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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  キング・コング(2005) ふと思ったのだが、これポーの某代表作の拡大でもあるわけだ。開拓民であったアメリカ人にとって、いつか大猿(自然の象徴)に殺されるという根源的な不安があったのでは。「白鯨」の話も、つまり外部の自然への畏れだよね。アメリカ文学の始まりには、いつもそういう不安があった。「良い人だけど犠牲になる有色人種」ってのがアメリカ映画にはよく出てくるが、キングコングだってその線だったんだ。そして白人のみが生き残る。異界を安心して安全地帯から見ていた白人に、その異界が襲い掛かる。常に外で行なわれていた戦争のあとで、9・11が来た不安みたいなものか。記録し続けようとする監督の業が、ちょっと面白く、あれ拡大してみてもよかった。合成があんまり合ってなかったような。映画のリズムとしては、島の部分が長すぎた。[DVD(字幕)] 6点(2013-12-10 09:47:22)

2.  キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~ 民俗音楽の研究家が南部黒人農夫の唄を収録する。レコードとはもともと記録のことだったわけで、とりあえず記録する目的で収める。農夫はそのことで自分の唄が価値を持つことを知り、町に出てくる。「レコード」の歴史として正しいスタート地点。アメリカ黒人ポップス史の年表を繰っているような映画だ。適度に当時の黒人の扱われ方の描写を織り込み(警官には殴られる・レストランを借り切っても給仕してくれない)語っていく。もっと「人間」が描かれたら、と思うものの、そしたらたぶん音楽史を背景にした普通のドラマになってしまい、時代が発酵しているような気分を捉えられなかっただろう。年表を繰る楽しみに限定した。ウルフなど次々と現われてくる癖のある男たちもいいが、中盤で登場するエタのビヨンセに聞きほれた。前半のフツフツ発酵する濃すぎる時間で、こちらが自然にノビのある女声の歌を求めていたのが分かる。言葉の正確な定義を知らないので間違っているかもしれないが、男たちがブルースの路線で自分たちの音楽を広げていたのに対し、エタはゴスペルの晴れ晴れしさを行ったのか。[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-06-12 09:43:57)

3.  キャラメル 今までの人生でベイルートのエステサロンと関係を持ったことはなく、断言は出来ないが、おそらくこれからの人生でもベイルートのエステサロンと関係を持つことはないだろう。つまり私の人生でこの映画を観ていた1時間半ほどの時間だけ、ベイルートのエステサロンの人々に仲間入り出来たことになる。もちろんどんな映画でもそういうことなのだが、とりわけ今回感じた。描かれている、女であることの鬱陶しさやメンドくささ、そして楽しみや喜びは、別にそれほど目新しいものではない。いろんな映画で味わい続けてきたものだ。でもベイルートでも同じような女たちの世界があるのを目撃できたことが、嬉しい。日本ではまず政治がらみの話題でしか登場しない国にも、日常がありエステサロンがある。女性がホテルの予約するときは面倒くさかったりするけど、同じように嫉妬し悩み、また楽しみ喜んでいる。ニュースでは宗教対立ばかり取り上げられるが、イスラム教の戒律と店に入り込んでくるキリスト教の祭りとが共存している。とても新鮮に観られた。これからもニュースでベイルートを見ることがあるだろうが、そのときは看板のBが外れかけたエステサロンのある生きた街として見ることが出来る。題名は直接には脱毛剤なのだが、甘く痛い女性たちの世界をも言っているのだろう。ほとんどの登場人物は素人だと聞いたが、あのオーディションを受け続ける女性もそうなのだろうか。存在感のある見事にみじめなオーディションシーンだった。[DVD(字幕)] 6点(2009-11-08 12:13:38)

4.  休暇 《ネタバレ》 西島秀俊が、観客にはどんな罪を犯したのかも分からず、抽象的なイケメンの死刑囚になってるところが、突っ込まれても仕方のないとこなんだけど、あくまで執行官のドラマなんだから、ってことなんでしょうなあ。たしかに「業務としての殺人」を体験するのが本作の焦点。それまでほとんど固定されていた構図が、近づいてくる執行官の足を移動で捉え、その後の粛々と進行していく「儀式」の圧迫感はかなりコタエる。そこで行なわれる殺人を出来るだけ無感情に進行させようとする儀式。唯一殺人の生臭さが生じそうな足のバタつきを押さえる係としての主人公。その殺人とひきかえに与えられた新婚旅行というドラマ設定も悪くはない。新しく被保護者となる絵を描く少年が死刑囚とダブらされていて、「抱き止めること」で両者が重ね合わされる。ただそこまでの緊張に比べ後の締めが緩く、音楽も安直で、もう一つエグる展開があるのかと思ってたら終わっちゃった。とは言え、大杉漣の「人の命をなんだと思ってるんだ」と小林薫の「所長だってこれで飯を食ってるんでしょうが」のやりとりは、死刑制度が存続している国の国民として、こちらも無関係に聞き過ごすわけにはいかなかった。[DVD(邦画)] 6点(2009-08-13 12:01:31)(良:1票)

5.  金色の嘘 ヒロイン、シャーロット(ユマ・サーマン)は“なにも企んでません”といったキョトンとした顔のときに、かえってすごく怪しく見える。ヘンリー・ジェイムズの世界って、いつもアメリカとヨーロッパがお互いを探り合っているような関係が底にあり、本作でもイタリア男に代表されるヨーロッパがアメリカを手玉にとってるようでもあり、真実手玉にとったのはアメリカの父娘だったようでもあり、結局したたかだったのは誰でしょう、ってナゾナゾみたくなる。ヨーロッパを発つときに精一杯の見得を切る弱さもあれば、新聞に載る写真では生き生きと輝いている強さもあって、何重もの屈折が仕組まれているよう。企みを秘めた社交って設定、あっちの人は好きね。[映画館(字幕)] 6点(2008-06-28 12:13:09)(良:1票)

