みんなのシネマレビュー |
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1. キツツキと雨 「南極料理人」が面白かったので借りてきました。 沖田監督は「芝居臭さ」を排除した、日常の空気をうまく映画世界に取り込むのが非常に上手いですね。 作品中沢山出てくる「はい?」「えっ?」というセリフ。台本にはそのまま文字でしか書かれていないのだろうけど、登場人物から発せられる言葉毎に心情やその場の空気を雄弁に語ります。 南極料理人でもそうでしたが、彼の作品は映画エンターテイメント的にわかりやすいカタルシスは無いのに、観終わった後じわじわと染み出してくるような感動があります。 どうも気になって何度も見返す内に、非常に丁寧に練られた脚本や、画面の隅々まで神経の行き届いた演出、美術の仕事ぶりを発見して(・∀・)ニヤニヤとしてしまうのです。[DVD(邦画)] 8点(2013-02-20 02:30:44)《改行有》 2. キサラギ 《ネタバレ》 やたらに評判が良いので観てみた。 たった一室で繰り広げられる物語という難しいシチュエーションにもかかわらず非常に脚本が練られており、役者の演技も生き生きとしてテンポも良く、一気に最後まで観ることが出来た。密室劇故映像的なダイナミズムには欠けるものの、乏しい予算でハリウッド的大作の後追いをするよりも潔い。邦画関係者の皆さんはホンがどれだけ大事かということを本作を観てあらためて再認識されたことだと思う。[DVD(邦画)] 7点(2008-03-17 14:43:51)《改行有》 3. 嫌われ松子の一生 《ネタバレ》 映画館で予告編を観て、女の子の妙な表情や色彩に嫌な感じがしていたので避けていたのだが、ツタヤで旧作扱いになったので借りてきた。観てびっくり。まったくとんでもない映画だった。 松子は心理学か精神医学か、その世界の用語で言えば共依存の典型的な症例なのだろう。両親の愛に恵まれずに育った松子が不幸に吸い寄せられるように転落していく悲劇の物語。しかし画面はひたすら華やかでミュージカル仕立てでアップテンポ、コメディタッチでもある。それがまた哀しさを際だたせるのだ。何よりも特筆すべきは邦画にありがちな映像の安っぽさや、たどたどしいテンポ、音楽の陳腐さが微塵も無い事。脚本、映像、美術、編集、特殊効果、音楽、何もかもが邦画の水準を突き抜けている。ただの1カットたりとも手抜きが見られない緻密な映像だ。そして主演の中谷美紀の迫真、美人女優のプライドも何もかもかなぐり捨てたような演技、存在感、まさしくプロの仕事。監督はCM畑出身らしいが、尋常ではない映像の細部までのこだわりはその為なのか。この監督は出演者やスタッフを罵倒して追い詰めることでも有名だそうだ。そういえばクリント・イーストウッドの現場は穏やかで決して声を荒げたりすることは無いそうだが、スタイルの違いなのだろうけど、日本人には罵倒、叱責でネガティブに追い詰めたほうが力を発揮するのかもしれない。[DVD(邦画)] 9点(2007-02-14 20:35:15)(良:1票) 《改行有》 4. CUBE ZERO<OV> 《ネタバレ》 第1作「CUBE」は秀作だったのに、いやはや落ちぶれたもんですな・・・。 もはやショッキングな殺し方も謎解きもインパクト無し。そして何より興醒めなのがシステムを操る人間を出してしまったこと。ネタバレしてしまったら、あの不条理と閉じ込められた悪夢のような恐怖が全くなくなってしまう。それもなんだあの片目の男と二人の取り巻きは。安っぽいことこの上ない。[DVD(吹替)] 3点(2006-04-14 19:57:33)《改行有》 5. 銀河ヒッチハイク・ガイド(2005) はっきり言ってこのイギリス映画独特のひねくれたユーモアのセンスにはクスリとも笑えませんでした。ただ、なんとも馬鹿らしいネタに素晴らしい美術とVFXを駆使して美しい映像を作り上げている。もうこの映像に見とれて最後まで鑑賞できたという感じです。きっと本国の映画館では爆笑の渦だったりするんだろうなあ・・・。[DVD(吹替)] 7点(2006-04-13 21:00:12)(良:1票) 6. キング・コング(2005) 《ネタバレ》 大満足の3時間でした。確かにキングコングが登場するまでの1時間はじれったいですが、その後はエンドロールまであっという間の凄まじい映像の洪水。しかし1930年代のNY、髑髏島、恐竜や巨大昆虫達、どんな些細なシーンでも全く隙が無い豪華絢爛な映像です。映画だから、きっと予算が・・・などと想像させるカットがただのひとつも無い。完璧に世界を作り上げています。監督が痩せるのもわかる。大変な労力だったでしょう。しかしこの映画はそれだけのCGアトラクション映画では終わらない。この物語の肝であるアンとコングの「愛」も大変美しく描かれていました。ナオミ・ワッツはこの映画で本物のスーパースターになったと思いました。