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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. カルラの歌 《ネタバレ》 5点だと思っていたけど、結ばれないという結末が意外だったので上方修正。 全体的に薄っぺらく、主人公に魅力を感じない。 主人公が先進国の人間で、詳細を知らないまま現地に行って逃げてくるというような「無知」を象徴しての薄っぺらさなのかもしれないが… 人間としては、婚約者を簡単に振って、カルラに対しても祖国の大変さを知ると逃げ出して、芯がないというか優柔不断な男。 全て、先進国の人間の無知や身勝手さを象徴しているのなら、よく考えられていると思うが。[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-12-12 21:20:24)《改行有》 2. カストラート 作品における「嘘」は1つぐらいまでならいいのかもしれない… この作品は、 ・現代の人間が18世紀の人間を演じるということ ・普通の男性が、去勢によって第二次性徴による変化を経ていない男性を演じること ・口を動かす俳優と実際に聞こえてくる歌を歌う人は別であるということ という、思いつくだけでも上記の「嘘」があり、それ故に嘘くさく生理的に受け付けない作品となってしまっていた。 多分見たのは2回目、1回目は印象に残らず(なので、見た気がするけどもう1回見るか…となり)2回目は嘘くささが気になった。 リアリティを重視しない人なら楽しめるのかなー…お金はかかっていると思うので。[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-11-10 22:54:19)(笑:1票) 《改行有》 3. 顔のない天使 《ネタバレ》 証拠のないマクラウドに対しては厳しい処分で、無免許で車を暴走させたチャールズには処罰がないのが不思議ですが(笑) そういうご都合主義な部分が控えめだったら7点だったかな。 深く掘り下げられてはいなかったけど、家族の問題(再婚を繰り返す母、愛情に嫉妬する姉)などメル・ギブソンと主人公の交流以外にも見所があったのが良かった。 孤独で過去に傷がある男と少年の交流、だけならありきたりなので。チャールズも適度にうっとうしいキャラ設定だったのが良し(笑)ただの良い子では嘘くさくなったと思う。[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-09-08 21:00:33)《改行有》 4. 彼女を見ればわかること 《ネタバレ》 今回調べてみたら、ロドリゴ・ガルシア監督が携わった作品は、今作以外には21グラム・愛する人を見たことがあった。21グラムを見たのは10代の時だったので今見るとまた評価が違うかも知れないが、3作の中で一番好きなのは「愛する人」でこの作品が二番目、その差は僅かである。 今作で一番好きなのは4話目(レズビアンの女性と死にゆく恋人)で、一番共感できたのは2話目(不倫相手の子供を中絶する女性)で、一番ほっとさせられたのは3話目(シングルマザーの女性と、引っ越してきた男性との恋)である。好き・共感・癒しなど、様々な角度から楽しめた。 2話の主人公は、中絶にためらいはなく強気に見えるが、自暴自棄になっているだけというか、なるようになれという“流され感”の描写が巧みだと感じた。新しい相手(部下)とのセックスは拒まない、ホームレスの女性に罵られてもさえぎらず、だからといってその女性が会いに来ても、自ら迎え入れるわけでもない…ただその場の状況に流されて身を任せ、妊娠したという事実を含め、自ら考えることを放棄していたのかな、と。 そんな彼女が、中絶手術後に路上で嗚咽し涙するシーンは印象的だった。余談だが、中絶手術をここまで生々しく描いた作品は初めて見た。 同じロドリゴガルシア監督・脚本で、女性をテーマに描いた作品では「美しい人」が未見なので、また機会があれば見てみたい。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-08-24 21:09:01)《改行有》
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