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自己紹介 先日(2023/6/10)PCが逝ってしまいました。
長年のデータが全てパーです。登録前のレビュー数十本も全部消えました。
バックアップは大事ですねえ。

皆さんも気を付けてください。

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  グリーンブック 《ネタバレ》 無教養で粗野だが口が達者で腕っ節が強く頼りになる白人と知的で裕福で高貴だが孤独な黒人天才ピアニストが人種差別が合法だった時代のアメリカ南部を旅する物語。 南部の有色人種への差別っぷりはいろいろと知ってましたが黒人用旅行ガイド『グリーンブック』というモノは知りませんでした。確かにアレだけの酷い差別を受けていたらトラブルを回避するためのガイドがあると助かりますね。コンサートに来ている演奏者の黒人なら多少は融通されていたのかと思いましたが、楽屋は物置小屋でトイレは庭にある掘っ立て小屋でレストランでは立ち入ることも出来ず普通の黒人変わらないぞんざいな扱い。そんな南部をわざわざ目指したシャーリーは気位が高く立派だった。そのシャリーを見て変わっていくトニーもまた男前。ナイトクラブで様々な人間を見てきたから変われる素養があったんだろうな。人種も育ちも全く違う二人が徐々に心を通わせていくさまは心地良かったですね。 人種の坩堝であるアメリカの歴史を知っているともっと深く映画を見ることが出来たんだろうな。むかし近鉄に入団したメジャーで本塁打王にもなった事もある黒人選手のオグリビーは、試合後に不調で落ち込んでいた自分と一緒にお風呂に入って励ましてくれた日本人選手たちに感激したらしいです。日本人には白人でも黒人でも外国人ってだけで同じですが、実績十分だったメジャーですら白人黒人と別にされてたらしいですからね(まあ日本人も外国人相手というと壁を作る傾向もありますが)。ほんの50~60年前までこんな差別が当たり前でいまだに根深く社会問題化しているのだから、いろいろと考えさせられました。それでいて笑えるシーンもあるし上質なロードムービーでしたね。[映画館(字幕)] 8点(2019-03-03 00:34:28)(良:1票)

2.  クリード 炎の宿敵 《ネタバレ》 前作のヒットから二匹目のドジョウでドラゴ親子を設定したのは安易だなと思って観ましたが、ロッキー戦の敗戦から不遇な人生を送っているドラゴや息子それぞれの悲哀や苦悩が十分に感じられたのは良かったです。が、最終的にはたいしてクリード&ロッキーと関わりもなくあっさりと親子共々退場させ救済が一切ないし、難聴設定のクリード嫁を思い出したのか赤ん坊までそれを受け継がせる意味も分からなかったし、色々とネタを詰め込みすぎて散漫になり薄くなっている印象。主役が黒人というのもあってかブラックミュージック満載だし黒人上げの風潮に乗っかってる今どきの作品ですね。その弊害かロッキーシリーズのような盛り上がる音楽もなく、試合も見せ場がなく淡々と予想通りな展開が続いていくだけだったな。クリードの物語にしろ『ロッキーのテーマ』くらいはきっちりと見せ場で流せば良いのになと思いました。前作からして恵まれすぎていたクリードにはあまりノレなかった口ですが今回も同様。ロッキーは負け犬が諦めずに努力して這い上がる物語でしたが、クリード関係はキャラクターが現代っ子らしく全てにおいて軽いのが難点。せめて「全てを取り戻す」と執念を燃やしていたドラゴ親子にもっとフィーチャーした方が良かったと思う。良い味が出ているロッキーとドラゴの枯れ具合だけが見どころ。[映画館(字幕)] 5点(2019-01-16 20:08:14)(良:2票)

