みんなのシネマレビュー |
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1. クワイエット・プレイス 《ネタバレ》 シチュエーションありきで整合性も考えずに作っちゃった駄目映画の典型。 この手の駄目映画に出てくるエイリアンの例に漏れず何の超能力も超科学も持たないただのフィジカル野郎『こんな弱いやつに地球負けないだろ?』でもうげんなり(しかも数も少ない) 金が無くてエイリアンしょぼくするしかないなら、トレマーズ見たく陸の孤島みたいなところを舞台にすればいいのに馬鹿すぎる。 音に反応するって設定も結局製作者側の都合の良い音にしか反応せず、この際くしゃみやら生活音は突っ込まないにしても、心音や血流等自身には制御できない音に反応しないのは悟都合過ぎるし、『川みたいな音は無視する上に川の音より小さい音には反応しない』ってじゃあそこに住めばいいじゃん(それこそ声出して会話した滝の裏とか)? 結局補聴器のハウリング(?)音に弱くて主婦のショットガンにあっさり倒されるエイリアンもダサ過ぎるっていうか、そもそもそんな事米軍やらが研究しないワケ無いじゃん? 釘で足を刺すところもはだしで生活してるならまず気をつけなければいけない事を1年以上生活していてできていなかったり、音にはんのうするならゾンビゲームによくある音を出してゾンビが集まってきたところで爆発する発音爆弾とかつくれよとかもう突っ込みどころしかない。 総評 制作側の『音を出してはいけない緊張感の映画』を作りたい熱意はわかるが、頭に浮かんだいくつかのシーンを取ることだけに注力してそれいがいの部分はとにかく雑な扱いをしている典型的な能無しの作った映画[インターネット(吹替)] 1点(2024-03-03 09:41:20)《改行有》 2. クロニクル 《ネタバレ》 個人的に「スーパー8」に期待していた要素が全て詰っていた。 「ごく普通の内向的な高校生と友人2人が突然超能力に目覚めてしまった」と言うベタな内容だが、大抵のその手の作品に見られるような『力を使うことの責務と正義に目覚める』的展開が無く、最後まで普通の高校生でしかなかったのは結構斬新。 次第に力が大きくなっていくと同時に主人公の心境も変わっていき、ある地点を境に力と感情が暴走していく・・・と、コレもベタだがその変化具合が、超能力の強化と高校生と言う多感な時期に起こりうる出来事(大人へのステップアップ的)の2方面から丁寧に描かれており、だからこそ後半の彼らの行動と結末に対しても嫌悪感や爽快感は存在せず、ただただ同情に近い悲壮感を覚えた。特に友人が時々言っている『今が一番良い時で今日以上に最高の日は無い』の台詞が物語が進むにつれて、私の胸の中でどんどん大きく響くようになった。 実際ヒーローものの主人公が持つ「正義の心」は主人公の友人が持っていたが、その結果倒した「敵」が自分の親友というのがまた切ない。 視点が主人公や周りの人間が所持しているカメラからのみと言うのも、臨場感はもちろん登場人物達と視線を合わせることで世界に入り込みやすくしている(加えてこの手の手法にある手ブレ過多等も無く酔わなかった)。 覚醒の原因でもあるクリスタルの正体に関しては一切触れられていないが、あくまで超能力覚醒の理由付けのためであり、何よりそう言った話を切り捨てることで主人公達を十二分に描くことに成功しているので正しい判断だと思う。 総評 多用され過ぎてあまりこの言葉好きではないのだが、本来ならせいぜいグレたりする程度で済むはず(上述したステップアップで少しつまづいてしまっただけ)なのだが、その身に不釣合いな力を手に入れていた結果、「不良」ではなく「悪魔」へと変貌してしまった『等身大の少年達』を描く悲しい青春映画で凄く良かった。 Q:あなたが超能力を手に入れたらどうしますか? A:「正義の味方になって悪いやつをこらしめる!」