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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  気狂いピエロ 倦怠から手応えのあるものを求めて逃げ続ける話。そしていつものごとくあっけなさに収斂していってしまう。自然の曖昧な色調の美しさと原色の対比。あと「煙」ってのもある。サロンでの倦怠のタバコ。高速道路で燃えてる車の煙。ラストだって爆発といった瞬発的な快感が、次第に曖昧な煙に分解してしまうわけだし。最初の逃走シーンのイキのよさ。カメラがグルグル回り、室内・ベランダを回る人の動きが、車に乗り込んでいくまで、なんとも快感。ガソリン代踏み倒し新しい車へ。中断するサスペンス調の音楽。こういった疾走の快感を、どうしても倦怠で受け止めなくちゃならないのが、ゴダールの世界観なんでしょう。世界はいつもあっけなさに待ち伏せされている。[映画館(字幕)] 7点(2013-06-19 09:43:40)

2.  去年マリエンバートで 一番楽な解釈は「記憶とはこうあやふやなものです」なんだけど。去年のことか今年のことか分からなくなる迷宮としての庭園と建物。ラストで逃げようとする二人が今年なのか(去年だったらこうして今年出会う必要がない)、それならそれを回想している話者は、いつの時間に所属しているのか。手すりから落ちた男、夫に撃たれた妻は誰の想像なのか、などありまして、結論のない推理小説なのだ、と割り切ってしまえれば、一番いいのだが。引き出しから写真が出てきて…なんてあたり、ゾクッとする瞬間は多々あります。ゆったりとした移動の美しさは、間違いなく実感。フランス語ってのは、こういう元気のない映画にはピッタリですなあ。[映画館(字幕)] 7点(2013-06-13 10:01:16)

3.  喜劇 にっぽんのお婆あちゃん これはもう邦画脇役大会というか、配役眺めているだけでニコニコしてしまう。おっとりの東山千栄子、いいとこの女中の浦辺粂子、満州帰りで英語の岸輝子、ナイチンゲール勲章(『ひめゆりの塔』!)の原泉、ドラ焼を盗ったらしい村瀬幸子、そしてもちろん北林谷栄に飯田蝶子。男も、山本礼三郎、上田吉二郎の二大悪役に喧嘩させ伴淳を遅れて登場させる憎さ。中村是好、渡辺篤、菅井一郎、殿山泰司もいる。ジッパーを上下させているのは何て言ったっけ。斎藤達雄のドクター、まだ忘れてないか、看護側で市原悦子、織田政雄、小沢昭一、ちょい役の警官に渥美清(まだちょい役で当たり前の時代だったのか)。こういう贅沢を社会派監督に提供してもらえるとは思わなかった。家族と一緒より養老院のほうが幸福かもしれないという『にんじん』みたいな見方を提示し、でも養老院だって極楽というわけではなく、ドラ焼き食べた疑いが掛かったりするように、そうそうノビノビしていられるわけでもない。フォークダンスの暗鬱さが秀逸。全体はユーモア優先で、こういう映画も作るのか、と思っていると、最後のミヤコ蝶々の家族描写がずっしりリアリズムで、監督の本性が剥き出しになった。「お風呂行かないんですか、行かないなら行かないとおっしゃってくれなくちゃ」。題材が題材だから、もっと展望があってホッとさせる展開にしてほしかったが、社会派は暗く問題提起しないといけないらしい。音楽がモダン、60年代は50年代と違うな、と思いました。[映画館(邦画)] 7点(2012-11-12 09:59:55)

4.  銀河 《ネタバレ》 とにかく西洋社会・とりわけカトリックの国でのキリスト教の大きさを感じさせる。こう何世紀にも渡って宗教と格闘し続けてきたんだなあ、と。そういう経歴を持たないことを日本は喜ぶべきなのか恥じるべきなのか。主人公の二人組の感じがある懐かしさを持ってて、いかにも旅って感じなの。ヤジキタとか、万国共通の二人旅のパターン。もっとも周囲ではキリスト教を巡る論争がひしめく。路上での予言。病院から逃げてきた神父。キリストは笑うか。森のなかの異端者たち。レストランで食事の支度前の論争(あのおかしさは独特のもので、あれで客が食事できなくなったら『ブルジョワジーの…』だ)。無垢な少女たちが声をそろえて「異端に呪いあれ」ってのもあった。男は法王銃殺を空想する。自らを十字架にかける狂信者を巡る決闘。この最中も論争を続ける。ごった返す論争の歴史。そのごった返しの迫力。異教徒にはしんどい映画だが、これらの歴史を背負って生きているカトリックの人々もかなりしんどいだろうなあ、という実感は得られた。我々には「異端」という言葉ひとつにしても、そのニュアンスに含まれている恐ろしさを本当のところは分かってないんだろうなあ、ということをつくづく分かった。[映画館(字幕)] 8点(2011-05-12 09:46:23)