3.  蜘蛛の巣を払う女 《ネタバレ》 原作未読。ハリウッド版リメイク「ドラゴン・タトゥーの女」のフィンチャーが監督せず、主演を務めたダニエル・クレイグとルーニー・マーラが降板と知って落胆してましたが、小規模でひっそりと公開されたのはそのせいもあるんですかね。まあそのおかげで私なんかは公開日すら知らず予告すら見ずに本編を観たので予告で流してたOPの掴みも新鮮でしたけれども、宣伝もほとんど見ないしこのタイトルだと第二弾と気がつかない人も多いんじゃないかな。オリジナルの「ミレニアム」みたいにタイトルを統一し副題にした方が良かった気がしますね。「ドラゴン・タトゥーの女:蜘蛛の巣を払う女」だとクドいけど。 今回は急逝した原作者の後を継いだ人が書き下ろしたそうで、内容的にも前作とはだいぶ趣も変わっており、世界の核攻撃発射プログラムに関するネタと一気にグローバル化。それに伴いリスベットの手口ももはや「007か?ボーンか?MIか?」というレベルになってしまい、北欧資産家一族のミステリーだった前作とは別ジャンルに行ったなという感じ。魅力的だったルーニー・マーラの尖っているが儚げなリスベットとは見た目もかなり違う人になったのでリブートなんだろうか?と思いましたね。でも、リスベットにとって重要な2、3作を飛ばしてまで作ったにもかかわらず、アメリカでも低評価で大コケしたようなので今後どうなるんだろうなあ。 あと、今回監督と脚本を担当したフェデ・アルバレス。リメイク「死霊のはらわた」「ドント・ブリーズ」と来て今回(は原作あり)ですが、いずれも兄妹や姉妹ネタが入ってるのはなにかコンプレックスでもあるんですかね。原作の2、3作目には興味がなかったと語ってますが血族ネタは膨らましやすいと思っているのかな。[映画館(字幕)] 6点(2019-01-12 22:54:21)(良:1票)

4.  来る 《ネタバレ》 原作未読。「あれ(ぼぎわん)」と呼んでいる化け物を軸にしつつ闇のあるドロドロした人間模様が表面化していく展開で、独特な色合いの映像センスとサブリミナルを入れた編集などを含め中島哲也らしいなという内容。イクメン気取りであちこちにイイ顔をしたがる割に空気が読めておらず、誰かしらをイラッとさせているうわべだけのペラ男秀樹役の妻夫木聡はこの手の役が本当に上手いですね。自己顕示欲旺盛で承認欲求のある現在の日本社会とその裏を見ているかのようでした。そのボンクラに振り回され育児ノイローゼになる妻の黒木華も疲れ切った母親であったり色気のある女性になったり様々な顔を見せていてさすがの演技力でしたがいままでで一番綺麗だった気がします。その嫁をはじめ秀樹の持ってる全てを奪おうとし秀樹亡き後は「あれ」も呼び込む津田役の青木崇高、そこら辺にいるオバちゃん体でありながら霊媒師の柴田理恵など達者な人が出てきたり、あらゆる人の声色を使い惑わせる「あれ」の攻撃や除霊に向かっていたオババ軍団がヤラれたりと展開も悪く無く割と面白かったです。 ただまあ政府高官ともやりとりし秘密裏に化け物退治をしているという強力な霊媒師設定の比嘉琴子は色々と見立てが甘い上にミスも多く、演じている松たか子の見た目も阿部知代アナウンサーみたいで「どうなんだコレ」って感じだったな。もったいぶってやっと出てきて仰々しい除霊の舞台設定をさせる割に仲間は全滅させちゃうし危うくヤラれそうになるし有能には見えなかった。途中で岡田准一演ずる野崎をワンパンで倒したトコだけはお祓いより体術の方が強そうだなと思って笑いました。原作からだいぶ改変してるらしいので気になった方は読んでみるのも良いかもしれないですね。[映画館(邦画)] 6点(2018-12-08 17:21:29)

