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1. 去年の冬、きみと別れ
《ネタバレ》 正直、ラスト7分間までの評価はせいぜいい5点程度でした。
重厚な扉に閉ざされた豪邸に住む狂人のカメラマンとその姉、そして実は共犯者だった記者。
これらの設定・描写がありきたりな安い漫画チック過ぎて、ストーリー・トリック自体は良いのに勿体無いな と。
「でも、君の彼氏が化け物であってはならない。だから去年の冬君と別れ・・・・」
復讐の為に自分も狂人にならなければならない、でも恋人への純粋な想いを汚す訳にはいけない、だから決別する。
ラスト7分間の海辺のシーンで、主人公の亡き恋人への悲痛なまでに純粋な想い。
行き違いで別れてしまったけれど、それでもお互いの事を想い合っていた二人の事を想うととても切ない。
このラストシーンは本当に素晴らしかった。
してやったりの復讐劇の裏ではこの様な事があった、それをしっかり描いた事で作品の評価が格段に上がりました。[DVD(邦画)] 9点(2022-09-13 11:32:46)《改行有》
2. キャッツ
《ネタバレ》 劇団四季が大好きで、四季版のキャッツは何度も観劇しています。ですので物語の内容も理解している前提での評価になります。
映画化の話を聞いて楽しみにしていました、ビジュアルに愕然とし、最近まで避けてきましたが先日鑑賞しました。
鑑賞後の第一印象は、やはり物語・曲は本当に素晴らしいう事。加えて、舞台版では場面転換に制限があるところを、映像化の利点でその制限を取っ払い、猫それぞれの個性を最大限に引き出すステージ・演出を用意。舞台版では暗黙の了解で脳内補正していた事が見事にビジュアル化されていました。それにより新たな解釈・理解も深まった気がします(映画版オリジナルの演出もありましたが。)
総合的に食わず嫌いを後悔するほど良かったのですが、ここからはマイナスポイント。
世間で言われているビジュアルですが、それ程悪くは無い・・・・のですが、遠目から見ると多くの猫が同じに見え、加えて皆が身なりが綺麗過ぎて外見上の個性が希薄。似た様な猫がただ大勢で動いている様な場面が多く、物凄く平坦なイメージを受けました。舞台版とまでは言いませんがもう少し舞台衣装の様なビジュアルに寄せた方が良かったかと思います。
ただ、ソロパートがある猫、特にアスパラガス、スキンブルシャンクス、ミストフェリーズなどののビジュアルは本当に素晴らしく、キャラクターの魅力をより深堀り出来ていたと思います。舞台版では自信満々に踊りまくるミストフェリーズを気弱な性格にしたのも良かったと思います。
先にも言いましたが、もともとの物語・曲が良いのは前提ですが、それをベースに映画化で色々な挑戦をしたところ、舞台版のファンから見ても面白かったです。[インターネット(字幕)] 8点(2020-11-24 09:27:16)(良:1票) 《改行有》
3. THE GUILTY ギルティ(2018)
《ネタバレ》 いや、作品の目新しさだけを語ってはいけないと思いますが、こういう作品に出会える嬉しくなります。
ほぼ通話のみの構成は「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」などもありましたがあちらはあくまで私事、こちらは人命が掛かっている緊張感溢れる展開。
途中で真相が分かった時「うわぁ。。。」と悲しい気持ちになりました。
おススメできる良作です。[DVD(吹替)] 7点(2022-07-01 20:30:42)《改行有》
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