みんなのシネマレビュー |
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1. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 《ネタバレ》 これ実話なんだ。 それを知らずに今まで観るのを何となく敬遠してきたんだけど、観たらやっぱり面白かった。 だってスピルバーグにトム・ハンクスだもんね。間違いないよ、そりゃ。 この度胸満点のいかさま詐欺師が十代とは、恐れ入り谷の鬼子母神ってつい言っちゃうよね。 パイロットの詐欺師っぷりは堂にいっていたが、やはり小児科医ってのはそりゃ無理があるよね。治療なんてそもそもできないし、早々に弁護士に変わったのは卓見。 相手役のエイミー・アダムスも初々しくてキュートで良かった。彼女には本気で惚れたのかな。 まあ実際は十代の子どもなんだから、あんなにストレートに迫られたら好きになってしまうだろうな。 そこそこの所で満足せず、とことん金と地位と名声を得ようとするところはやはり子供。やりたい放題やってりゃいつかは捕まるし、だいち既にFBIに目をつけられてるんだから大人しくしてりゃいいのに、やっぱり荒稼ぎ。人をだますことに関しては超一流みたいだけど、頃合いとか潮時の見極めができないのは詐欺師としては致命的な気がするが、そこが彼の魅力だったのかもしれない。捜査官のカールも、彼のそういう子供っぽいところが実は気に入っていたんじゃないかな。 ちょっと現実味に欠けてふわふわしてるシーンもあったけど、ずっと緊張感と驚きが続いて面白い映画だった。 若き日のエイミー・アダムスに加点。[インターネット(字幕)] 8点(2024-10-22 13:59:28)《改行有》 2. キングダム2 遥かなる大地へ 《ネタバレ》 原作は未読。 1作目が予想外に面白かったので、2作目も。 ここでの見どころはなんと言っても、清野菜名が演じるあの超絶に強い女剣士。 ぶっきらぼうでやたらめったら腕が立つキャラクターは非常に魅力的。 剣さばきも所作も全てが美しい。ちょっと体力に不満はあるけど(笑) 大将同士の対決は、待たされた割に少々物足らなかったが、本作もエンターティメントとしてはかなり満足度が高い。 3作目以降、清野菜名がどう主人公に絡んでくるのかわくわくするなあ。 長澤まさみの登場がなかったので次回作に期待。[インターネット(邦画)] 7点(2024-10-07 13:17:31)《改行有》 3. キングダム(2019) 《ネタバレ》 原作は読んでもおらず、非常に過小評価して今まで観てこなかったのだが、間違いだったなあ。 いや、面白い映画だったよ。 やっぱり原作読んでないっていうのが最大の武器。 登場人物も真っ白な状態なので妙な先入観もないし、まずは天下の大将軍を目指すんだなくらいしかストーリーも知らないから楽しい楽しい。 長澤まさみが出るのは知ってたけど、まさかあのいかついマスクの下に隠れてるなんて思いもしなかったから衝撃も倍増。 日本の戦国時代ではなく、中国のチャンバラを邦画で作ろうという心意気も良い。 日本映画もやるなあという一作。[インターネット(邦画)] 7点(2024-10-03 16:38:30)《改行有》 4. きさらぎ駅 《ネタバレ》 これは。 きさらぎ駅の不思議体験経験者による1回目の回想シーンは、なんだかまだるっこしいし、途中で観るのやめようかとさえ思う演出だったのだが、わざといらいらさせるものだったのだと理解。聞き取り役の大学生が同じ体験をする2回目は、おかげでスッキリ。途中で出てくる車の男を「これはあれだから!」って殴り倒すシーンはなかなかに面白かった。 大学生を犠牲にしてまで教え子を救う理由が少々弱くてそこは釈然としないものが残るが、演出の勝利。いや、面白かった。もう2、3回ループしてもいけるんじゃないかな。[インターネット(邦画)] 6点(2024-08-30 10:36:58)《改行有》 5. キラー・エリート(2011) 《ネタバレ》 結局ね。 話が複雑になるとそれに頭を悩ませることになって、アクションもストーリーも楽しめないんじゃないかな。 誰が敵で誰が味方か、最後まで目が離せない展開なんだけど、よくわかんない爺さんたちが密室で会議やったり、エージェントが悪役だったり、もうついていけない。 ただ、クライヴ・オーウェンとジェイソン・ステイサムの対決は見応えあり。デニーロにアクションをさせなかったのは正解。 ヒロインが可憐だったのでそこに加点。