5.  クワイエット・プレイス 《ネタバレ》 音にだけ反応して襲いかかってくる盲目な『何か』によって壊滅状態の世界。ほぼ手話で会話をして音を立てず決められたルールと道順を守って暮らす家族が、町での物品回収からの帰り道に『何か』を呼び寄せてしまい幼い息子が犠牲者となってしまう。それからほぼ1年後、家族は平温に暮らし妻の胎内には新しい命が宿っていた。 音を立てたら『何か』に襲われる可能性がある静寂な世界とはいえ、衣食住と十分で満足感に溢れ、ある程度はのんびりした生活を送っている描写までは悪くは無かった。その生活の破綻が夜まで帰ってこない父子の外出、父と口論をして飛び出した娘の単独行動、家で独りぼっちの妻の破水から始まる。『何か』のせいであの窮屈な生活になってからも数百日も経っている家。それ以前から何年も住んでいたであろう家の階段にもかかわらず、「どうぞ引っかかってください」とばかりになぜか階段の踏み板の下から上に向けて打たれひん曲がってる釘が出た時は笑いましたわ。何に引っかかっているのを確認もせず強引に引っ張って釘が完全に立ってしまい、足を置く位置だったので思いっきり踏みつけるという陣痛に苦しんでいる妻へ嫌がらせのような負のコンボ。『何か』を呼び寄せてしまった焦りと破水した痛みから、まともな判断が出来なかったのかもしれませんが余りにもお粗末でしたね。赤ちゃんネタも幼い息子を亡くしたことから来る反動にしろ、あんな世界で産むのはどうなんだろうって感じだし、ただ音に反応する『何か』に対するネタの一つにしか思えなかったですしね。 音を立て家に呼び寄せたため近くで相対することになる『何か』の生態も能力も割と微妙で、聴覚障害者の娘のために父親が何度も改良を加えていた補聴器の周波数が弱点ではあったけど、結局はショットガン一発で死ぬような雑魚に世界中がヤラれてしまうなんて話を大きくしすぎたなと思いました。あんなモンは音を立てて集まったところを一斉射撃で終わりでしょうにねえ。せいぜいどこぞの田舎のこぢんまりした町や村にしとけば良かったのにな。婆さんがやられ絶望して絶叫した爺さんとか絶望的な世界観や子を想う親の愛情なんかは悪く無いんだけどね。『ドント・ブリーズ』と一緒で設定だけは面白そうだった映画。[映画館(字幕)] 4点(2018-09-28 23:00:17)

6.  クリーピー 偽りの隣人 《ネタバレ》 原作未読。刑事を辞め大学で心理学を教えている高倉と彼を支える明るい妻が怪しい隣人に翻弄されていくお話。 香川照之は硬軟自在で言葉巧みに高倉の妻康子に接近していく底知れない隣人西野を不気味に演じていたけど見どころはそれくらいだったかな。まあそのサイコパス西野も目を付けた人間の心の隙間をついて洗脳し支配下に置いていく描写はほぼないため脳内保管をしなければならず、謎の薬をブスブス打ちまくるだけなのは特異性も薄れるしうーんな感じですけどね。 西島秀俊演じる主役の高倉はトラウマのある元刑事で犯罪心理学者ながら興味を持つと周囲が見えなくなるという致命的な性質を持っている。それで一家失踪事件にのめり込んでしまい隣家や隣人の異様さや妻の変化には全く気がつかない。とても捜査一課の元刑事と思えない洞察力の無さだし喜怒哀楽が薄く西島の平坦で一本調子な演技もあってか自業自得に陥るただの無能にしか見えなかった。 高倉の妻康子、旦那に不満があるも何も言えず内に秘める事で西野につけこまれる。ただその不満も描写がほとんどないため洗脳完了後の高倉に対する癇癪が唐突にしか見えない。それに初対面だった西野の態度を不快に思いながらも翌日には忘れたかのようにあえて関わっていくという意味不明な人で、甘い顔をされるとどこまでも信用し乗っていく良いコトをした気になっているお人よしな詐欺にかかりやすいタイプとしか思えなかった。 高倉に未解決事件を持ち込んだ後輩刑事野上と警視庁の刑事谷本。刑事は2人で行動するもんだけど毎日どうやって上司に理由づけして行動してたんだろう。野上は西野の正体に気がつきながらも何も考えずに家の奥へ入っていく辺り刑事としての嗅覚の鈍さや危機回避能力の低さを感じたし、とってつけたような借金設定は唐突感もあった。谷本は失踪した野上のPCを調べても何も出なかったと言った辺りで西野の仲間なのかと思ったら、西野家地下に単独で入って行った挙句にとんねるずがやってる落とし穴並みのバレバレな穴に落ちるというただのアホな人でずっこけた。西野の娘澪が逃げて来てひと悶着するトコもそうだけど警察嫌いなの?ってくらい警察関係は間抜けに描かれている。ここまで主要登場人物の行動に違和感を覚える映画もなかなか無い気がする。整合性にはこだわらないけど限度ってものがあるし「物語をこういう流れにしたい」と考えたにしろもう少し辻褄を合わせる努力をすべき。何かやるたびに出川の「お前はバカか?」が何度も脳内に浮かびました。 原作者のインタビューを読んだら映画はかなり変えてあるそうですね。普通の人は映画なら見る機会もあるだろうけど小説はあまり読まないだろうから可哀想だなとしか思えませんでした。監督は黒沢清で西島秀俊、竹内結子、香川照之と出来る人は揃っていてカメラワークや映像は良くて雰囲気抜群なんだけど残念。[映画館(邦画)] 2点(2016-06-22 19:21:39)(良:2票)

