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コメント数 230
性別 男性
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評価順1
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1.  クリスマス・イン・コネチカット 《ネタバレ》 僕は『教授と美女』でバーバラ・スタンウィックに完璧に魅了され、『レディ・イヴ』でその思いは更に強くなった。以後、彼女の主演作をもっと観たいという思いが募る一方、観ることが可能な主演作に限りがあるので、観てしまうのが惜しいと思うようになった。それほど僕にとっては特別な女優だという思いが強い。これは好みの問題だけど、“綺麗な”とか“可愛い”といえば、もっと他にあげるべき女優はいると思うけど、“魅力的な”ということにかけては、これは圧倒的な存在に思える。本作においても出演時の年齢や髪形や衣装なんか超越してしまってるほどで、先にあげた2作の“悪女”ってスパイスの効いた爆発的な魅力には及ばないまでも、それでも気がつけば彼女の演技、一挙手一投足に酔いしれてしまう。内容的には随所に(そんなん普通バレるやろ?)っていうツッコミどころを、淡々とバレずにいき過ぎる展開が逆に楽しい。赤ん坊の親や看護婦といった端役(といっても結構ポイントになる)が絶妙のタイミングで現れる終盤の展開も大好き。[DVD(字幕)] 8点(2008-10-19 10:26:53)

2.  グランド・ホテル 《ネタバレ》 この映画の豪華かつ上品な雰囲気が僕はたまらなく好きなんです。 当時のMGM看板スター揃い踏みということですが、ガルボもクロフォードも両バリモアもウォーレス・ビアリーも冴えわたる演技を見せてくれます。伯爵も社長も余命わずかの老いぼれも、それぞれ窮地に陥り、それぞれの局面の中である人は数奇な運命を辿り、またある人は希望を手に入れる。それぞれの人生模様が絶妙なバランス感覚で浮かび上がり、そして物語として完璧に調和している。この映画は何度鑑賞しても、その都度に自分も“グランドホテル”に宿泊している客の一人になって、物語の中へ没頭してしまうような気がします。またすべての人々の人生にドラマがあり、また新たなドラマが生まれてくるであろうという予感を清々しく感じてしまいます。それにこの映画にさして関係のない、赤ん坊が生まれたエピソードを加えることで、どれだけ映画に奥行をもたらしたことか測り知れません。個人的には、窮地の中で人間の尊厳にかけてギリギリの境地を明るく(そして優しく)演じたジョン・バリモアが得に素晴らしかったです。鑑賞後にもあの独特の笑い方が胸に刺さったままでした。 [DVD(字幕)] 9点(2008-08-27 07:30:40)《改行有》

3.  雲流るるはてに(1946) 《ネタバレ》 いきなり歌歌歌の『ショウ・ボート』に吃驚。ミュージカル映画ファン以外をここで突き放してしまうような構成ですからね。しかも最後だって歌歌歌。途中にもレビューシーンがふんだんに盛り込まれており、小型『ザッツ・エンタテインメント』って感じがします。有名スターが1シーンのみで惜しげもなく出てくるので余計にそう思います。ジューン・アリスンかわいいな、あの低い声の不思議な魅力。そしてジュディ・ガーランドのオーラ、とにかく腕まくりひとつとっても、最高にカッコイイんですから。そんでラスト"オールマン・リバー"のシナトラ。ジーン・ケリーなんかと歌って踊るミュージカル映画では、何か中途半端なやらされ感を抱いてしまうのですが、本作での熱唱は完全に歌手の顔をしており、さすがにこっちの方はサマになりますね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-12-23 23:16:15)《改行有》

4.  黒いオルフェ 凄い熱気がムンムン。暑苦しい顔がギュウギュウ詰めで皆が汗かいてリズムとってサンバ!サンバ! この繰り返され続けるリズムと、小刻みにに揺れ続ける人々、これぞレッツ・グルーヴ! このムンムンギュウギュウの何という心地よさ。 古いドキュメンタリーのような画質もここでは効果的。そしてステップを踏む子供の カッコよさ、リズムを習ってんじゃない、リズムと同化しているようなホンマモンを感じる。 [DVD(字幕)] 7点(2007-06-16 22:11:25)《改行有》

5.  孔雀夫人 《ネタバレ》 下世話なのに何ともまぁ重厚ですねー、オープニングから会社の売却で最後の1日を勤めて帰宅~ヨーロッパへ向かう船上シーンまでの鮮やかな運びで、もうこのドラマに喰いついてしまってます。積年の情、これに惑わされ時に立ち止まってしまう、ここ辛い。そんで相手が幸福そうだと、妬みと怒りでクチャクチャですが、相手がどん底だとただ"情"のみで形振り構わず飛んで行き、手を差し伸べる。うわぁ~、アホやぁ~、でも人間や~。ところがラストでやっぱりこの女超オバカだと嫌気が差して一方的に去って行く、このシーンの気持ちよさ、ラストの手を振るメアリー・アスターの清々しさ。すべての登場人物に共感できてしまうのが自分的にもちょっと痛い。[DVD(字幕)] 8点(2007-01-04 14:58:24)

6.  群衆(1941) 見応えたっぷり、キャプラ・ワールド全開、怒涛の傑作群の中でも印象深い作品で、 映画を観ているこっち側にどんどんボールを投げ込んでくる。時には流されたり見過ごしたり、それでも心にそれぞれの"ジョン・ドー"を抱え、絶対に譲れないところで勝負する。僕たちが生きることの諦めちゃいけないって普遍の魂、そう感じます。 苦悩するゲーリー・クーパー、美しく、演技めちゃめちゃ巧いバーバラ・スタンウィック、そしてキャプラ作品の常連、エドワード・アーノルド。配役も見事。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-07-01 20:41:22)《改行有》

7.  空中ぶらんこ サーカスの空中ブランコを柱とした、新旧の、夢と生活の、男と女の愛憎劇。配役がピタッと決まって、結構楽しめます。それにしても肉弾ラブ・マシーン、魅惑のジーナ・ロロブリジーダ!ラスト、奇跡が全てを洗い流してはくれないインタビューシーンの三者三様の、それぞれの表情、それぞれの思いが妙にリアルで印象深いものがあります。[ビデオ(字幕)] 6点(2006-06-25 11:45:32)

8.  グレン・ミラー物語 まさにグレン・ミラーはまり役のジェームス・スチュワートとジューン・アリスンが奏でる、心暖まる、そして切ないラブ・ストーリーの名編。それにもまして我が心の1曲であるサッチモの"ベイズン・ストリート・ブルース"のセッションは本当に貴重。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-22 01:04:45)《改行有》

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