[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-10 21:55:29)(良:1票) 《改行有》 6. ギャラクシー・クエスト そもそもAとかBとか、映画に級で色分けするのが間違ってるんだろうなあ。 要は、面白いか面白くないか。好きか嫌いか。 それでいくと、この映画は間違いなく面白くて、好きだ。 ネバーギブアップ! ネバーサレンダー![インターネット(字幕)] 9点(2021-11-03 23:47:32)(良:1票) 《改行有》 7. 記者たち 衝撃と畏怖の真実 アフガニスタンから米国が撤退して2ヶ月になろうかというタイミングで観た。 イラク戦争はまるでなかったかのような報道は、やはり大量破壊兵器があるかのような報道を続けてきたメディアの罪悪感がそうさせているのかもしれない。 政治の失敗は兵士が償う。 アメリカにとって重いこの言葉は、全ての戦争や紛争に当てはまる。 真実を追い、最後までイラク侵攻をさせまいと奮闘した記者たちがいたことをこの映画で初めて知ったが、なぜイラク侵攻に固執したのか、ということまで描くことができないのは、上映時間の関係だけではない気がする。 佳作。[インターネット(字幕)] 8点(2021-10-25 16:23:13)《改行有》 8. キャビン・フィーバー(2002) 《ネタバレ》 で、あの伝染病はいったいどっから来たの? そして町ぐるみの隠蔽工作の割に、なぜ奴を一緒に燃やさずに川に捨てる? なんてことはあまり気にせずに、若きイーライ・ロスの荒削りな監督ぶりを楽しむ映画。 荒削り過ぎて、初恋?のカレンを無駄に撲殺しちゃったりと、ラストはやりたい放題。 イーライは、この当時から人間の狂気を描くの上手いなと思わされる一本。[インターネット(字幕)] 6点(2021-02-20 23:08:05)《改行有》 9. キングスマン: ゴールデン・サークル 《ネタバレ》 前半のテンポの悪さがもったいない。そして長い。 悪役のジュリアン・ムーアがなぜキングス・メンを敵視しているのかがよくわからないので、感情移入ができない。 さらに、コリン・ファースがなぜ縄跳び野郎を敵だと見抜いたのかも説明されない不親切さ。 イギリスの紳士とアメリカのカウボーイが手を組む、という単純な構図で充分面白いのに、変にややこしくするから楽しめなくなってしまったのは残念。 そして、スウェーデンの王女。 庶民とは違う王室の姫が、はしたないことを約束するから前作のラストが生きたのに、その庶民と付き合って結婚するって。 極め付けは今回のターゲット。麻薬常習者なら、そんなに頑張って救う必要ないのでは? 麻薬常習者を救うのに手に汗握れないって。 という残念な点は多々あるものの、コリン・ファースとジュリアン・ムーア、さらにはエルトン・ジョンの後ろ回し蹴りが見られる稀有な作品ということで、見て損はなし。[DVD(字幕)] 7点(2021-01-01 20:09:41)《改行有》 10. キャビン 《ネタバレ》 発想が掟破りで、これまでのホラー映画とは一線を画している。 モンスターのフルラインナップは強烈で、エレベーターホールでは数が多すぎて暴れっぷりを把握しきれないのがもどかしい。 モンスターボックスの中にジェイソンとかフレディがいたら、さらに面白さが増したんだろうけど、権利の関係とかでダメだったのかな。 その点は残念。 ホラー映画の型を踏襲しながらその裏側を描いて、観るものの予測を超えていく様が心地よく、スピード感も抜群。 いや、佳作。[インターネット(字幕)] 8点(2020-09-30 21:38:39)《改行有》 11. THE GUILTY ギルティ(2018) 「カメラを止めるな」もそうだったけど、映画にはまだまだいろんな可能性があるなあということを実感させてくれる映画。 硬質で良質。 サスペンスとして一級品。[インターネット(字幕)] 8点(2020-09-19 01:29:11)《改行有》 12. キラー・メイズ 《ネタバレ》 予告編は相当に魅力的だった。 トラップで命を落とす見せ方も、そう来るか!ってうならされた。 シュートから出てきたらみんな段ボール人形になってるのも抜群のセンス。 でも、なぜ段ボールの迷路がこんな巨大に?という疑問が、なんだかわかったようなわからないような。 きちんと説明するか、不条理なままで押すか、どちらかにして欲しかった。 まあ、私の理解力が足らないだけかもしれませんがね。 グーニーズみたいに、スカッとして観終わりたかったなあ。[インターネット(字幕)] 6点(2020-04-05 21:27:52)《改行有》 13. 