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1. 風の谷のナウシカ
《ネタバレ》 私にアニメ映画のすばらしさを教えてくれた作品。では満点かというと、1カ所微妙に残念な点がある。
ジルの部屋で、死んだジルと、それを取り囲むクロトワとその従卒たちを見て、文字通り怒髪衝天、怒りに我を忘れて、みずからの剣で従卒たちを問答無用と斬り殺すナウシカ。
王蟲の巣の湖で王蟲の触手に調べられたとき、ナウシカはこのときのこと、自分が人を殺したと言うことを、みじんも思い浮かべなかったのか?少なくとも画面上は、その件に関する後悔も反省も、表現されたようには見えなかった。
ナウシカにとって人殺しは、それが犯罪とはならなかったにしても、簡単に忘れ去ってしまえる程度の行為だったのか?
この点は、作者に問うてみたい。
殺人という劣悪な行為をナウシカにさせることで、人間の愚かさ、心の弱さ、理不尽さを強調すると言う作者の意図はわかる。完全な人間はいない。どんな聖人君子でも感情があり、激情に駆られれば過ちも犯す。その表現だ。それもわかる。だが、甘いと言われても、怪我を負わせる程度で済ませて欲しかった。減点1。[地上波(邦画)] 9点(2015-08-10 18:45:03)(良:1票) 《改行有》
2. 風立ちぬ(2013)
《ネタバレ》 零戦を製作する物語かと思ってたら、恋愛もの。それも女性の激しい情熱、まさに花と開く一瞬にすべてをかける、しかも自由な感情表現を表しにくい時代に。それを前面に出すと、官能的・扇情的になり、衰弱していくところでお涙ちょうだいになる。そこを駿さん、大好きな空の話で全体に覆い隠す。全年齢向けにね。もちろん大好きな空に手抜きはしない。
戦前の家族制度とか良妻賢母とかを実感できない人には、菜穂子の愛の凄まじさが伝わらないのでは?[地上波(邦画)] 7点(2015-08-10 11:54:20)《改行有》
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