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1.  雲のむこう、約束の場所 とても真っ直ぐな青春映画。 毎日映画コンクールのアニメ部門受賞作の名に恥じない作品だと思います。 基本的には前作「ほしのこえ」と同じく日常の情景表現&人間ドラマが主体で、 並行世界(←ありえないのは当たり前ですね)などのSF要素はあくまで引き立て役。 ヒロインの性格が萌え的、非現実的とよく言われますが、 これは中学生男子の女子に対するイメージ表現を狙った(ムックの監督インタビュー参照)そうで、 意図的にリアリティーを廃しているそうです。 主人公がヒロインにたじろぐシーンがあるのもそのため。 また、その主人公のキャラも前作同様、劇中で成長が描かれているので問題なし。 なのでそのあたりを踏まえた上で見る必要があります。 作画がしょぼいとの向きもありますが、 人物の作画は前作と比べるととても綺麗になっています。 また、大手スタジオの制作でもなく、もともとアクションを見せる作品じゃないので それほど問題でもないでしょう。 モノローグだけに頼らず、美麗な背景がしっかり語りかけてくるところも良い。 (背景は単なる写真加工では?と思う方は、ぜひロケハン写真と比較してみてください。) 一目みた瞬間に誰が作ったのかわかるということはもう、 この監督の立派な個性でありオリジナリティーと言えるでしょう。 声優のキャスティングもバランスがよくて好印象。 暗転の多用や、一部に分かりにくい伏線(ストーリーが破綻していると誤解を招いてる原因は多分これ)があるため、 総合的には6点くらいですが、酷評が多いのであえて満点を。[DVD(邦画)] 10点(2007-07-01 07:09:12)《改行有》

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