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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 薬指の標本 小川洋子の小説に漂う世界観は、きっと邦画にしたら泥臭く、生々しい感じになるのだろうけれど、ヨーロッパの乾いた感じと、登場人物たちの色素の薄さで、妙に美しく仕上がっている。PVを観る感覚であればそこそこ楽しめる。映画としては、エロもミステリーも芸術的な空気もどれも中途半端で、学生が理想だけで作った作品のよう。[DVD(字幕)] 5点(2010-02-28 20:28:06) 2. クリミナル 大スターも絶世の美女も派手なアクションシーンもない所が小粋さに見えてしまう作品。例えて言えば、お散歩の途中に見つけた小さな隠れ家的レストランの食事が、とても美味しく感じてしまうとか・・・そんな作品。[DVD(字幕)] 7点(2009-08-16 22:38:29) 3. グッバイ、レーニン! 《ネタバレ》 すごく『男の子』で、すごく『母』だなと思った。息子がそれはそれは一生懸命についている嘘。それが嘘と判った上で『素晴らしいわ』と言える母。これは本当に愛しあっている家族だからこそ出来る技でしょう。人間も動物だから、本能としての肉親愛は備わっているけれど、そこから一歩踏み出した家族愛は、結構むずかしい。相手の幸福を想う事。感情に押し流されない事。自分よりも相手の心地良さを優先する事。これって、簡単なようでいてとてもむずかしい。この母子は、それが出来るからこんなにもあたたかい。あたたかいから、かなり毒舌なユーモアも、嫌味なく見られる。ベルリンの壁崩壊のニュースを観た時、わたしはまだ子どもだったけれど、ブラウン管を通して伝わってくる人間のパワーを凄いなと感じた。この映画も、もっと規模は小さいけれど、ひたひたと余韻を残して、あの時と同じように人間のパワーは凄いと感じさせてくれる。8点(2004-11-04 23:05:23)(良:3票) 4. クイルズ 全てが過剰。やりすぎ、騒ぎすぎ。でもそれがイイんです!! 淫乱な処女でケイト・ウィンスレットって、もうその設定自体が妄想の世界ですよね。ジェフリー・ラッシュの、ただの変なおっさんなのか、本物の天才なのか、オーラがあるのか無いのか判らない扱いにくさもさすが名優、唸らされました。それにホアキン。君が清廉潔白な神父で終わるなんて事は無いと期待していたよ。素晴らしい! ホアキンらしいオチだっ!! 全編通じてビアズリーの絵の様。ヘンにおりこうぶらずにやるべき所まで突き進むこの姿勢。あっぱれです。9点(2004-06-27 23:29:17) 5. クリムゾン・リバー ひとつのテーマをじっくり掘り下げて描くのが、ヨーロッパ映画の良さなのに、この作品はハリウッド製豪華弁当みたい。あれもこれもと詰め込みすぎて、全ての味がマズい。ネオナチ、猟奇的殺人、雪山、大スター、悪魔、アクションと、観客の興味をひきそうなものを並べ立てたはいいが、そのどれもが中途半端で、オチが綺麗にまとまらなかった。発想とカメラは良かったから、作り様によっては面白い作品になり得たと思うのに。ひじょうに残念です。3点(2003-11-12 22:46:37)(良:1票) 6. グラディエーター 壮大! 格好良い! 絵が凄い! とにかく派手な世界に引き込まれました。娯楽映画ってこいうい映画だと思う。良い意味で。ホアキンの演技力にびっくり。顔もなかなか素敵。兄さんは超ハンサムだったけど、超える日は近いかも。8点(2003-04-22 21:53:31)
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