[映画館(字幕)] 9点(2005-12-28 08:34:41)(良:1票) 7. 北の零年 《ネタバレ》 明治維新に翻弄される淡路の武家の悲哀と数奇な運命、テーマはとても面白いのに今ひとつ乗れなかった。まず吉永小百合が渡辺謙の女房役というのは無理がありすぎる。彼女の役は娘の年齢から想像するに物語の最初はせいぜい30前後だろう。しかし彼女のプロフィールは程度の差こそあれ日本人には知れ渡っているわけで、実年齢とのギャップを感じずに観る事が出来る人もあまりいないのではないか。邦画界期待の新鋭監督ということなので、今までの時代劇に無い新しい演出を期待していたのだが、相変わらずの大河ドラマのような過剰な演技。もっと土臭い生々しいリアリティを期待していったのが悪かったのかもしれないけど。それから面白くも無い旋律をさあ感動してくださいといわんばかりにしつこく流す音楽のセンスもはなはだ疑問。[映画館(字幕)] 5点(2005-01-15 20:45:28) 8. キル・ビル Vol.2 1作目と雰囲気ががらっと変わっているが、むしろこっちの方が安心して見れました。ブライドの秘密が・・といってもなんだか予想通りというか意外性が無かったのでちょっと肩透かしを食らいましたが。バイオレンスシーンの鋭いテンポと演出は相変わらず冴え渡っていて、彼よりもクールなバイオレンスシーンを演出できる監督って現役世代ではそう居ないんじゃないだろうか。もちろん彼自身も香港アクションや深作、ブラックB級シネマから影響をうけているのではあるが。7点(2004-10-25 09:17:44) 9. キル・ビル Vol.1(日本版) IMDbの評価がめちゃくちゃ高いのでびっくりした。タランティーノが大金をかけてつくったマスターベーション映画という感じか。スタイリッシュな見せ方は相変わらず素晴らしいと思う。殺陣も良く頑張った。7点(2004-06-04 21:49:43) 10. ギャラクシー・クエスト 最後にファンに拍手で迎えられる所で不覚にも泣いてしまいました。 観た後に元気になれるところもあって、ただのコメディで終わらない良作だと思います。7点(2004-03-04 09:30:54) 11. ギルバート・グレイプ ディカプリオがこんなにすごい俳優だったとは・・・見直しました。7点(2004-02-26 03:14:31) 12. CUBE いやあ悪夢の中に放り込まれたような恐怖でした。なぜ自分達がここにいるのか全くわからない不条理な世界。なにか筒井康隆の小説に通じる世界観かなと思いました。ただ警官役の演技がちょっと大根だったかなあ。目をむいてるだけでどうも人間としてのリアリティに欠けた様な気がします。7点(2004-02-08 17:09:58) 13. 9|11 N.Y.同時多発テロ衝撃の真実 たまたま取材対象だったNYの消防士たちが同時多発テロに巻き込まれていきます。映画のようにかっこいいセリフを言うわけでもなく、感情を爆発させるわけでもなく、彼らは淡々と任務を遂行します。WTCロビーで消防士たちが集結して作戦会議を開いている横で、ビルから次々と人が落ちてきて「ビターーーーン!!」という音が響き渡ります。非常に衝撃的なドキュメンタリーです。8点(2004-01-18 18:33:08) 14. 奇蹟の輝き 最初は面白かったのに、地獄の住人?があまりにも普通(エキストラ丸出し)だったので、現世に引き戻されてしまいました。5点(2003-12-15 02:40:08) 15. ギャング・オブ・ニューヨーク なんか評価低いなあ。ぼくはおもしろかったです。当時のNYの風俗が垣間見れるだけでも。美術がしっかりしてるので、当時の街の空気、匂いまで漂ってくるようです。スコセッシが寄せるNYへの憧憬がよくわかりますね。そして街に流れる音楽が印象的。耳に着いてはなれません。7点(2003-12-12 22:39:53) 16. Kids Return キッズ・リターン たけしの映画はあまり好きではないが、これは非凡なものを感じたぞ。素直におもしろかった。8点(2003-12-12 17:30:58) 17. キングコング(1976) はじめて映画館で観た映画ですねー。懐かしいです。ジェシカ・ラングが色っぽかったのを憶えてます。6点(2003-12-12 12:00:03) 18. 銀河鉄道の夜(1985) 8点(2003-12-12 11:59:34) 19. キリング・フィールド ポルポトの狂気の政権が人々を殺しまくってた頃、僕はまだ子供でした。日本は平和で、海を隔ててこんな地獄が起きていることなんて知りませんでした。7点(2003-12-12 11:58:49) 20. 救命士 スコセッシは結局何が言いたかったんだ・・・6点(2003-12-12 11:58:09)
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