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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 君の名は。(2016) 《ネタバレ》 新海誠作品のファンとしては、いち早く劇場に向かうべき作品だったのだが…「ぼっちが観に行くには、ちとツライ映画」「完全にリア充向け」「カップルの聖地巡礼で、岐阜ごった返し」などのニュースを見聞きする度「中年のぼっちはマーケティングの外か上等だコラ」とぷりぷりムクれた挙句、年末に至るまで鑑賞を差し控えていた私だ。 遅ればせながらの感想は、というと、相変わらずの圧倒的な美術と、(珍しく)コメディエッセンスを加えた繊細精緻な脚本の寄り添い方を堪能し、ここでマサカの田中将賀キャラクターという驚きと、RADWIMPSの登用という必然のような青臭さ。そして「出会えるようで、出会えない男女」から、今作の「出会えなさそうで、出会える」展開。どうした新海誠!出会えんのかよ今回は!「雲向こう・約束」以来か!胸が熱くなった。なんしか見事である。ヒロインのおっぱいを執拗に揉んだり、ヒロインが咀嚼したクチカミ酒を一気に失敬する主人公と、それに対するヒロインの等身大なリアクションも、秀逸。 蛇足ながら、ちょっと出演の「言の葉の庭」雪ちゃんせんせいは、嬉しかった。彗星落下を口実にして、孝雄も会いに来やすいやん!四国より近いし。(ゲスい中年の発想すまん)[映画館(邦画)] 9点(2016-12-17 04:09:23)《改行有》 2. 機動戦士ガンダムUC/episode 7 虹の彼方に 結局、ラプラスの箱って何ですのん?と、シリーズ最終章まで謎を謎のままに引っ張った箱の中身。 私的にはサイコなんたら的なトンデモ兵器か何か?もしくは、空けると魑魅魍魎が噴出して、したり顔の年寄りが「最後に残ったのが【希望】なんじゃよ」とかいう痛いアレか?などと、相当にイブカしみ、大いにヒネクレてた上で最終章に挑んだわけですよ。 そして鑑賞…エエエエエエ!?ラプラスの箱って、コレか!!!!!!!すべての謎は、すべて解けました。 福井敏晴、貴様は神か?これまで様々なガンダム・クリエイターたちが、多種多様な「宇宙世紀」を描きましたが、今作はそれらの何段階も高い場所に位置すると言って過言ではないだろう。 そして、その「ラプラスの箱」という優れた謎を肉付けしていた人間群像・相関も、一部の隙すら見あたらない。ほぼほぼパーフェクトである。 子供のころからオッサンになるまで、様々なガンダムシリーズを観てきた私ではあるが、この「ガンダムUC」を観るに至らせてくれた全てのガンダム・クリエイターに、特に富野由悠季、福井敏晴、そしてサンライズに、感謝したい。[DVD(邦画)] 9点(2015-02-21 02:05:35)(良:1票) 《改行有》 3. 機動戦士ガンダムUC/episode 4 重力の井戸の底で 《ネタバレ》 新旧入り乱れるモビルスーツ戦、ロニの独白、ダイナーで語り合うミネバと老人、とにかく観応えがありすぎる。それでも、それでも俺は!と前進し続ける主人公・バナージ少年の真摯さが、眩しすぎて涙腺決壊した。[DVD(吹替)] 9点(2015-02-13 03:03:27) 4. 傷物語Ⅱ 熱血篇 《ネタバレ》 三部作の二作目というのは、どうにも「つなぎ」の意味合いが強すぎて評価しづらいトコロである。というか、評価対象としては役不足というか。 だがしかし、今作の「幼女・キスショット→ティーンネイジャー・キスショット」という超成長には、劇中のアララギの如く「っしゃああああああああ!」と、脳内ガッツポーズでした。 忍野メメの如く「外見とはウラハラな、ちょっとアレな内面」がネックと思っていたメガネ委員長にも、今作にはやられた。ちょっと魅力的過ぎて直視できない女子から惜しみない好意を寄せられ、あまつさえパンツを贈呈とか!童貞高校生になら、不死の怪異の二、三対までなら駆逐できる気にさせる「超ド級のモチベーション注入」である。西尾維新、お前はすごい。(自らの変態性は棚上) …どうしても、高評価になってしまうなぁ。(ヲタ、度し難し)[DVD(邦画)] 8点(2016-12-25 05:00:03)《改行有》 5. 