6.  ギャング・オブ・ニューヨーク 前半はほとんど長谷川伸的股旅ものの世界。久方ぶりに国にけえると、親分が死になすったあと子分どもは敵方の下働きになってて、情けねえ、の世界。女スリの姐御ってのも日本の時代劇の常連だ。アメリカも日本も同じころに内戦を体験し、同じころに徴兵制開始で揺れていたわけで、けっこう心性でも似通ったものが生まれる下地は出来てたんだ。国家が固まる前のならず者の時代の、自由と荒々しさはよく出ていた。まだ家畜のいるニューヨーク、火消したちの争い、いいかげんな選挙…。でも大味で、この監督ピークは10年前に終わったなあ、の思いをあらためて確認した作品でもあった。[映画館(字幕)] 6点(2008-05-31 12:17:49)

7.  キサラギ 《ネタバレ》 キサラギ役のコに出演依頼するとき「君だと絶対笑いが取れるんだ」と正直に説明しただろうか。いや、していまい。「小栗旬が熱狂的なファンというアイドル役で、君のキサラギって役名が題になってるんです。ん~大丈夫、全然芝居は難しくないよ」などと言ったであろう。どれも嘘ではないから詐欺罪で告訴するのは困難だ。冷血なマネージャーが「これで君もブレイク必至さ」と後押しする。嬉しくって田舎のお父さんにも、今度主役をやります、とメールを送っただろう。田舎のお父さんは、地元ではなかなか見られないので、東京まで出てきて鑑賞したかもしれない。映画なんて若いときに『天と地と』を最後に見て以来だ。いつ娘の顔が出てくるかとドキドキしながらスクリーンを食い入るように見ている…。芸能界とはむごい世界だ。しかしそれにしてもキサラギが顔を見せた瞬間の「ウワーッ」というノケゾリ感は圧倒的だった。けなげじゃないか、実にけなげじゃないか。あのコにも5人くらいのファンクラブが出来てるかもしれない、ちょっと検索してみよう。[DVD(邦画)] 7点(2008-04-23 12:20:54)(笑:1票) (良:3票)

8.  気球クラブ、その後 《ネタバレ》 ケータイだけでつながっていた緩やかなグループが解散し、青春は終わったなあ、って思う話。社会人となったそれぞれが、都会の上空に浮かぶ気球を見上げるシーンがあって、もしかすると最初のシナリオではあそこをラストシーンに予定していたのではないかと疑っている。でも永作博美の泣き笑いが圧倒的に素晴らしかったので、編集の段階で順序を入れ替えたということはないか。実際この映画の印象は、平凡な青春もので終わるところを、あのラストの永作で一段濃く刻みこまれる。ついに地上での生活に降りてこようとしなかった「うわの空」のムラカミさんへの、切々としたもどかしい想いが堰を越えて溢れだし、その童顔の眼にはいつ狂気に振れてもおかしくない光すらアンバランスにきらめき、演出ではなく演技であれだけぞくぞくさせられたことは、最近めったにない。[DVD(邦画)] 7点(2008-02-16 12:27:29)(良:2票)

9.  キングス&クイーン 《ネタバレ》 一見明るそうで、でもこれ人と人との不和をめぐる映画だ。別れた夫婦が・仕事の同僚が、ニコニコしながら辛辣な言葉を投げ合う。極めつけは父が娘に遺す呪詛のすさまじさ、フランス映画の中に突如ベルイマンがはめ込まれたようで、あそこで一気に引き込まれた。親子であることの難しさがテーマの一つか、この父と娘、さらにその娘にとっては息子との問題、さらに実子と養子の話も絡む。喜劇を装った悲劇を、さらに悲劇を装った喜劇にまで見通そうと足掻いているようなところがとてもフランス的。ただ、これを100分以内で描くのがフランス映画の小粋さではなかったか。[DVD(字幕)] 6点(2007-11-11 12:15:53)

10.  機械じかけの小児病棟 《ネタバレ》 舞台は英国のひんやりとした空気に包まれている島だけど、どこか監督スペインの南のカトリックの空気も混ざってきている。死者の世界との近さ、そのことを登場人物たちが当然のように納得してしまうあたり。また音楽にコーラスが入ってくると、それだけでミサを連想してしまうもので。しかしこの外はひんやり・内に熱い情念って、ポイントになるナースの存在そのものでもあるんだな。憎悪によるたたりよりも、愛による迷いのほうが怖い。闇の黒よりも、閉鎖病棟の、深海の底のような緑のほうが怖い。[DVD(字幕)] 6点(2007-08-27 10:57:41)

11.  嫌われ松子の一生 なにか切羽詰った状況に立たされると、もうとにかくその場から逃れるために、あとでさらに面倒なことになると分かっていても、つい嘘をついてしまう性格、…分かるなあ。追いつめられると、そんなことでしのげるとはぜんぜん期待もしていないのに、ついおどけた顔をしてしまう性格、…これもしみじみ分かっちゃうなあ。徹底的に己れを殺して流されていく人生、彼女はそういう人生を積極的に選んだのかもしれない。ミュージカルとしては刑務所の場がノッてたと思うけど、この監督は川の土手を描くときが一番いいんじゃないか。[DVD(邦画)] 7点(2007-07-29 12:20:16)(良:1票)

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