みんなのシネマレビュー |
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1. グランメゾン・パリ 《ネタバレ》 全体を通して非常に丁寧なつくりで、調理シーンを含む料理、景観とビジュアルは申し分なかったです。 けして長くはない上映時間でしたが、ラスト30分ほどになってようやく好転の兆し・・・ この辺りは、オク・テギョンさんに気を遣ったか出番多めで、「さて、ここからどうやってまとめるの?」と心配になりましたが、ギリギリのスピード感で何とか締めくくったという印象です。 TVドラマ版に思い入れがある者としては、ちょっと駆け足すぎに感じ、もう少し人間関係の描写に厚みがほしかったところ。 しかしながら、ドラマ版最終回では倫子に譲った尾花夏樹三つ星の栄冠シーンで締めくくり・・・続編を感じさせない実に潔い完結でありました。 鑑賞後、映画館を出て一言・・・「腹が、減った・・・」[映画館(邦画)] 7点(2025-01-18 20:27:29)《改行有》 2. グッドモーニングショー いまや迷走中のテレビが自虐的な作品を作ってみたところ、出来たものはやはりこんな程度かと・・・そんな感想です。 進行のテンポが悪く実に退屈で、コメディ度合、感動度合、ブラック度合などなどすべてが中途半端に思えました。 気の利いた展開をしているつもりが、ことごとく滑りまくっているのも痛々しい。 また、けっこうな実力派の出演者を並べつつも、見せ場は少なく実に勿体ない扱い。 それこそ 視聴者(鑑賞者)が観たいものを届けてくれ!と言いたいです。 末期症状となった今のテレビを象徴するような作品でした。[ブルーレイ(邦画)] 3点(2017-05-13 20:36:11)《改行有》 3. 空気人形 静かなる衝撃作品。 主演女優は、顔立ち、体型、潔く脱げること、透明感、そして適度にマイナー・・・この人しかいないという程のはまり役。 本作に関しては、この主演女優をよくぞ見つけたという驚きに尽きます。 一歩間違えばレンタル店であまり日の目を見ないマニアックな棚に並べられてしまいそうな題材ですが、これを芸術的な作風に仕上げたことも素晴らしい。[DVD(字幕)] 7点(2014-08-17 22:45:03)《改行有》 4. グランド・イリュージョン 《ネタバレ》 皆さん書かれているように、あまり細かいことは気にせず純粋な気持ち(^^;)で見ることが本作を楽しむ方法かと思います。 私は色々考えていなかったせいか、オチにはけっこう驚いた幸せ者です。 主要な人物の誰かを黒幕にしなければならないわけで、そういった意味では考えられる最大限のサプライズになっているのではないでしょうか。 正直、中身は浅かったと思います。 復讐と言ってもどこか逆恨みの要素が濃いように思えたし、銀行、保険会社や金庫の繋がりにしても相当こじ付けのように感じました。 集まったメンバーにしても個性が弱かったような気がします。そもそもそれぞれに何のドラマもありません。 というわけで、そこそこ面白い程度でした。 マジックのようにパッと沸いてハイお終い…といった印象です。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-03-29 18:56:43)(良:1票) 《改行有》 5. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち 本当の「親友」というものの描写に心地よく浸ることができる作品でした。 ラストにマット・デイモンの家をベン・アフレックが訪ねるシーンは、もはや反則。何度も見返したくなる名シーンだと思います。 もう一つの「親友」ストーリーともいえるであろうセラピストと教授の関係もさりげなくグッときました。 本気で口論できる相手がいるのは素晴らしいことです。[DVD(字幕)] 8点(2013-12-25 23:15:27)《改行有》 6. クロニクル 《ネタバレ》 この手の撮影手法の作品はどこかチープに感じてしまうのですが、比較的良作だったと思います。 映像としては素人の撮った感を残してはいるものの見にくいことはありませんでした。 最初の30分は態度の悪い若造3人が好き勝手やっている記録映像でしかありませんでしたが、ここを耐えればラスト30分の意外な展開はそこそこ楽しめると思います。 