凶悪 《ネタバレ》 まさにタイトル通りの極悪ぶり。 観てて気分が悪くなるってことは、監督と役者の演技が素晴らしいってことなんだろう。 ピエール瀧もリリーさんも素晴らしいけど、本業は役者じゃない二人にあれだけの演技されると、本職は困っちゃうんじゃないかな。 でも緒形拳の凄みにはまだまだ遠いかな。 そして記者役の山田君が事件にのめり込んでいくさまが、ゾディアックのジェイク・ギレンホールみたいだなあ。 なんてことが気になりつつ鑑賞。[インターネット(邦画)] 7点(2020-03-08 00:57:11)《改行有》 14. 君に届け 純粋に面白かった。ちょっと長いが。 三浦くんは本当に爽やかで出来ている感じで、ほんと好感が持てる。 ヤンキー蓮佛ハマってたなあ。 そして無敵の富田靖子。 若者よ、頑張れ。 背中を押してやりたくなる映画。[インターネット(邦画)] 7点(2019-12-30 19:15:53)《改行有》 15. きっと、うまくいく やられたなあ。 こんなに長いと思ってなかったけど、そんなことほとんど気にならなかったなあ。 こんな仲間がいたら、きっとうまくいくんだろーなー。 しかし、詰め込み方が凄まじい。 これだけやられると、映画館で観ても元取ったなあって思えるに違いない。 いや、いい映画。[インターネット(字幕)] 9点(2019-11-24 01:50:22)《改行有》 16. キングダム/見えざる敵 圧倒的。 憎むべきはテロリストであり、その国の人たちや文化ではない。 いや、憎むということすら超えていかなければならないのかもしれない。[インターネット(字幕)] 8点(2019-10-21 00:22:20)《改行有》 17. 恐怖の報酬(1953) 《ネタバレ》 小学生の時にテレビでリメイク版を観た記憶。 ロイ・シャイダーを観て、ジョーズの人だ、と思ったような。 で、随分年を取ってから、オリジナルを鑑賞。 いや、フランス人やっぱりすごいな。 50年以上前の映画なのに、手に汗握ってしまう。 中でもトラックを迂回させるシーンは秀逸で、ワイヤーが引っかかるのを見て、思わず叫んでしまった。 ルイージのトラックが吹っ飛ぶシーンも、タバコの葉を使った演出がにくい。 そしてラストの蛇行運転。 ダンスに合わせたカメラの揺れがトラックの動きにシンクロして、緊迫感を増していた。 リメイク版ももう一度観たいと思わせる輪廻転生な一本。[インターネット(字幕)] 8点(2019-08-20 20:06:06)《改行有》 18. 禁じられた遊び(1952) 《ネタバレ》 両親よりも犬に執着した割には、新しい犬に誘われてミシェルについて行く。 ポーレットにとって必要なのは、それぞれ個性を持った特定の両親や犬ではなく、まさに両親や犬という記号的な存在だったのだろうか。 十字架を立てるには何者かの死が必要だが、そのことには思いが至らず、ただ十字架を増やすことに熱中する。 誰かの死を想像して悼むことができない、無益な戦争を始める為政者への強烈なメッセージのように感じられた。 善悪の判断力が失われているのは、為政者と子どもと何ら変わるところがない。 しかしポーレット役の少女の演技は見事。 そこに加点。[インターネット(字幕)] 8点(2019-08-17 00:55:27)《改行有》 19. CUBE 《ネタバレ》 劇場公開を観に行った時の衝撃が今も忘れられない映画の一本。 我々はなぜこの世に産まれでたのかなんて考えた所で答えはなく、ただ目の前の問題を一つずつ乗り越えて生きていくしかない。 誰が、何のために、ということに何一つ答えないラストが印象的。 いや、名作。[DVD(字幕)] 9点(2019-07-15 01:29:59)《改行有》 20. キッズ・オールライト 《ネタバレ》 精子提供をした男に向けられるセリフが辛辣。 家族が欲しかったら、自分で作ることね。 大学へ進学する娘と高校生の息子。 そこまで育てるのは並大抵のことじゃない。 その過程を一緒に苦労しないで、50になる前に自分の人生をきちんと考えたいって、家族が欲しいって、そんな都合のいい話はない。 ジュリアンの選択は、やはり正しいのだと思う。 いろんな山や谷を乗り越えた先に家族はあるんだろう。 この映画は、レズビアンの夫婦だからこそ成り立つストーリーだと思った。 愛を越えた人間同士の繋がりが根底にあるように思う。 いい映画だった。[DVD(字幕)] 8点(2018-11-23 23:10:31)《改行有》
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