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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. CUTIE HONEY キューティーハニー 《ネタバレ》 篠井英介の感情を殺した演技に、『バットマン』シリーズを凌ぐ四天王達の怪演。特に小日向しえのサディスティックぶりは圧巻。サトエリハニーも時にかわいく、時にかっこよく、予想以上の健闘ぶり。しかしだ……このノリについていくには少々歳をとりすぎてしまったのかもしれない。アクションヒロインものと青春ものの融合のさせ方がかなり中途半端でだれてしまう。笑いを誘うはずのシーンも暴走しすぎでついていけない、というよりもついていく気が一切起きない。そして、クライマックスシーンが心理劇というのはどうだろう? 『エヴァンゲリオン』じゃあるまいし。ここで弾けてくれないと全くもってスッキリできないのだが。低予算の中でいかに魅せていくか、ビジュアル面はしっかり考えられている作品だけに、庵野監督には根本となるプロットの構築にもっと力を注いでほしい。3点(2004-06-01 21:36:30)(良:1票) 2. 木更津キャッツアイ 日本シリーズ 《ネタバレ》 まずは自分の立場を明確にしてからレビューへ。『IWGP』が気に入り、TVドラマ『木更津~』も観たが、あまりのテンポの悪さ(画面展開が早い=テンポがいい、ではない)に辟易。その後、時々観ていたが、「余命半年の青年の青春を明るく描く」というコンセプトのよさは認めるものの心情を描けぬ脚本に飽き飽き。その後、クドカン作品は初回だけは観るがやはり辟易し、リタイアという経歴を持つ。そんな俺だからだろうが、この映画にはやはりノレず。そもそもクドカンはコメディとコントを勘違いしていないか? 岩松了・船越栄一郎らの出オチや、何度も蘇生する主人公。これじゃ、死と向き合う青年とその親友達の心情なんか描けるわけがない。だから、島で親友達が深刻な顔で主人公の死体を見つめても滑稽なだけで、どんどん不愉快になってくる。そして、ドラマの縛りゆえ表裏構成を踏襲していたがこじつけばかりで、ちょっと話が進む度に後戻りし眠気を誘う。わざわざ見せなくても観客はバカじゃないから、裏で見せてることはほとんどわかってるって!(ゴミンゴは別だが)極めつけはユンソナとの恋。余命半年の男が結婚?!そんなふざけた話があるか?ユンソナからもちかけられて苦悩するならわかる。また、組長から偽装結婚を持ちかけられてという『ラブレター』『グリーンカード』的な設定ならわかる。しかし、真実も打ち明けられず、ただ結婚話だけを進めていく青年は、好感どころかエゴ丸出しのしょうもない男としか受け止められない。俺は荒唐無稽な設定がダメと言っているのではない。アメリカのくだらぬおばかコメディにも主人公の心理劇としての側面があるんだ。だからギャグが活きてくる。クドカンよ、『ゼブラーマン』もそうだったが、そろそろ「ドラマ」とは何か真剣に考えてみてくれ。せっかくのセリフのセンスもこのままでは、『IWGP』のような骨格がある原作ものでしか活かせないぞ。0点と言いたいとこだが、役者陣の元気の良さに免じて甘めに2点献上。2点(2004-05-09 18:35:08)(良:2票) 3. キル・ビル Vol.2 随所にタランティーノ節がひしめき、なかなか魅力的な展開。エル・ドライバーとの死闘などまさに映画史上に残りうるオトシ方である。しかし……どうにも乗り切れない。ここからは、少々個人的すぎる日本びいきの感想になってしまうが、やはりタランティーノに暴走させるほど影響を与える映画は日本映画以外にはないということではないのだろうか? 昨今、日本では韓国映画を軸とするアジア映画が大ブームを起こしている。しかし、タランティーノにとっては、理屈を忘れるほどの心地よさは香港映画にもマカロニ・ウェスタンにも感じられなかったのではないか? 故深作欣二をはじめとする石井輝男・三池崇史といった監督を擁する日本映画界ほど無国籍なアクションものの魅力を伝えられはしないのだろう。これを機に日本人が今一度自国の映画に目を向けることを望みたい。6点(2004-05-05 16:29:56) 4. キル・ビル Vol.1(日本版) 《ネタバレ》 出だしからタラ得意の時系列崩し。観客に謎を解きたがらせる巧みな話術で、さすがと唸らせる。中ボス・ハンナも颯爽と顔見せ。沖縄でソニーへリスペクト贈った後は、四の五の言わせぬ大乱闘。深作はもちろんのこと、三池崇史・石井聰互といった現代作家の影響も大。そして、絶妙なvol2への橋渡し。とってもいびつな映画だが、そんなの確信犯。バイオレンスが苦手じゃない人は、やんややんやと盛り上がろう!ヤッジマイナ!!8点(2003-11-29 19:49:16) 5. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 《ネタバレ》 主人公を美化して描いているところが鼻につき、あまり好きにはなれない。T・ハンクス演じるFBI捜査官も今ひとつ影が薄い。しかし、それなりに飽きずに楽しめるのは確か。この映画での最大の発見はやはりディカプリオは只者ではなかったということ。出てきただけで年齢・心理状況を的確に伝える表情には舌を巻いた。ところで、この作品のポスターの写真は全くの別人だということに気づきましたか?6点(2003-11-24 11:17:17) 6. ギフト(2000) 《ネタバレ》 サム・ライミにしては落ち着いた映像であることへの驚きと、K・ブランシェットのたたずまいだけで全てを表す演技の素晴らしさへの感嘆しか印象に残っていない。そのため、噂の「予想通りの意外なオチ」も全く思い出せない。犯人って誰だったんだっけ?5点(2003-11-24 11:05:46) 7. キッド(2000) 《ネタバレ》 『フィールド・オブ・ドリームス』に始まり、『ゲーム』『シュリ』とおすぎの奨める映画とはとことん相性が悪い俺。本作もご多分に漏れず、プロットの甘ったるさに食傷気味。そもそも自己反省というものは気づいた時に行うべきものであって、過去に溯って行うものではない。こんな夢のないことしか考えない俺はどうせ「泣けない人はバツ!」(おすぎ@シュリ)ですよ~だっ!3点(2003-11-24 10:47:14)
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