たしかに若気の至りってありますね。それほど深い作品ではないと思いますが。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-12-23 08:41:43)《改行有》 7. グッドフェローズ ほんの数秒後に殺されるかもしれない。一体誰を信じればいいのか?・・・こんな状況に身をおいたらやってられません。 物静かなマフィア映画なんですが、たんたんと進む中にかえってリアリティある怖さを感じました。[DVD(字幕)] 7点(2013-07-11 17:27:38)《改行有》 8. グッド・ドクター 禁断のカルテ 《ネタバレ》 主人公が、狂気に満ちた異常な人間ではなく、実際にいそうな人物として描かれていたのは良かったです。 医者がある意味「人を殺せる」立場にいることを意識させるためにも、こういったリアリティは大事かなと思いました。 主人公の満たされなさ、やりきれなさといった心の動きがとてもわかりやすく、キャラクター設定もバッチリはまっていたと思います。 (主人公が見た)死に際の患者の表情もけっこう怖くて、この辺りまではけっこう入り込めました。 残念だったのは、後半に重要なアイテムとなる「日記」の意味合いが最後まで不明瞭に扱われていたことです。 主人公が、これを見られて何がやばくなるのか? 単に恋愛関係を知られて出世に響くのを嫌ったのか? それなら刑事から隠す必要はありません。 あるいは日記を見られると患者殺害に結び付いてしまうのか? とてもそんなようには思えません。 せめて日記に何が書いてあったかは明かしてもらいたかったです。 また、患者殺害はともかく、かなりドタバタだった2人目の殺害はバレないで済むようなものなんでしょうか? 刑事の聞き込み中も主人公はかなり不自然で、もし古畑任三郎だったら即逮捕できるようなレベルだったのですが、ちょっと綺麗に終わりすぎて府に落ちません。 いい作品でしたが、肝心な所を端折ってしまった感があり、インパクトが薄かったように思います。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-12-02 21:49:28)《改行有》 9. クリミナル 詐欺師が題材のため、この作品を観賞するうえで、登場人物の行動や会話は全て疑いをもって見ることになると思います。 そういう見方をするのが、また楽しいところ。 そのため、展開に関しては相当ハードルが上がりましたが、うまく終わらせたと思いました。 サプライズというほどのオチではないとはいえ、事前のネタバレはかなりマズい部類なので注意です。 序盤の「おれおれ詐欺」の手口には気をつけたいものだと改めて感じました(^^;[DVD(字幕)] 6点(2011-05-07 21:06:38)《改行有》 10. クライム&ダイヤモンド 《ネタバレ》 切り口が面白い。出だしから関心をもって見てしまいました。うまく作り手の策?にはまった感じです。 「つかみはOK」といったところでしょうか。 タイトルから想像するサスペンス度は低く、とても爽やか、心地よい雰囲気であり、いい意味で裏切られました。 これはもう「毒舌ジム」の設定の勝利でしょう。 随所に映画作品が盛り込まれるというお遊び感覚的な演出がされてますが、名作揃いなので、私のようなライトな層の映画ファンでも十分楽しめました。 たしかに、内容は浅いし無理がある展開はかなりあります。 ただ、その辺はコメディとして割り切りましょう・・・むしろサクサクと進むこのテンポが命の作品だと思います。 いわゆる「名作」ではないのですが、リラックスして楽しめる「良作」ではないでしょうか。[DVD(字幕)] 7点(2011-04-30 14:18:20)(良:1票) 《改行有》 11. クライング・ゲーム 《ネタバレ》 前半の期待感が、後半は尻すぼみ感に変わった印象は否定できません。 ただ、「性」というテーマで一貫していたところに救われた気がします。 それは「さが」であり、時に「せい」でもあり・・・ 妙に耳に残るカエルとサソリの話は、サソリが誰というよりは、むしろファーガスがカエルであることに重点があったように思いました。 