「エッチな目的で使う(笑)」「楽して暮らせるようちょっぴり悪い事をしてみる・・・」 AA:それだけで済みますか?[映画館(字幕)] 8点(2013-09-29 02:23:40)(良:2票) 《改行有》 3. クラウド アトラス 《ネタバレ》 日本サブカル大好キー兄弟と予告から『火の鳥太陽編』や『ゼノギアス』のような『幾度となく転生し時代を超え愛をつむいでいく壮大なラブロマンス』かと予想していたが、単に6つのオムニバスストーリーを同時進行させているだけの映画だった。 一応全時代に同じキャストを使ったり(≠重要人物)、水害や事件の発生等似たようなアクシデントを別時代で同時に起こしたり、耳かきレベルの関連性は無くもないが、演出としては感心するほどでもない。 例えば過去編の1つは原発事故の陰謀を扱っており、その時代では食い止められたが、現代は飛び越え近未来編で中盤位(過去のオチより先の時点)で結局原発事故は起きてしまい、それが世界滅亡の引き金となり、超未来編(タイムマシンであったウン百万年後みたいな世界)で舞台となる魔物が住むと恐れられている山が実はその事故現場だった、とか関連性を付けようと思えばいくらでも付けれるのだが、スタッフがそこまで考えず上述したショボイ演出の時点で満足してしまい、それ以上のクォリティーアップを放棄してしまっている。 じゃあ6作品が独立して面白いかと言われるとNo。3時間近い尺も30分のショートストーリーを6つも無駄に放りこんでいるためで、壮大ではなくただただ長いだけ。そもそもタイトルの音楽も他の時代ではBGMで流れる程度で、マクロスみたく時代を超える影響力も無く、てかそれを扱った時代より過去では曲どころか作曲のきっかけになるような影響も無い。 一応それぞれ異性・同性・種族を超えた愛やら友情やらテーマが異なるが『愛』がカブり過ぎている。これも例えば主人公とヒロインは固定して、いくつかの時代ではバッドエンドではないにしても報われず脱落していき、最後に残った時代だけが完璧ハッピーエンドになったり、そこで実は過去と思っていた大航海時代編が一番未来の話だったみたいなオチを付ければ・・・。 総評 私のような勘違いをしてハードルを上げなければそこまで悪いとは思わないかもしれないが、残念ながら先頭で挙げた傑作の系統作品と思ってしまいここで落胆、せめて終盤になるにつれて物語が一筋にまとまっていくかと期待もしたがそんなことも無く『ああこりゃそれも無さそうだな』と更に落胆、結局『やっぱこの類の話は演出や構成等本当に才能がある人間以外が手を出しちゃうと大火傷しちゃうな』としみじみ感じながら劇場を出ました。[映画館(字幕)] 4点(2013-03-16 00:25:47)(良:2票) 《改行有》 4. グリーン・ランタン 《ネタバレ》 ゲッター線もびっくりな位全身真緑と言う古臭さ爆発のヒーローが活躍する本作。 予告篇ではあまり面白そうではなかったが、アメコミ原作の作品がここ最近ヒットしていたのでダメ元で視聴。 肝であるCGは衣装のダサさに比べかなり頑張っていました。特に『想像したモノを具現化できる』と言う能力のおかげで銃や壁(盾代り)、投石機なんかを一瞬で出す演出は『実写版鋼の錬金術師』みたいで面白かったです。 そして本作最大の魅力は『ヒロインの良い意味でのKY感』。主人公は舞踏会に付けてくようなちっちゃいマスクをしてるだけ(指導官的なキャラにも『コレで大丈夫だよ』と言われていた)なのだが『まぁお約束だしバレないんだろうな』と思っていたらヒロインが十秒で見破りました。『何故分かった!?』『顔ほとんど剥き出しじゃない!!』には大爆笑、そりゃそうだ(ついでに主人公がこの時セクシーな声色使ってたのがまたOK)。 正直話や展開には穴が多め。まず封印されていた敵の復活方法が良く分からん。