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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ギャラクシー・クエスト 《ネタバレ》 「好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧」で常に上位にランクされていた作品ですが、やっと観る機会を得ました。でも、面白くなかったです。笑いを狙っているシーンなどは、面白いと云うより不愉快な気分で観ておりました。なぜこんなに不愉快なのかと考えさせられました。 TVシリーズの「スタートレック」は私の映像SFのルーツみたいな作品で、今でもリスペクトしています。その作品をバカにされたような気分になったのだと思います。「スタートレック」の世界を現実に引き込み、トレッキーを客観視し、「スタートレック」的なストーリーに仕上げたのは確かに巧みです。でもねぇ、「スタートレック」の役者さんたちが「スタートレック」以外ではパッとしない方々なのは厳然とした事実なのです。知ってるよ、そんなことは。それをネタにしている時点でとても悪趣味だと思うし、必要以上に貧乏臭く設定されているのが気の毒でした。 「面白く作り替える」のがパロディだと思いますが、そこにはオリジナルへの愛が必須です。気難しいこと言いますけど、私は本作に愛じゃなくて悪意を感じてしまいました。[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-05-16 01:46:08)(良:1票) 《改行有》 2. 銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー 《ネタバレ》 最近までこんな作品があったことを知りませんでした。鑑賞後に検索して知ったことですが、2本あった劇場版の続編ではなく、原作の後日談として連載されていたようです。永遠の命に関わるテーマとは違う命題を持たせたかったようです。本作を導入にして、次作で完結させる予定だったようです。 ここからは批判です。いい加減な映画を作って、興行収入が芳しくないから続編はナシ。それでは劇場へ足を運んだ人はどうなるのですか? CSで観た私が言うことでもないんですが…。 「続編」や「三部作」が幅を利かせているのが昨今の映画興行界。たとえ1作目が不評でも、2作目で挽回するくらいの責任感は持って欲しいものです。少なくとも、1作目だけである程度は納得出来るまとめ方をしておくべきです。 これを書いていて、誰に対して言っているのかよく分かっていません。たぶん、責任の所在が曖昧だから、こんなモノが出来たのでしょう。風呂敷を広げるだけ広げ、たたみ方を忘れた作品が多すぎる原作者にも責任の一端はあると思います。[CS・衛星(邦画)] 1点(2013-10-17 01:15:56)《改行有》 3. Kids Return キッズ・リターン 《ネタバレ》 北野監督が初めて撮った青春映画らしいのですが、今更ながらに既視感の無い青春映画でした。極端な成功や失敗が描かれていません。達成感とか願いが叶うとか、あるいは絶望するとか、そういう映画的なストーリーから離れたところに本作の見応えを覚えました。 作品の中で、人が成長している印象がありません。シンジ君が良い例です。ボクシングは上手くなっても対人的にオドオドした態度は変わらず、他人の言葉に流されて生きている。曲折はあっても、生き方のベクトル自体は簡単には変えられないものです。 でも、作品を締める言葉は「まだ始まっちゃいない」です。流した汗や努力の量に必ずしも比例しないのが人生ならば、挫折を繰り返しても諦め切れないのが人生なのです。エンディングで高校時代と同様にチャリに跨る二人の、決して順調とは言えない現状と台詞のギャップこそが、人生そのものだと思いました。 それは別に「青春」だけの話では無く、すべての年代に普遍する真理だと思います。[CS・衛星(邦画)] 7点(2013-06-09 01:26:42)(良:1票) 《改行有》 4. 岸和田少年愚連隊 面白かったです。それは文字通り、笑えるからでしょう。仮に同じストーリーをペシミスティックに描けばとことん陰惨な映画になったはず。両親の不仲とか家庭裁判所のシーンなどは平静に観られたものじゃなかったかも。でも、それが分かっているから、笑いのオブラートに包まれた展開でもパワーを感じるのだと思います。自身が置かれた様々な状況を振り切るように喧嘩に明け暮れる馬鹿どものバイタリティだけを描いた作品ですが、私は清々しさを覚えました。