ホントに終始いい人すぎる^^; サソリはディルなんでしょうけど、それだったら二人で沈んでいって終わらすべきだったような気がします。 人質パートが8点、その後は5点。[DVD(字幕)] 6点(2011-02-27 21:41:40)《改行有》 12. グランド・ホテル メインが5人という人数で、それほどテンポが早くないため、無理なくついていけました。 正直言って前半は退屈でしたが、後半に登場人物が次々と絡みだしてからはかなり楽しめました。 特に、5人の中でも最も幹になっていたと思われる「男爵」が、あのようになってしまったのは意外で、古典なのに斬新に思えました。 さりげなく流してますが、実は、かなり思い切った展開ではないでしょうか? 逆に、あのインパクトにかなり持っていかれてしまった感があります。 展開にこれといった仕掛けの妙といったものは感じませんでしたが、群集劇の元祖だけに入門テキストとしては最高ではないかと思います。[DVD(字幕)] 8点(2011-02-16 23:19:35)《改行有》 13. グローリー 主人公の芯の強さ、苦悩など・・表情を楽しめました。 いつのまにか彼が次にどのような言葉を発するのか期待しながら鑑賞していました。 脇を固める隊員も個性派揃いで印象に残りました。 随所に「いいシーン」が散りばめられていて感動や涙を誘い、ちょっとズルいかな?という気もします。 そんなわけで重厚な戦争映画という雰囲気ではありませんでしたが、人間ドラマの展開に心温まりました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-10-17 21:38:26)《改行有》 14. グラディエーター 歴史物であり、壮大な雰囲気で始まったので、ちょっとお堅くて取っ付きにくいかな?と思いきや、娯楽色が強く無理なく楽しめました。 最終バトルが強力な相手ではなかったこともあり、闘い自体にそれほど盛り上がりは感じませんでした。個人的には、合戦や決闘シーンの揺れが激しかったのが気になりました。臨場感を出すためでしょうけど、肝心なところなので、もう少しハッキリと見せてほしかったです。 ラストシーンで温かい気持ちになり、切ないストーリーではありますが、後味は良かったです。[DVD(字幕)] 7点(2010-10-11 16:38:55)《改行有》 15. クリスタル殺人事件 不謹慎だがとくにこれといってパッとした事件ではない。特にこれといった謎もトリックもない。意外性ある展開もない。対立する女優に品がないので画的に華もない(ビックネームのようですが・・・)。日本の2時間TVドラマ、いや1時間の刑事ものドラマで充分ではないでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 3点(2010-09-11 13:26:17) 16. クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 アイディアと謎めいた宣伝文句に惹かれ鑑賞しましたが、ストーリに見所はなく何も残りませんでした(そもそもストーリー云々をいうべき映画ではないと思いますが、それを言ってしまったら映画じゃないと思います)。 また、ハンディで撮ってる構成のため映像は荒くても手振れでも構わないですが、それ以前に吹っ飛んでくる自由の女神や、ちらりと見えるモンスターのクオリティが低く興醒めしました。 内容がないので、85分という尺でも長すぎるように思います。 その見せ方の発想に1点。[DVD(字幕)] 1点(2010-08-29 13:01:21)《改行有》 17. グラン・トリノ 《ネタバレ》 隣人が暴行された後の終盤の雰囲気が重々しく、またストーリー展開がベタになりかかっていたため、後味が悪くなりそうだなと思って観ていましたが、最期のライターに救われました。かなりの頑固爺がけっこう簡単にお隣さんと仲良くなってしまったり、ただのチンピラ風情が洒落にならないほど銃乱射してきたりなど、展開が唐突すぎると感じた部分もありましたが、ラストはイーストウッドが自らの引き際を演じているように思えてグッときました。[DVD(字幕)] 7点(2010-04-05 22:34:48)(良:1票)
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