たぶん『恐怖心を糧にする』設定なので『偶然通りかかった旅人の恐怖心を・・・』なのだが、たかが三人分の恐怖心であっさり復活しちゃうような封印なら見張り位立てろ。また、その影響で凶暴化する人間キャラもいるのだが、かなりの登場時間に反比例し活躍は少なめ、戦闘ちょっとであっさり負け、ラストはボスに吸収されるとヘタレ街道まっしぐら。そしてラスボスも撃退方法が『うっかり太陽に近付き過ぎちゃって引力に引っ張られアウチ』とこちらも中々のヘタレ、てか映像的には悪霊っぽいのだが物理現象ガッツリ効いちゃうのが何とも間抜け。主人公の設定が『アメコミで良く見るヒーロー性格だがかなりの臆病』で、敵の恐怖心との絡みを上手く活かせば成長と相まって面白くなりそうだったが、その演出が不足かつ下手で唐突に変わり過ぎ。ラストに仲間の一人が敵化する伏線みたいなのが張られるが、正直劇中では多少嫌な性格ではあるが基本平和を守る良い奴でラストは主人公を助けにも来てくれたりと、この先悪者化するような演出がほとんどなかったので無理矢理過ぎる。 とまぁ荒は多めだが、元々アメコミ映画ってこの程度が主流で最近がちょっと当り過ぎていただけだと思うので、『派手(ドは付かない)なCGとそこそこ軽快に笑えるエンタメ作品』と期待し過ぎずに見に行ったら損は無でしょう。[映画館(字幕)] 5点(2011-09-11 19:20:49)(良:1票) 《改行有》 5. クロッシング(2009) 《ネタバレ》 『うだつの上がらない警官が最後に見せた勇気』『病弱な妻と子供のため、最後の最後で大金の魅力に負け罪を犯した麻薬捜査官』『麻薬バイヤーとの友情と出世(犯罪撲滅的なモノではない)の板挟みになる潜入捜査官』。この三人の人生を描く。確かに『雰囲気』は凄く良く、発砲シーンも迫力があった(単純な音量ではなく演出的意味)。 だが、邦題やパッケージ裏に書かれているような『交差』は一切無く、本当に一瞬だけ三人が道を交わっただけで関わる事件も何もかも違っていた。 たぶんこの監督さんは上述した三人が持つ『正義』の部分に焦点を当てた言わば『三本のショートフィルム作品を一本にした』ものを目指しており、交わる部分はほんの香辛料的な演出程度に考えていたと思う。 確かに一本一本では弱いがそれを同時進行で見せたりすることで魅力は上がっているし、リチャードギアの『結末』があるからこそラストも僅かながら救いを感じることもできる。 だが残念がら日本スタッフのお馬鹿さん達はそこを微塵も理解しておらず、だからこんなアホ丸出しなタイトルとあらすじで全然的外れな広報をしたんでしょう。 そのせいでどうしても見たかったものと違ってしまった『落胆』が生まれてしまい、点数を下げざるを得ない。 なので、変に三人の絡みを気にせずに見れば+1点の面白みはあります。[DVD(吹替)] 5点(2011-04-03 16:27:07)(良:1票) 《改行有》 6. グリーン・ホーネット 《ネタバレ》 正直ストーリーは褒められたものではない。ヒロインが(知らない内とは言え)主人公達の行動目標を決めたり、敵幹部の作戦を読んだりするが、それを可能にする理由が『犯罪学を学んだ』のみ。こんな感じで『何故そんなことを考えたりできるのか?』の原因が全て『実は俺は○○の才能がある』的なお粗末設定。 話自体も『秘密のヒーロー結成→マフィアと敵対→仲間割れ→でも仲直りで敵撃破』と二昔前の内容。敵に魅力がないのも痛い。 だがそれでも光るものは確かにある。 主人公が『大金持ちでその資金を使ってヒーロに・・・』と言う設定はバットマンに似ているが、メカニック技術・戦闘等目立つ担当は全て相棒で、肝心の彼は『一般男性の平均』的戦闘能力と『一般男性の平均以下』なお頭で足を引っ張る活躍が多め。ほかにボンドカー的ビックリマシンも出るが、正直007程凄くない。と、なんかイマイチな印象を受けるが、コレが逆にオーバーテクノロジーや超能力を使わない『庶民的ヒーロー』っぽく見え、そんな彼らが頑張る姿は非常に応援したくなる魅力がある。