傷物語Ⅰ 鉄血篇 《ネタバレ》 化物語シリーズ一作目で披露された巨乳メガネのパンチラや忍野メメの乱入シーン、OPテーマのカットや音楽、燃え盛る阿良々木の描写など、さまざまなシーンで感動したのだが、なによりキスショットの元へビビリながら戻り血を分け与えるシーンが、ドラマティック過ぎて鳥肌が立った。 一本の映画としての評価としてはデタラメな点数をつけてしまったと猛省はしているが、キスショット(幼女バージョン)の愛くるしさに負けた。新房の描くロリ吸血鬼の尊大な可愛さには、決して抗わないと誓った私だ。(ダンス・ウィズ・ヴァンパイアバンドやら月詠やら)[DVD(邦画)] 8点(2016-07-31 03:38:34)《改行有》 6. 機動戦士ガンダムUC/episode 6 宇宙と地球と 《ネタバレ》 フラガナン機関経由の強化人間が持つ消せない悲哀だとか、決して割り切ることなどできない怨嗟だとか、Zシリーズ以下作で飽きるほどやってきたお約束なのだが、本作はキッチリとキャラクターの細部を構築することによって、そのマンネリを完全に回避している。 ジンネマンの深い悲しみを、僅かながらの氷解に導いたマリーダとミネバの決意と熱意が、鑑賞しているオッサンたる私の胸をひたすら熱くさせた。[DVD(邦画)] 8点(2015-02-21 01:40:15)(良:1票) 《改行有》 7. きみと、波にのれたら 《ネタバレ》 今作は美術と音楽の組み合わせが最高にカッコよく、動画に関しては、ほぼ神動画でした。 さて物語は…というと、アニオタの私的には「リア充爆発しろ」と思って観ていた訳ですが、そんな私アサハカな視聴者(私)に対して「人呪わば穴二つ」みたいな展開になるのは予想通り! …なんですが、彼氏の事故の後の展開がファンタジー過ぎて、それはちょっとどうかと思うんだよなぁ。 とはいえ、その後の収束に至ってはファンタジー色も肝心になっていて、それはそれでアリなのか。 まぁまぁ、始終に亘っての「キラキラ感」に眉を顰めていると陰キャ勢のやっかみみたいに見えるので、ここは「面白かったですぅ」と世間に迎合するかのような反笑い気味のコメントを残すことにしよう。 …いや、ホントに面白かったぞ?[DVD(邦画)] 7点(2020-06-04 04:07:57)《改行有》 8. 虐殺器官 《ネタバレ》 ナルシスト気味な演出と美術、身の回りはアニエスやら一点物の家具やらで整えてそうな世界観が苦手(いいがかり)な村瀬修巧監督と、アニメ化プロジェクトの過去二作とも低評価だった伊藤計劃原作が手を組んだ…あれ?意外と悪くない。 物語世界と現代の地繋がり感があったせいか、ナカナカに興味深い設定。そこに村瀬修巧のお得意な米ドラマっぽい空気感がイイ具合でマッチしていたように思える。ギリギリで臭くない脚本・演出と、血生臭いアクションシーンは、観応えがあった。本作のターゲットでもあり適役のジョン・ポールのキャラクター造型が、純然とした悪役でも狂人でもない「悲しき天才」という設定は、巧い。[DVD(邦画)] 7点(2017-12-27 03:43:32)《改行有》 9. 機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY 《ネタバレ》 ガンダムシリーズの、宇宙世紀を描いた作品群の中でも、スレッガー曰く「悲しいけどコレ、戦争なのよね!!」の「悲しいけど」をより特化し、よりハードで現実的な戦争を描いた骨太な作品。あまりにも骨太で渋いので「古き良き高橋良輔サンライズ作かよ!!」と思いました。 中でも、音楽が(イヤミったらしいと言えなくも無いが)ナナメウエなカッコよさ。ガンダムシリーズの中でも特異と言っていい。[DVD(邦画)] 7点(2017-06-01 04:43:57)(良:1票) 《改行有》 10. 機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜 《ネタバレ》 一年戦争が始まろうとしている世界の不穏な情勢と、その情勢を裏で糸引くように状況を拵えていくジオン・連邦両軍の一喜一憂がアツい。ザク四機がガンキャノン一個隊をあっさり撃破するシーンは、12機のリックドムを三分で撃破したとき以来のワクワク感でした。 蛇足ですが…前作で「シャアのティーンネイジャー期を池田秀一に演じさせるのは如何なものか」と苦言を呈した私ですが、13、4の少年期のアムロを演じた古谷徹(63歳)と、同学年のクソガキっぽさを演じた古川登志夫(70歳)の違和感の無さ過ぎる怪演技に、とりあえず私は恐怖した。