5.  奇跡の丘 「キリストもの映画」ってのは、あちらの「忠臣蔵」なんだな。観客は話をすっかり知ってて、それをどう料理するかが見せどころ。あの役は今度は誰が演じるんだろう、といったキャスティングの楽しみとか。だから量産されても、キリスト教徒用という枠が感じられて、異教徒にはちょっと疎外感があった。そういった中で、キリスト教と無縁の私でも楽しめたのが、『ジーザス・クライスト・スーパースター』と、これだった。ドキュメント・タッチで、素人の顔の力が画面にみなぎっている。サロメはいたいけな少女で、マグダラのマリアはおばさん。そして民衆の顔、顔、顔。当時を再現したって感じでもなく、髪形なんかは現代のまま。それがキリスト物語の普遍性を打ち出した。説法して回っているときの、通行人の薄ら笑いなどに、ゾクッとするほどのリアリティがある。無名の教団に対する「変な人たちね」という視線。こういう視点がハリウッド製のキリストものには欠けていた。処刑前に刑吏たちがたむろして食事してるあたりもリアル。人間キリストを出すより、彼の言葉に集中する。こんなにも説法に時間を割いたキリスト映画はなかった。イタリア語圏でない者は字幕を次々読まねばならないのでつらいところだが、新約聖書を改めて点検してる感じ。ユダもなんの解釈もせずに、おそらく聖書どおりにそのまま描いているのだろう。この監督の映画には、斜面がよく出てくる気がするのだが、とりわけ本作と『デカメロン』三部作で印象が強い。崖や斜面を民衆が上下し、それがタペストリーのようにも見えてくる。音楽はバッハあり、黒人霊歌の「時には母のない子のように」ありで、あとアフリカの民族音楽が生きる。とりわけ復活の場。[映画館(字幕)] 8点(2010-05-08 12:01:52)(良:1票)

6.  喜劇 駅前開運 芸達者を集めて当時のプログラムピクチャーの贅沢さがうかがえ(うち二人がのちの文化勲章受章者だ)、しかも監督が豊田四郎、それなのにぜんぜん楽しめない。芸達者が芸惜しみをしてると言うか、テキトーなくすぐりで終始してしまうので、観てて歯がゆい。まあ24作続いたシリーズの22作目ということで、かなり疲労が来てはいたのだろう。設定は悪くないんだ。東口にスーパーが出来、西口にマンモス団地が出来、しかし間をつなぐのが開かずの踏切で、それによって東口商店街と西口商店街の思惑が交錯する、って現実の赤羽駅界隈を生かしている。さらに公害問題も絡め、68年の世相の記録としては上等。なのに大枠の設定が個々の笑いを生む段になるとあんまり生きてなく、どこかにあったような恐妻コントと戯画化された悪徳政治家風刺をつなげていくだけなの。人情喜劇という手法が社会との落差をを埋め切れなくなったということか、とも思ったが、この翌年(つまり駅前シリーズが終わった年)から『男はつらいよ』が始まっているわけで、要するに制度疲労による世代交替の時期だったと思ったほうがいい。映像の記録としては、団地の脇に広がっていた連隊跡地の広漠とした風景が収められているのが貴重。[DVD(邦画)] 5点(2009-12-11 12:12:44)

7.  君も出世ができる しょせん本場のミュージカルにはかなわないという気持ちと、一生懸命やってるなあ、という気持ちとがこもごも交錯しつつ見て、結論として、よくやった、の方に加担する。空港で社長を送り出すときの「ニッポン、ニッポン、ニッポンポン」のナンバー、法華の太鼓が好きなのは岡本喜八だけでなく、東宝監督人共通の好みだったのか。高島忠夫の「タクラマカン」のバラードなどがあって、見どころは社長令嬢雪村いづみ中心の「アメリカでは」でしょうなあ。大きなオフィスを舞台に一番ミュージカルらしいナンバー。なにかというと「アメリカでは」と持ち出すことへの皮肉があり、しかしやはりアメリカを目標にして突き進まざるを得ない当時の日本の状況がベースだが、画面としては屈折のない明るさが満ちた。ミュージカルはこうでなくてはいけない。箱根での高島・雪村のデュエットも音楽として凝っている(黛敏郎)。酒場でカウンターの奥に植木等が座ってるってだけで場内に笑いが起こるのだから、大したものだ。酔っ払っての工事現場の路上での群舞も勢いがある。オリンピックで一等国の仲間入りをするんだ、という戦後の上昇期の日本の姿が、背の低いフランキー堺が飛んだり跳ねたりして頑張っている姿と重なり、いじらしい。[映画館(邦画)] 8点(2008-08-04 10:27:07)

8.  キングコング対ゴジラ 数十年ぶりに見直した懐かしの映画。フワリと宙に浮くキングコングにファンタジックな味わいはあったけれど、おおむね怪獣がらみのシーンが記憶よりもかなりチャチだったので呆然とした。「モスラ」は見直しても充分感動できたのに。そのかわり、おそらく子どものときは退屈していたであろう島の住民の踊りに魅せられた。伊福部昭節全開、フェリーニにおけるニーノ・ロータもかくやと、映像と音楽のコラボレーションの輝かしき達成! 暗黒舞踊のようなモダンダンスをリードする根岸明美(この3年後に「赤ひげ」の名演)も妖しくまた美しい![DVD(邦画)] 5点(2007-09-13 12:15:20)

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