二人の喧嘩シーンも内容からして下らない上、大抵他の映画ではこんなシーンは暗くなるが、一方的に主人公がボコボコにされるため上手く笑いになっている。 アクションの合間にある二人の掛け合いも面白く、ヒロインも良い意味で現実的なのでその場の雰囲気に流されずグッド(笑)。 人間アクションとカーアクションのバランスは半々だが、コレは人によっては多すぎると感じるかも、個人的には良かったです。 ただ内容にギャグがかなり含まれているので、出来れば死人は本当にラスボス飲みとかにしてくれた方が良かったかな。 『『金』意外何の才能も無い主人公が、超ハイスペックな相棒と、時に喧嘩をし、時に恋をし、時に昏睡状態(笑)になりながらも一所懸命バッドマンを目指し頑張る』『ギャグ:アクション:シリアス=5:4:1』そんな映画を見たい方にはお勧め。[映画館(字幕)] 6点(2011-01-23 18:02:10)(良:1票) 《改行有》 7. クレイジー・ハート 《ネタバレ》 話に起伏は皆無だが、のんびり丁寧に60才手前の男を描いた作品。 悪くは無いが、この内容で2時間弱は長過ぎ、序盤のどさ周りをもうチョイ短めに描いて100分位で終わらせてくれれば良かったという印象。それか息子とのシーンをもっと増やせば2時間でもアリかな(最後も結局オチ付きませんでしたし)。 ただ主演のジェフ・ブリッジスさんは良いはまり役。酒とたばこと音楽と女に生きる60才手前の落ちぶれミュージシャンを熱演。ラスト、コレまでの自分の行いを悔いて断酒した後体格もしっかり痩せていた所からもプロ意識を感じました。 休日の午後にまったりしたい時に見ると良いかもしれません。 ああ言う『老後』は男としては憧れるなぁ(もちろん禁酒後の方ですが)。[DVD(吹替)] 6点(2010-12-05 23:11:14)《改行有》 8. クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険 《ネタバレ》 中学時代友人2人と行きました。まわり小学生で恥ずかしかったです。 個人的には『オトナ』『戦国』『カスカベ』に並ぶ傑作(ベクトルは違うが、面白さで言えは互角)。 物語冒頭のダークな導入から今後の展開に期待させつつ、しばらくは日常パートで軽く笑いを振りまきます。そして中盤からいよいよ不思議の世界へ、ここもいきなりではなくジワジワと『日常(TV版クレしん世界)』が侵食されていく感じがして、恐怖心すら抱かせます。途中しんのすけの訴えを聞かずに帰ってしまうカザマ君達も『日常と完全に切り離される』的な意味合いがして不気味さとしんのすけの孤独感を増す演出になっている気がします。 そしていよいよ侵食は家の中に・・・・しかし!ココから怒涛の反撃。しんのすけ(視聴者)の孤独感や恐怖を全て吹き飛ばすが如く、『アクション』『カンタム』『ぶりぶり』のクレしん3大ヒーロー参上。BGMと相まって今見ても熱いです。 そこからは怒涛のアクション展開。大好きなかすかべ防衛隊が出ないのは残念ですが、しんのすけの『孤独な戦い』感と、この後の鬼ごっこを考えれば外して正解でした。 そして最後に爆笑必須の鬼ごっこ『ひろしの名刺』のためその後もう一回観ました。 そしてめでたくハッピーエンド。ただゲストヒロインのトッペマは人形の方が可愛かった気が・・・・。 総合評価 『笑い』と『アクション』、そして藤子先生のSF的な『恐怖感』等がぎっしり詰まった名作。ひまわり出産前で未登場ですが、それを補うに十分な魅力があります。 作品中に散りばめられている笑い要素はシリーズ屈指、ぶりぶりざえもんが最高すぎるあそこまでスマートに人を裏切れるのは見事。 『感動』や『涙』等はありませんが、ハラハラクスクスしながら観れる名作。 [映画館(邦画)] 8点(2010-05-17 12:28:45)《改行有》 9. