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1. 危険な女たち
《ネタバレ》 ホロー荘の殺人は、クリスティファンなら誰でも知っているが、単なるミステリーファンなら知っているか知らないか微妙なラインにある作品。ただ、男女の心理的葛藤が前面に出てくるので、映像化はしやすいのではないだろうか。本作はそれぞれの人間関係をうまくさばけておらず、てんでばらばらな印象。そのため三田村邦彦や和由希子、藤真利子は核心部分にはほとんど触れてこないのに、そこそこ描写があるので、何のためにでているのという気分になってしまう。その点、デビッドスーシェのポワロでは、人間関係がうまく描かれており、危険な女たちでは無駄に思えた人物も、必要不可欠な存在になっている。巨匠野村芳太郎老いたりと感じさせる映画だが、安野ともこの主題歌「ミステリユ」は、なぜか今でもそらで歌えてしまう。[地上波(邦画)] 4点(2015-04-29 00:59:08)
2. 機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛
《ネタバレ》 皆さんの酷評を読んで絶対見まいと思っていたが、バンダイチャネルでやってたので見てしまった・・。旧画と新画の混合は別に許容範囲内だし、時間を考えたらジェットコースターアニメになるのもやむをえない、もともと一見さんお断りなんだから。ZZは反吐が出るくらい嫌いなので、なかったことにするのはむしろ歓迎。しかし!!!!!やっぱりこれは許せない。だから新訳なんだといわれたらそれまでなのだがこの軽さは何?テレビ版と同じように主要メンバーは皆殺しにしたんだから、カミーユとファのラストの能天気ぶりとアーガマスタッフのはしゃぎっぷりはないんじゃないの?確かにテレビ版の初見であまりの救いのなさに驚愕したわけだけど、映画版の軽さをみるとほんとに深い話だったんだなあとあらためてテレビ版のDVDを見直したくなった。あのラストにもっていきたいのならば、ファーストのようにレギュラーはみんな生かしておけばよかったんだよ、最後のシロッコの対決で力を貸すのはフォウ一人で充分でしょ。それとエマが妙に普通の女性に描かれているのでレコアとの対比がなんとも微妙。男に対して正反対の見解を持つ二人の対決だからこそ見ごたえがあったのに、最後はエマがレコアを理解しちゃってるし、うすっぺらいんだよな・・。あと、ヤザンがかなりおいしい役回りなのはファンなのでうれしいんだけど、ZZを作らないんならばZと派手にどんぱちした後で殺しちゃえば良かったんじゃないのかな。その方がヤザンがかっこよくなると思う。で、一番許せないのはガクトの主題歌。これはいくらなんでもひどすぎます。何を考えて選曲したんでしょうか。新画のかっこよさに1点とヤザンの悪っぷりはアニメ版以上にかっこよかったので1点で合計2点。感情的に言ってよければマイナス10点つけたくなりますが。あ、でも旧ホワイトベースの面々を最後に出したのは良かったので1点プラス。まあ、やっぱりみなきゃよかったです。[インターネット(字幕)] 3点(2007-12-03 00:08:56)
3. 機動戦士ガンダム
ど真ん中ストレートにファースト世代のガンオタなのでこの3部作は10点以外つけられない。その中であえていちばん見たくないのはアムロがヘナチョコ過ぎるし新画が少ない(ように思える)これなのだが、編集の仕方や演出の方法は見事といわざるを得ない。とくに最後、ギレンのガルマ追悼演説から「ジークジオン」がこだまし、それが「砂の十字架」につながっていくところはいやがおうにも盛り上がる。テレビ版での初見でこのシーンはまったく流してみていたが、こういう演出がされると序盤と終盤のほうにちょろっと出てただけのギレン・ザビがガンダムという作品世界においていかに大きな存在であるかを改めて感じさせられる。[地上波(邦画)] 10点(2007-09-07 11:37:18)
4. 疑惑(1982)
学生の頃、テレビでやっているのを何気なく見てたらとてつもなくおもしろく、ビデオにとらなかったことを非常に後悔した作品。ミステリーの面白さもあるが、やはり対照的な2人の女の生き様の描写がすばらしい。個人的には裁判制度の違いの問題はあるがハリウッドでリメイクしてもらいたい作品である。[DVD(邦画)] 10点(2007-07-28 12:38:03)
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