7.  クリード チャンプを継ぐ男 《ネタバレ》 ボクシング界からプロを呼んだだけあって試合シーンは迫力があるし、きっちりとトレーニングを積みボクサーらしい身体を作り上げ俊敏な動きを見せたマイケル・B・ジョーダンは凄く立派だった。スピードボールを叩くシーンなんかもリズム感があって下手なボクサーよりセンスを感じる。表にクリード裏にはジョンソンの星条旗のトランクス、不屈の闘志を見せあの音楽とともに立ち上がるシーンはグッときたな。試合には負けたが親の七光りと言われ続けていたアドニスは己との戦いには勝ったのもロッキー的で悪くはなかった。 ただ、父を知らずに育ち母も他界し少年時代は不遇な人生だったかもしれないが、その後は何不自由なく暮らし成功者然としていた現代っ子のアドニスにはあまりノレなかったな。素行不良のチャンピオンが話題作りに元チャンプの息子と戦うにしても場所がリヴァプールってのも意味不明だった。ロッキーの周囲の人間は毎回誰かしら消えていて、今回はポーリーは亡くなってるし仲直りした息子も写真と説明でスルーされたのも残念だった。いくら盟友の息子が現れたとはいえロッキーの人生がこうなるのは寂しい気がする。ロッキー外伝のアポロの息子クリードの物語としてはいいのかな。まあ、ロッキーはファイナルで完結したと思っているので今回のこのお話はファンへのボーナス・トラックのようなもんかな。すっかりミッキーの役回りが似合うようになった年老いたロッキーは感慨深いものがありました。ロッキーはスタローンの役者人生の投影のような存在だし現在進行形の69歳が見えた気がしますね。ガンまで行っちゃったのならもうロッキーは休ませてください。ロッキーなら不屈の闘志で絶対に打ち勝つでしょうけどね。[映画館(字幕)] 6点(2015-12-26 22:45:29)(良:1票)

8.  喰女-クイメ- 《ネタバレ》 原作未読。それぞれが一人二役を演じて劇中劇の役柄と現実がシンクロする展開は割と面白かった。このままの配役で舞台『四谷怪談』を公演してもウケが良さそうです。 無能なくせに欲望だけ強い男の愚かさも、表面上は平気なフリをしながらも内面じゃドロドロしている一途なまでに愛しすぎる女の狂気も上手く描かれてました。純粋で強い想いも逆に出ると怨念となり恐ろしいモンですね。市川海老蔵がちょっと前の私生活まんまであまりにもピッタリな役なので、コレを観てこうなる前に悔い改めてくれと奥さんは願っているでしょうな。[映画館(邦画)] 6点(2014-08-27 22:00:24)

9.  クロニクル 《ネタバレ》 ドキュメンタリータッチで描かれた超能力を手に入れた少年たちの悲喜劇。内気な少年が撮っているカメラの視線からなるPOV方式(主観撮影)の作品。そのカメラからの視点は力を得た少年の手を離れ、空を飛ぶ自分たちを映したり、他の人のカメラ映像、防犯カメラ映像、TVカメラ映像など常にカメラ映像で誰かの視点という手法なのはよく練っており、編集の上手さもあってお見事としかいえませんね。その視点が離れれば離れるほど状況も悪化していくし演出も非常に上手かった。 最初はチープな力も訓練を繰り返すコトにより超絶パワーを得る。心の闇に堕ち頂点捕食者になろうとした内気で気弱な普通の少年の境遇は分からないでもなかったが、他にいくらでも方法があるけどね。まぁ勢いであーなっちゃったんだろうな。共感できる方も多くいるんではないでしょうか。満足な人生をおくっている人は面白い力を得た程度、鬱積した人生の人は正義に目覚めるか悪に堕ちるか。どう転ぶかは強大な力を得た人の境遇でどうにでもなりますね。 しかしまぁお金はかけなくてもセンスと発想力で良い映画が撮れるというお手本のような作品ですね。 大手配給会社の作品でこの出来の良さなのにアメリカ公開から1年半以上も寝かされた上に2週間限定公開ってのは解せませんね。キャンペーンで1,000円均一ってのはお財布に優しかったですけども。[映画館(字幕)] 8点(2013-09-28 21:22:27)(良:1票)