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ 《ネタバレ》 前2作と『ヘンダーランド』を含むクレシン映画四天王の一角(個人的にですが)。映画の中に閉じ込められるという設定は古いですが、タイムトラベルにパラレルワールド、魔法世界に秘境と行く所が無くなってきた次の舞台として全然あり。 とにかく、終始大好きなかすかべ防衛隊が出ずっぱりと言うのも嬉しい内容。ストーリーも敵(?)の世界の中で間接的にジワジワと責められる(少しずつ現実世界の記憶が失われていく)所は結構怖かったですね。 所々クスリとさせられるところもありますが、中盤は少し飽きが来ました。カザマ君が敵側と言うのも面白いですが心が痛みました。 しかし5人が変身してからの展開はもう圧巻。視聴者のこれまでのうっぷんを晴らすような大激戦。今までの作品では活躍こそしても最後のおいしい所には絡めなかったカザマ君達も今回はガッツリ美味しい所が用意されています。魅せ方も良く、最後の空を気持ち良さそうに飛んでる5人を見ているとコッチまで楽しい気分になりました。 演出に関しても、ボスの攻撃を受けてしんのすけ達は傷付きます(流石に血は出ませんが)。こういった子供が活躍する作品は理不尽なほど彼らが無敵過ぎに描かれる傾向がある気がして、まぁ『子供が暴力を振われる映画』とか言って『ピーチク騒ぐ・トンマな・アホ共』に目を付けられちゃ困るという気持ちはわかりますが、私としてはそういうのは詰らないと感じるので、本作のように攻撃を受けてボロボロになった方が『ガンバレ!!』と言うように気合が入るので、あえてそういった避難上等で描いてくれたことに感謝。 西部劇に関しては、ただ今まで行ったことのない世界を舞台にしたかっただけらしく特に意味はありません。所々のご都合主義も『映画だから』で納得。 最後の出口落ちは良かったですね『ああ~~っ』と唸りました。 ヒロインで言っても、つばきちゃんは全作品通してもカワイイ部類に入ると思います・・・・・やっぱシロなのかな? この映画に関しては、前2作と違いクレシンを見ていて、なおかつかすかべ防衛隊が大好きな人じゃないと楽しみ半減ですね(なので私はドストライクでした)。 とにもかくにも良い作品。最初の20分くらい見て詰らないと感じてもあと40分頑張りましょう。そっからがこの話のメインです!![ビデオ(邦画)] 8点(2009-11-07 11:18:15)《改行有》 10. クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 ブレアウィッチの怪獣版と言えばいいのでしょうか?ただ、恐怖の対象が物理的に確認されているものなので恐怖はブレアより圧倒的に下。 ただ『追いかけてるのかよ』と言わんばかりに主人公たちの前に現れる怪獣から逃げ惑いながら彼女を救出に向かい、結局全滅すると言ったアメリカンストーリーの一王道を突っ切った作品。 リアリティーのつもりかどうか知れないが、手振れも観客を酔って不快にさせると言う映画製作者としての姿勢を疑わざるをえない演出だった。 今後『何故あの怪獣は生まれたのか?』『軍隊の視覚共有カメラから見た怪獣との戦闘』等、別視点の作品を作り物語を完結させてくれるのなら構わないが、コレ一本では何もわからない、監督がこの作品になにを込めたかったもわからない。空っぽの作品でしかない(インディやバックトゥーザフューチャーみたいに、頭空っぽにして楽しめる作品でもないし、新しい映像表現をしたかったのなら、ブレアウィッチを見ろと言いたい)。 ここまで気持ち悪く、何も感じることが出来なかった作品は悪い意味で稀です。[映画館(字幕)] 3点(2008-05-04 00:29:43)《改行有》
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