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プロフィール |
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自己紹介 |
吉祥寺駅54号と申します。
以前はYAHOO!映画上でレビューをしていたのですが、訳あってこちらにお引越しすることにしました。
主に2000年代日本映画のレビューを行います。
文面など以前私が書いたヤフー映画上のレビューをそのまま使わせて頂く場合がございます。ご了承下さい。
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1. 崖の上のポニョ
以前、崖の上のポニョを製作する宮崎駿のドキュメンタリーがありました。
その中で最も印象深かったシーンは、宮崎駿がこの作品の絵コンテを描きながら涙をするシーンでした。
その時流れていた曲は「ひまわりの家の輪舞曲」という曲でした。もう年齢的にもモチベーション的にも最後の監督作品になるかもしれないといわれている今作品、宮崎駿はどんな気持ちでこの作品を作り上げたのだろう・・・。
ポニョを観終わった時(以前の話にはなってしまいますが)、
私はこの映画は宮崎駿しか作れない子供の為の映画だと感じました。
素晴しい作品です。
昨今の日本映画は、アニメーションの世界の飛躍がめざましいと聞きます。
「スカイクロラ」の押井守監督、「時をかける少女」の細田守、「東京ゴットファーザーズ」の今敏監督などクオリィティが高い作品はもうジブリの専売特許ではなく、正直なところ私個人的にも、ジブリの新作よりも細田守監督の新作の方が楽しみだったりもしますw
ただそれら映画と異なるポニョの魅力は、上記の映画が主にティーンエイジ、20代の若者が楽しめるように作られている事に対して、この映画がどこまでも子供目線につくられている事だと思います。
映画を観ていて、まるで絵本を観ている様な素晴しい映像。
ことごとくシンプルな登場人物描写。
そして、例えば怒った母親の足音が微妙に大きいように感じたのも子供の目線にたった細かな気配りなのでは?と感じました。
宮崎駿だからこそ作る事が出来る映画。[DVD(邦画)] 5点(2010-07-12 21:21:04)(良:1票) 《改行有》
2. かもめ食堂
荻上監督作品の代表作であり、
彼女のキャリアの中で個人的にも最も好きな作品。
舞台はフィンランド。
個性的な3人の日本人女性が繰り広げる物語。
小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ
3人の関係性はいつもながらに安定感があります。
私が特に好きだったのが小林聡美演じる主人公のサチエでした。
夢はあるけれど片意地をはらない、素晴しい女性像を演じます。
そんな彼女は作中、印象深い言葉をいくつか残しました。
その中に、ミドリ役の片桐はいりさんに
「サチエさんは好きなことして暮らしていていいなー」
と言われた時の回答
「嫌いなことはしないだけですw」
という言葉がありました。
現在の日本では戦前に比べ女性は自由になったと聞きます。
しかし現状は30代で独身の女性を「負け犬」と揶揄したりする社会が悪いのか、
本当の意味で自由な女性というものには中々お目にかかりません。
ちょっと拡大解釈しすぎなのかも知れませんが、
この映画はそんな現代人に「こんな幸せもあるのだよ」と投げかけてくれるような気がします・・・。
沢山のお金。誰もがうらやむような仕事。庭付き一戸建て。素敵な結婚相手。
そんな風に「社会につくられていない幸せ」が確かにこの映画にはありました。
今の日本の社会に欠けている「何か」を見つけられる一本。[DVD(邦画)] 7点(2010-07-12 20:50:08)《改行有》
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