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1. きっと、星のせいじゃない。
《ネタバレ》 アキレスは亀を追い抜けない…という古代ギリシャの哲学者のパラドクスを引用した作家は、主人公に暴言を吐きまくる。
だが、そののち、それが単なる暴言でないことに主人公は気づく。
0と1の間には0.1も、0.11も、0.11112も入れることができる。この考え方をすれば、0から1には無限の数が入ることができ、永遠に0から1へ到達することはない。
短い命の二人は、他人より早く死んでいく。実際にはそうなのだが、理屈上は違うとも言える。
実は娘を8歳で亡くしていた作家の、怒りと口惜しさのメッセージは、「おまえらはまだ0と1の間だろう!(まだ時間があるだろう!)」だったのか。
その0と1の間の時間に、たくさんの数字を入れ込んで、二人の恋は終わる。
新聞に載るような大活躍はできなかったけど、大事な人を愛することができた一生は、決して生まれながらの「エラー」ではなかったことを証明する。
最初から終わりまで、ずっと切ない物語でした。[地上波(字幕)] 7点(2016-02-16 00:15:09)《改行有》
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