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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 君の名は。(2016) さすがの風景描写で、この作品でもとくに空の綺麗さは際立っています。 色彩や奥行きなどは映画館で観るからこそさらに映えるというもの。 ストーリーも申し分なく、さすがにトップクラスの動員数を誇るだけの見応えがあります。 まあ細かいことをいえばキリがないのですが、そこは割りきって観られるかどうかです。 現代の東京と地方の描写、人物の描写、東日本大震災を思いおこさせるシーンなど多彩で、何度かみないととても消化できるものではない。 透明感のあるRADWIMPSの音楽もこれでさらに世間に知られることになりましたが、昔から囓っていた人間にはこのクオリティーがあたりまえだといいたい。日本を代表する映画にふさわしい名作です。[映画館(邦画)] 8点(2016-12-10 14:49:24)《改行有》 2. 君の膵臓をたべたい(2018) 《ネタバレ》 さきに実写版をみて気に入っていたので、アニメ版も良かった。 こちらのほうが現代の描写がなく、ストレートに描かれているところは好感が持てる。花火や星の王子さまのシーンなど作画も綺麗。 いっぽうで、実写版より主人公がぶっきらぼうで怒ったような話し方をしたり、親友の恭子がキツすぎる性格とか、盛り上げる展開に弱いなどと細かいところは気になった。 全体的にライトノベルの雰囲気が漂うので、好き嫌いも分かれるようだ。[地上波(邦画)] 7点(2021-08-13 22:28:26)《改行有》 3. 君の膵臓をたべたい(2017) 《ネタバレ》 タイトルがアレなので敬遠していたが、思ったより良かった。 主人公二人が魅力的。桜良は日陰の人間でも認めることができるポジティブさがあり、地味君も好印象。たぶんに「セカチュー」の影響が見受けられるが、「いま会い」に通ずる、弱い男性に向けての温かいメッセージ性も感じられる。終盤にむけての盛り上げかたも上手。 とはいえ、そこは現代の若者恋愛模様。小悪魔系?巻き込み女子が、受け身で巻き込まれ系男子をリードしながらストーリーが進む。まぁクラス一の地味君と言っても、そこはイケメンでおしゃれでコミュ力ばっちり。ファンタジーだからこれで良いのだ。桜良のように、いそうなのだが現実にはなかなかいない女の子というのも観客の心をとらえる。 ここで、あえてマイナス点も書いておく。 浜辺美波の可愛らしさ絶賛の声が多いけど、個人的には意地悪な表情をかいまみちゃうので微妙。 それと死因を病気と別にしたことで、闘病のしんどさとか死の恐怖の過程があまり出てこない。これを観た人が、重病人でも笑顔でポジティブでアクティブでいるのが良い、みたいな刷り込みをもつのはイヤだな。つらいものはつらいのよ。親友を傷つけようが、それを吐き出す勇気が大事。 最後に、あまり言いたくないけど、これを観て人間はいいな〜って勇気が出た、引きこもりの人やコミュ障の人が、あまり信頼できない人と「仲良し」になるのも心配。よくよく注意しないと世間の波動に呑み込まれてイタい目を見ることになるのがオチなので、注意されたし。[地上波(邦画)] 7点(2020-09-06 10:19:45)(良:1票) 《改行有》 4. キングダム(2019) 《ネタバレ》 なかなか良い出来で面白かった。漫画の実写化でぶっとんだ世界そのままで、娯楽作品としてみればかなりの出来栄えでしょう。 古代中国が舞台なので日本人がこなすのは難しいはずですが、うまくまとめていますね。 あえて文句を言うとすれば、主人公の線が細いのでムキムキ豪傑男に力で勝ってるのは無理ありすぎ笑。 また怨みを持っている山の民がすんなりと味方になって救ってくれるなどのご都合主義も満載ですが、楽しんで見るだけならこれもまた良しかと。 続きが楽しみです。[地上波(字幕)] 7点(2020-05-30 12:39:36)《改行有》 5. 桐島、部活やめるってよ まぁよくできた映画だこと。これほどまでに日本のリアルな高校時代の雰囲気が出ている作品を他に知らないんだが。 精神的に未熟なゆえにすぐに反応して混乱して巻き込まれてしまい、それでいて若いから勢いで突っ走って階段を駆け上がったりできる。ああ若いころこうだったなぁと感慨深く想える稀有な傑作。 とりわけ印象につよく残ったのは、性格の悪いというか裏表のありすぎる女子で、あとさき考えずに毒舌セリフを吐くシーンというのはありそうでなかなかないかもしれない。みんな映画では女の子を美化したがるから当然といえば当然。橋本愛の存在もこの映画の魅力をひきたてている。 傑作だからといって高い点数ではないところが興味深い。みんな夢を見たいのかもしれない。[地上波(邦画)] 6点(2017-05-03 20:06:33)《改行有》
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