 このお話は、人間にはカラフルないろんな色があって決して一色ではないという事を、例えば母親には女としての一面もあり母親としての一面がある事、あこがれてる女子は援交の一面もあるし自分に悩む一面もある、と、いろいろな人間を観る事で、初心な主人公が人間というものの多様性を理解し、一皮むけて大人になる話です。 しかし話のキーになる母親は、この映画では、ただ不幸な母。ストレスからでた不倫を理解もされず絶対許すまじと叩かれ続けるひどい役です。しかも実際どうなのかを主人公は知らないまま。 これでは主人公が「人間がカラフルだ」と理解できないはずなのです。 にも拘わらず最後に「僕は僕で人間はカラフルなんだ」と言われても違和感しかありません。 原作では母や父、好きな女の裏の顔を知る事でそれを理解するっていうのに、この映画では父や母の裏の顔の真実は主人公に説明されないからです。 それでは話が成立しないはずで、これは構成的に致命的な変更です。 芸能人の不倫騒動が大きくたたかれる事からもわかる通り、日本には不倫に必要以上に否定的な見解を持っている人は一定数います。 おそらく原監督もそうであり、だからこそ母の設定を変えたのでしょう。 「ヒャッハー!」と不倫する母親を肯定するような映画を撮りたくなかったんだと思います。 しかしそれは逃げです。 原作は映画「アメリカンビューティ」のように、みんないろんな裏の汚い顔があるという事を描いた小説。 にも拘わらず不倫表現から逃げて平凡な家庭物にしてしまっては、原作を映画化する意味はないですし、そもそも統計的にも日本の既婚女性の不倫経験率は約3割。そこらのごく普通の奥さんの3人に1人は不倫経験があり、秘密にされてるだけで日本において不倫とは実はどこにでもある平凡な事象にすぎないのです。 その事実を表現する事から逃げて、母の事情を義母との葛藤というくだらない理由に変更してストーリーを破綻させた原監督には本当に幻滅しました。 がっかりです。[DVD(邦画)] 2点(2016-12-18 23:12:25)(良:1票) 《改行有》

19.  崖っぷちの男 《ネタバレ》 実はこの映画、タイトルくらいしか知らずに偶然観たのですが、全然崖じゃないじゃん!ビルじゃん!というのがまず第一感想。 崖っぷちなのは実際の場所ではなくて本人がおかれた状況の事だと知ったのが収穫でした。 で、その崖っぷちの男のシリアス展開が本筋かと思いきや(いや本筋ではあるのですが)それは実はおとりで、その陰で「ルパン三世か!」的ありえないレベルでプロっぽい怪盗が行われているというなかなか面白い構成の映画で(まるで別の映画が2本同時進行してるような)、ラストもそれなりに爽快感があり、ストーリー的には最近のサスペンス系娯楽映画の中ではかなりよくできていたと思います。(こういう映画は、多少無理やりでもハッタリとケレン味ってやっぱ大事だと思うんです) まぁそこはいいんですが、この映画で個人的に問題だったのは、弟の彼女役の「ジェネシス・ロドリゲス」がめちゃくちゃ美人だったことです。 美人で何が悪いの?と思われるかもしれませんが、この弟というのが結構ぱっとしない男です。 そんなパッとしない弟にこんな超絶美女な彼女がいるというのはそもそもバランス的にありえません。 あるとすればもはや超常現象のレベルで、とても現実世界の出来事とは思えないのです。 そんなわけで、私はこの美女が弟の彼女だという事を理解するのにものすごく時間がかかってしまったのです。 関係を理解してからも「絶対これは何か裏があるはずだ」としか思えず、そういう意味では、私は完全にミスリードされてしまっていたのです。 ストーリーよりそっちが気になってる状況で、結論から言えば特に何もない普通の彼女なわけですが、「え、何もないの?ほんとに彼女なの?え、こんな美女が?ありえなくない??」とどうにも納得できない気分になってしまい、ストーリーの面白さも半減。 映画のキャスティングというのは大事なんだな、と教えてくれた映画でもありました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-12-14 00:19:30)(笑:1票) 《改行有》

