|
1. クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん
《ネタバレ》 私は『オトナ帝国』を何回見てもボロボロ泣くが、へそ曲がりなので「クレしん映画=感動」とはみなしていない。しかし世間では、「泣けるクレしん映画」はもはやブランド化されていて、誰もがそれを期待している。
今回の『ロボとーちゃん』は、そんな風潮に対する製作者側の照れ隠しのようなものを感じた。後半の五木ひろしロボのくだりは、「感動作の面構えにせず、あくまでギャグで見せたい」という理由のみで付加されているように思える。なぜなら黒幕の「古き家父長制の復古」という野望と噛み合っていなく、ストーリー上の必然性がまったくないからだ(ギャグ単体としては個人的には笑えた)。
国民的アニメ映画の制作体制というのは、ポーカーで言えば「それなりの役が約束されている」ようなもの。ただし観客側は中途半端な役が見たいのではなく、きちっと5枚全体で「ストレート」や「フラッシュ」を見せてもらいたいのだ(すべての要素が完璧に絡み合った『オトナ帝国』は間違いなく「ロイヤルストレートフラッシュ」)。
その点、『ロボとーちゃん』は「泣けるペア+笑えるペアのツーペア」という印象。プロットに組み込めていない「余分な1枚」(黒岩署長がナルシストである意味・段々原の存在意義…など)も内包してしまっている。
でも、それぞれのペアがエース級なので満足感がある。7点以上をつけるには値すると思う。[インターネット(邦画)] 7点(2021-02-21 12:21:04)(良:1票) 《改行有》
0 | 1 | 3.45% |
|
1 | 1 | 3.45% |
|
2 | 1 | 3.45% |
|
3 | 6 | 20.69% |
|
4 | 6 | 20.69% |
|
5 | 3 | 10.34% |
|
6 | 4 | 13.79% |
|
7 | 2 | 6.90% |
|
8 | 3 | 10.34% |
|
9 | 0 | 0.00% |
|
10 | 2 | 6.90% |
|
|
|