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1. 君たちはどう生きるか(2023)
《ネタバレ》 いろいろ言えそうだけど、私には「シン・ラピュタ」に思えました。空から降ってきたのがシータではなく死んじゃったお母さんだったら(しかも若き日の)、という話で、二人で冒険して最後に一緒に世界を救う決断をする、という。アニメ界の後輩たちに「宮さんパンツ取れ」と言われ続けて、最後の最後に「自分はロリコンではなく、筋金入りのマザコンなのです」と80オーバーの老人がパンツ脱ぐ話。幼き頃からいろいろ楽しませてもらいました。そして今回も。ありがとうございます。[映画館(邦画)] 9点(2023-07-19 13:48:55)(良:1票)
2. 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
この作品においてクェスの人物造形は、とてもうまくいっていると思う。ニュータイプの超人的能力は、異常に強い感受性(高い認識能力)と、異常に低い対人能力によるものだから。しかし、それだけでは「おとな」になれない。要はこの映画のテーマは「ニュータイプ」が「おとな」になるという話で、このあたりが分かっていないと、「なんでクェスの成長を待ってあげられないんだ!」というハサウェイの怒りが理解できないはず。いらいらばかりして成長しきれずに死んでいったたくさんの「ニュータイプ」たちのなかで、ただアムロだけが成熟して命と引き替えに地球を救う、そういうところにアムロに託されたこの物語の「希望」を感じることができます。演出も密度が濃く、何度見返しても唸らされます。
[映画館(邦画)] 10点(2007-07-25 15:02:48)(良:2票) 《改行有》
3. 機動戦士ガンダムF91
《ネタバレ》 御大には晩年にもう一度「最高傑作」か「集大成」のどっちかを出して欲しいですが、本作では、苦闘に満ちた中期における御大のメッセージを強く感じることができます。不幸な家族環境にいた主人公がマシンの中に引き籠もってうじうじしながら成長する1st(とその続編)と違って、今回の主人公は「与えられた状況の中で自分に何ができるか?」を常に考えており、しまいには母親が作り上げた高性能のセンサー付きマシンを脱け出して、虚空に舞う「花」を(自分の目で)見つけて漂流する恋人にたどり着く・・・。こういうロマンチックな描き方に主人公の成長を託しているという点に、御大の懐の深さをまた感じてしまったわけです。(「家族環境の不幸」は、今回はヒロインに押しつけられていますけど)[DVD(邦画)] 8点(2006-10-23 00:36:12)
4. きょうのできごと a day on the planet
《ネタバレ》 「女子高生とクジラ」が「命」の問題を提起していて、そんなものを前面に押し出すことなく、他愛もなく淡々と進んでゆく日常。出来事と出来事が絡まり合う、というほどにはほつれていなくてちょうどいい緩さで。田中麗奈の作り込みもちょうどいいくらい(、か?) 「女子高生とクジラ」という線の裏側にあるのが「ビルに挟まった男とそれを助けた先輩」なわけですが、こちらは軽めの「死と再生の物語」。クジラが昇天するときの「ざっぱーん」と、振り返る女子高生の表情は、「あぁ、また映画を見てしまったなぁ」と思える心地よいものでした。[DVD(邦画)] 7点(2006-05-01 22:54:50)
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