20.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 人生50年~と信長は舞ったわけですが、私もとうに製造から50年を過ぎてしまいました。 で、そんな私が小学生の頃、リアルタイムで初めて聞き覚えた荒井由実の歌が「ひこうき雲」だったのです。荒井由実の初アルバムのタイトル曲で、この歌が話題になったのは1974年ころだったと思います。いやぁ懐かしいですね。 ちなみに一見きれいなイメージのこの歌ですが、実は投身自殺をした少年の事を歌ったものである事はあまり知られていません。 「空にあこがれて空をかけていく あの子の命はひこうきぐも」ですからね。命といっちゃってますし。空かけられませんよね人間だもの。 …と、その歌の出自を知っている自分としては、そもそもこの映画の主題歌として「ひこうき雲」が流れていた事にはかなりの違和感がありました。 「ちょおま」状態です。イメージ先行もいかがなものか、ってとこでしょうか。 さて、そもそもヤマトガンダムのリアルタイム世代でアニメ少年だった私は、昔、宮崎駿が大好きでした。 「未来少年コナン」や「ルパン三世カリオストロの城」で魅せる「職業漫画映画監督」としての力量は当時から素晴らしいものがあって本当にワクワクしたのです。 彼の作品に出てくるヒロインはどれもこれもそっくりの「うんちもおしっこもしないような可憐な美少女」で、これは当時のテレコムアニメーションフィルムの若手アニメーター座談会でも女性アニメーターが話題にあげてました。 ある日の事、「監督ってうんちもおしっこもしないような女の子しか出しませんよね」とその若手女性アニメーターが宮崎監督に言ったら「じゃぁ君は、うんちやおしっこをするような女の子が出るアニメが観たいのか」と言われた、というエピソードです。 (女性にはこのヒロイン像に抵抗がある人がそこそこ多いわけです(製作サイドの中でも)。まぁその気持ちはわかりますが) この宮崎監督の理想とするヒロイン像は終始一貫していて、何十年もの創作活動の中、ついに最後の作品となったこの「風立ちぬ」まで貫かれています。 典型的な「男にとって理想的な都合のいい処女で女神な」この映画のヒロインが嫌いだという人も(特に女性には)いると思いますが、これは監督のまさに主義主張(そもそも昔からただのオタクなのです、この人は)なのですから、むしろぶれてない事を評価すべきでしょう。 と、まぁ宮崎駿についてはいろいろ語りたい事もあるのですが、しかし、ジブリの作家となってからの宮崎駿は個人的には結構嫌いなのです。 周囲からのなんらかの制限がある職業監督の頃と違い、映画を自由に撮れるようになった事により彼の内なる作家性が全面に出てくる事になったわけですが、その結果作られる映画は残念ながら「僕が観たいのはこういうのと違う」という方向になってしまっているからです。まぁ僕のために映画を作ってるわけじゃないから、それはしょうがない事なのですが。 で、そんな宮崎監督の最後の作品となったこの映画ですが、結論から言えば、この映画、ぶっちゃけさして面白い話ではありません。 展開も地味ですし「え、そこで終わりなの?」ってとこで終わるし、肝心の二郎(庵野)のセリフは棒読みすぎて笑ってしまうレベルです。 ズブの素人を映画の主演に使うような映画なんて企画ものでもない限り普通はありえないわけですが、なぜかジブリのアニメ映画ではそれが許されてしまうのは、よくわからない風潮ですよね。 また、世代的なものもあって、私自身子供の頃から「レシプロ戦闘機が大好き」ですし、当然、零戦の開発者である堀越二郎についてもよく知ってる人間なわけです。 で、なまじいろいろ知っている航空機マニアだからこそ、映画を観ていて「何を描きたかった」かがわかるシーンもあるし「なぜこうしたか」がわかるような気がするシーンもあるし、また一方で「なぜこうしなかったのか」と必要以上に疑問に思ったりもしてしまう、なかなか罪作りなテーマだったのも確かです。 しかも主題歌は小学生のときにリアルタイムで聞き覚えた「ひこうき雲」なんですから、個人的には自分の小学生の頃の、そして宮崎駿が好きになったころの原体験を思い出させてくれる、きわめて個人的な意味で感傷的な映画だったと言えます。 しかしそういう個人的な原体験をはずして考えれば、この映画、役者の演技はまるでダメだしストーリーも地味でさして面白くありません。とても高評価できる映画ではない、としか僕には思えないのです。[地上波(邦画)] 4点(2016-12-08 02:05:51)(良:2票) 《改行有》

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