彼らの馬鹿騒ぎが終焉に近づいたときに感じた淋しさは、その馬鹿騒ぎも立派な青春だったことの証しでしょう。私も大阪の出身ですが岸和田の方面には降参です。[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-12-01 20:11:51)(良:1票) 5. CURE キュア 《ネタバレ》 精神を病んでいる女房を「人生のお荷物」とぶちまける役所に戦慄しました。最も印象に残ったのがあれです。あれを言わせるための映画だったと思えるくらいです。[CS・衛星(邦画)] 5点(2011-08-24 22:02:23) 6. 機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光 《ネタバレ》 「ファースト」と「Z」の間を繋ぐティターンズ創設のお話ってオチなので、すっきりしない見応えになるのは当たり前にしても、コウとニナの青臭さがそれに拍車をかける。特に可愛く描かれている分、反動としてニナの自己中女ぶりには嫌気が募る。これでガトーがゆるいキャラだったらとても観れたものじゃなかったでしょう。以前に、この映画版を観た後にOVAを観たら随分と良い方向へ印象が変わったことを覚えています。それはニナに対する印象の違いだったように記憶しています。口直しはOVAで。[ビデオ(邦画)] 5点(2011-01-24 22:32:49) 7. 機動警察パトレイバー2 the Movie 《ネタバレ》 「戦争を知らない子供たち」という歌があった。その子供たちが国家機能の中枢に収まるほど「戦後」が続いた日本の、危機管理意識と平和ボケとシビリアンコントロールの脆弱を仮想的に描いた作品。自衛隊の治安出動があっさり決まったりするあたりがやや都合良いけれど、永田町周辺で黒いマイクロバスから汚いダミ声でがなっているおっさんたちの話より、これを観る方がずっとためになる。世界標準的に日本の平和ってやっぱりどこか歪んでるんじゃないか、という懸念にそれらしく回答してくれる。9/11以降のハリウッド作品には対テロ戦争ものが多いけど、こちらの方がずっと深くシナリオが練られている。日本はこういう作品を実写でやるといきなり陳腐になるんだけど、アニメなら描き切れる。それが誇らしくもあり残念でもある。押井守っぽい、理屈をこねくり回した台詞にイラっとするところもあるが「パトレイバー」という「容れ物」を借りて存分に作家性を発揮させた創造力に感服。[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-01-03 14:31:37) 8. 絆 -きずな- 根岸吉太郎・荒井晴彦コンビは「遠雷」や「キャバレー日記」にとても見応えがありましたが、こういうクライム・サスペンス系の映画はダメですね。スピード感や緊迫感が無い。青春映画限定なのかな…。今や国際俳優になった二人の競演で、ありがちな話をある程度は持たせています。[CS・衛星(邦画)] 4点(2009-10-20 23:29:18) 9. ギルバート・グレイプ 《ネタバレ》 内容は愉快なお話じゃないんだけど、気持ちの良い映画だった。これは監督の手腕ですね。土地や家族とのしがらみを断ち切ってしまえない若者の苦悩が深刻にならずに、優しく表現されていました。ディカプリオの知的障害児演技はすごかった。[DVD(字幕)] 7点(2008-10-04 03:26:22) 10. 菊次郎の夏 《ネタバレ》 まず、母子が離れて暮らしている理由に疑問を覚えずサポートしようという行為が浅はかです。多かれ少なかれ訳アリなはず。次に、いくら金が無いといっても浅草から豊橋に行くことに苦労しすぎ。ヒッチハイクでもいいけど、必ず寂しいところで降ろされてるのが理解できなかった。その2点でロードムービーの必然に違和感を覚えるともうダメだった。加えて言うなら、一般人に「ばかやろう」って言いすぎ。周囲に理不尽な悪意を撒き散らす描写に気分が悪くなりました。自分の生い立ちを随行する子供に重ねてからはいきなり優しくなりますが、それも自分勝手です。大きな子供の夏休み。これが青春映画だったら主人公が成長するんでしょうが、この菊次郎は変わらないですよ。なんだか認めたくないものがたくさん詰まっている映画でした。[CS・衛星(邦画)] 3点(2008-09-21 23:45:37) 11. CUBE これより先に「2」を観てしまったんだけど、それよりはマシでした。何故?という部分が明らかにならない映画は自分には合わないようです。[DVD(字幕)] 4点(2008-09-01 00:31:19)
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