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1. 口裂け女2
《ネタバレ》 「口裂け女2」というタイトルで損耗率80%だ。もったいない。私はここでの評価が高いのを偶然知って興味を持ったが、でなければ、多分一生観なかったと思う。前作とは全く別物なので、口裂け女という文言はサブタイトルにして、何かセンスのいいメインタイトルが欲しかった。冒頭の手術の映像から一転して、明るい学園生活に。そして一気に奈落の底への展開が衝撃的。残酷描写にキレがあり、恐怖感も味わえる。そして何よりも、彼女の切なさが痛々しいほどに伝わって来る。100メートル3秒やポマードのエピソードが韻を踏んでいる。文字通りの口さけ女はラスト3秒にしか現れないところも、センスを感じる。この監督に新たなホラーを撮ってほしい。[DVD(邦画)] 8点(2014-08-10 21:45:04)(良:2票)
2. 空気人形
《ネタバレ》 心を持ったら、切なくなった・・・
是枝監督の作品は、「誰も知らない」「歩いても、歩いても」そして本作も、鑑賞後必ず小さな結晶のような塊を、残していくのは、何故だろう。そして、こんなにメルヘンな設定なのに、自然に感じさせる力量は流石だ。映像と音楽の美しさも絶品だ。特に彼女が詩の朗読をするシーンが忘れられない。細かい所も丁寧に見せている。たとえば、光を通して薄くなった影の表現など。また今回特に感じたのは、音である。雫の垂れる音、息使い、彼女が歩く度に聞こえるラムネの瓶の微かなの音、そして空気が抜ける音。とても繊細に素晴らしい音質で空間にとけ込んでいく。「ラースと、その彼女」と観比べてみるのも面白い。[DVD(邦画)] 9点(2010-06-11 04:36:19)《改行有》
3. 暗いところで待ち合わせ
《ネタバレ》 私の好きな淡々系映画。ここでも、田中麗奈の演技力の高さが良くわかる。始めて二人で食事するシーンのセリフなしで心の動きを表す演出はすばらしい。原作とは設定が違うらしいが、アキヒロの孤独な日常が効果的に描かれていたと思う。全体的に静かな映像だけに、井川遥がホームに飛び上がってからの動きがとても印象的だ。評価には関係ないが、ミチルがカズエと喧嘩して、テーブルの食材をぶちまけたあと、孟スピードで階段を駆け上がったのには驚いた・・・はさておき、とても好きな映画だ。 レビューが少ないのが寂しい。[DVD(邦画)] 8点(2008-06-29 01:54:41)
4. クワイエットルームにようこそ
《ネタバレ》 松尾監督独特の表現で楽しませてもらった。同時にハリウッドアクション映画のように
何に残らない空気のような映画とは反対側にある作品だと思う。かっこいい内田有紀を始めて見たし、役者としてのクドカンも今までで一番よかった。そして大竹しのぶの恐さはまさに狂気だし、蒼井 優の痩せ細った姿から、何かが漂っていた。りょうのステンレスな演技も適役。退院した時、色紙やアドレスをもし捨てなかったら、だめな映画になっていたと思う。内田有紀の綺麗な背中、広末涼子と並べてみたい。[DVD(邦画)] 8点(2008-06-23 02:19:46)《改行有》
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