10.  グランド・マスター 《ネタバレ》 むかし色々と本を読んだけど、史実的にはどうだったかはすっかり忘れちゃいましたね。クンフーの華麗な舞いはスタイリッシュな見せ方もあり、流麗で美しく撮られていて存分に発揮されてはいる。OPの雨中でのシーンはすごく綺麗。でも本編を全て観てみると映像美だけだった気がするな。天下統一というか、流派をまとめあげる話かと思ってたんですが激動の時代を生きた武術家の群雄像ですね。終始、流派ごとの揉め事ばかりで、それぞれの物語が断片的に挿入され理解しづらい上に曖昧なままで終わる。肩透かしとはこのことだなと。音楽も控えめで良いとは思うけど、単調なシーン、スローモーションと相まって眠ってしまう人もいるんじゃないですかねぇ。 イップ・マン、ルオメイ、カミソリは凄みも存在感もあってグランド・マスター(宗師)として相応しい器に思えました。でもその中でチャン・ツィイー演じたルオメイが主役と言ってもいいくらい焦点が当たってますかね。駅での父の仇討ちバトルで完全に主役に躍り出ちゃってて、作品としてのカタルシスもそこがピークかな。 最後の方で大勢の弟子とともに写真に写るイップ・マン、その横でにっこり微笑んでいる少年は幼き日の李小龍なんでしょうね。ファンサービスかな。[映画館(字幕)] 5点(2013-06-01 23:20:04)

11.  クロユリ団地 《ネタバレ》  団地というと経済成長期に建てられた物が多く現代ではかなり老朽化していますね。でも、団地住まいの友達も多くいたので、完全に庶民派な私なんかは愛着があるというか親近感が湧きます。5階の友達の家に遊びに行って留守だった時の徒労に終わったガッカリ感も疲労感も良い思い出です。 で、クロユリ団地。現代の日本の最大の問題かもしれない超高齢化社会における孤独死なんかを絡めつつ、主演二人のバックグラウンドも悪くないので面白くなりそうな雰囲気はあったものの非常に雑な作りだったかな。点と点が線にはならなかったという印象。 全く無意味で不能な霊能者には失笑だったし、あのミノルくんも、あれだけ凶悪な力(別世界に引きずり込んだり念動力じゃ飽き足らず、身内に化け心理攻撃をする5歳児ってのも凄い)を身につけるコトが出来たのは何故だろう?勝手にゴミ箱に入って焼かれただけで恨みも怨念も呪いもそこまで無いでしょうに。友達と遊べなくなった悲しみだけでアレだけの力を得られ悪霊化するなら、世界中悪霊だらけで大変だわ。リングの貞子にしろ呪怨の伽耶子にしろ強烈な思いがあったから、アレだけの存在になった。このミノルくんにも幼児虐待を受けてた、などの説得力を持たせるモノが欲しかった。それが無いのが作品として浅いなと思わせる点。最後、明日香は現世に残ったものの家族に囲まれ幸せな頃に幼児退行、もう一人はどこぞに引き込まれ行方不明。ミノルくんはこれからも弱い心を持った者にとり憑き引き込んでいくのだろうか。なんいせよ悲哀が感じられないし何でもアリの化物になっていて面白みのないキャラクターでした。 音楽だけ雰囲気あって良かったな。川井憲次のムダ使い。[映画館(邦画)] 3点(2013-05-24 22:43:51)(良:1票) 《改行有》

12.  グリーン・ゾーン 《ネタバレ》 連日ニュース映像で見せられてきた空爆後のイラクとしか思えない街並みなど、実際の映像を見ているだけあってかとてもリアルに感じられるほど見事に再現されていましたね。ボーン・シリーズのグリーンダラス監督らしいカット割りの速さとカメラワークは巧みで、実際のイラク戦争が舞台なので緊張感、臨場感はあったな。大量破壊兵器に関しては歴史的事実としてネタばれしてしまっているわけでストーリーはイマイチ弱かった。社会派とも娯楽映画とも言えず微妙でしたが、最後のイラク人の「お前たちにこの国のことを決めさせない」ってセリフは響いたな。あらゆる戦争や争いで敗者側のセリフになるとおもうけど。 某首相にも某国に言ってみて貰いたいもんだ。[映画館(字幕)] 6点(2010-05-22 22:11:55)

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