(永井一郎風)[DVD(邦画)] 7点(2017-05-10 04:27:03)《改行有》 11. 機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起 本作は「シャア・アズナブルに歴史あり」の一言に尽きる…と言いたいトコロだが、チョロいガルマが不憫過ぎて微笑ましい。[DVD(邦画)] 7点(2016-12-10 04:20:57) 12. 機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル ザビ家、ダイクン家、ラル家の勢力構造から、宇宙世紀の歴史を紐解いていくワクワク感が、とまらない。やはりファースト世代ならでは、なのだろうか。良作。[DVD(邦画)] 7点(2015-12-08 03:50:30) 13. 機動戦士ガンダムUC/episode 2 赤い彗星 《ネタバレ》 フル・フロンタルに「私はただの【器】でしかないよ」と言わしめた脚本が巧妙すぎて嫌味だが、そうだ、別に彼がシャアであろうと誰であろうと、物語的にはどうでもイイのだ。赤いモビルスーツとマスクマンの組み合わせキャラがシタリ顔で物語に鎮座する、という「富野の呪い」は、いやはや健在なのである。[DVD(邦画)] 7点(2015-02-13 02:43:38) 14. 機動戦士ガンダムUC/episode 1 ユニコーンの日 宇宙世紀元年発布、一年戦争、ネオジオン戦争という系譜に、新たな息吹を吹き込んだ福井晴敏の「ガンダム愛」が、ここから始まるのかと思うとワクワク感が止まらない。[DVD(邦画)] 7点(2015-02-13 02:38:27) 15. 巨神兵東京に現わる 劇場版 《ネタバレ》 精巧に作られたジオラマを、惜しみなくぶっ壊し、爆砕させ、焼き尽くす。その意気込みだけで十分に至福なのだ。 ゆえに、スカしたナレーションが鼻につく。舞城王太郎の脚本と、林原めぐみの語りの完成度の高さが、逆にアダとなった感じ。[映画館(邦画)] 7点(2013-01-12 03:12:53)《改行有》 16. 傷物語Ⅲ 冷血篇 《ネタバレ》 鉄血編はドラマティックだったし、熱血編はセクハラ&アクションが楽しかった。そして、この最終章は、ちょっと予定調和的な「後片付け」感が強く、達成感に乏しい。少し残念に思う。 とはいえ、キスショットの背中から胸部を阿良々木が貫いたシーンのシュールさは、新房らしくて可笑しかった。[DVD(邦画)] 6点(2017-07-31 02:25:56)《改行有》 17. 機動戦士ガンダムUC/episode 5 黒いユニコーン 《ネタバレ》 前episodeにて、坊っちゃんカラーを消せないままでも、ちょこっと頑張って「俺と一緒に地球に降りてくれ」とミネバを口説いたリディ少尉が、盛大にフラレる痛々さ満載の今章。それに尽きる。 よくあるエリート特有の脆さか、父親から明かされた「ラプラス」の真実を知った後遺症か知らんかど、もうやめてさしあげろ。そのヘタレさを助長するかのような浪川大輔の巧演技が、ニクイ。[DVD(邦画)] 6点(2015-02-21 01:27:59)《改行有》 18. 機動戦士ガンダムUC/episode 3 ラプラスの亡霊 大局のなかで小さく息づく各々の描写がたまらんのだが、とくにギルボアの死がカッコよすぎて絶頂しきりでした。[DVD(邦画)] 6点(2015-02-13 02:56:07) 19. 麒麟の翼~劇場版・新参者~ ミステリ作品としては隙の多さが目立つ印象でしたが、人間ドラマとしてはソツのない出来だったと思います。阿部寛や中井貴一という、役者陣の頑張りも好印象。演出やエンディングなど、ちょっと「泣かしてナンボ」みたいな演出は、鬱陶しさを感じましたが。[DVD(邦画)] 6点(2012-11-12 07:20:07) 20. 機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生 赤い彗星 可もなく不可もないシャア誕生物語。 とはいえ、オリジンの物語がファーストシリーズに超接近してきているというワクワクが、止まらない。[DVD(邦画)] 5点(2018-10-24 01:08:19)《改行有》
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