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プロフィール |
コメント数 |
204 |
性別 |
男性 |
年齢 |
47歳 |
自己紹介 |
専門は邦画とヨーロッパ映画(特にフランス)。気に入った監督や俳優がいればひたすら観つづけるので、どうしても同じジャンル・国に集中してしまうようです。(だからあまりハリウッドを観ない。)
最近引っ越してしまい、なかなか映画を気軽に観ることができなくなりました。撮りためたビデオとDVDばかりになりますが、観たものは書き込んでいこうと思っています。 |
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1. クロエ(2001)
ともさかりえさんって、非常にいい演技をする女優さんなんですね。一言で言えば、自然体。映画らしくなく、まるでほんの横にいる彼女と会話しているような、どこにでもある、普通の会話を上手く表現しています。それが一番良くあらわれていたのは、「え?」とか「なになに?」とかいう瞬間の演技。眉間の皺、ちょっととがった口許、困ったような眼、どれも媚びるわけでなく、甘えるわけでなく、突き放すわけでなく、お互いの距離を表情だけで演出してしまうのは、その上手さに感服したという気持です。それを、少しずつ、少しずつ病気の進行とともに変化させていったのは、監督の力でしょうか、女優の力でしょうか、本当にこの演技には驚かされました。それにあざといと感じる方もいるかもしれませんが、篠田昇の映像力。(岩井監督作品の撮影もほとんど彼。)彼は光線の使い方が秀逸です。現在、日本で日光を映したら一番のカメラマンなんじゃないかと思います。ストーリーのファンタジックさに少々無理があったのが惜しい気がしますが、"キタノ"という設定やそれにつながる英助とヒデミのストーリーの流れに、心を締め付けられたので良しです。神の存在や、何のために生きてんだ!ってことにもう少し突っ込んでくれたら・・・と、期待の8点です。 あ、そういえばキタノ役は青山真治でしたね。青山監督映画「EUREKA」に出演した利重剛と、利重監督映画「クロエ」に出演した青山真治。「ベルリン」助監が青山真治だったことも考えれば、なんだか深いつながりを見て取れますね。しかし、俳優としては圧倒的に利重剛が上手い!8点(2003-12-25 12:36:48)
2. 草の上の仕事
私は普通にビデオで観て「なんだこの映画!」と思ってしまったのですが、パッケージを見る度に内容を反芻して、今では「いい映画だったんじゃないか。」と思えるようになりました。記憶の風化の中で、冗長した間延びの部分が嫌でなくなり、いい部分だけが強調されるのですから、普通に考えるとダメな映画評ですね。ストーリーはシンプルすぎるほどシンプル。というよりも無いに等しいです。出演はたった二人。他に登場人物もありません。ロケーションも、ほとんどただの草っ原。刺激のないことこの上ない。しかし、そのぶん会話や表情の動き、心の動きはきちんと表現されています。爆笑問題の太田はお笑い芸人ですが、普通のお笑い芸人がチョイ役で出演するようなものではなく、きちんとした演技を披露しています。ちょっと意外ですが、本人が無類の映画好きというのもあると思います。「こんなこと日常ではありえないよな」と、映画を観たらつい思ってしまうような人は、この映画を観て欲しいなと思います。保坂和志の小説を好んでいるような人が当てはまるのでしょうか。とにかく、とても不思議な映画です。 6点(2003-11-20 15:34:05)
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