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1. クリード 炎の宿敵
《ネタバレ》 若かりし日のスタローンとドルフ・ラングレンが戦ったロッキー4は大ヒットした
冷戦下のアメリカとソビエトの対決。まあこれ以上のシチュは考えられない最大レベルの外野の関心を集めた
問題は一市民であるロッキーが国家間の威信を賭けて戦わねばならない理由だった
カール・ウェザース演じるアポロ・クリードはその生贄になった
あの出来事が無ければクリードのシリーズは生まれなかったかもしれないし、あったとしても全く違うものであっただろう
さてある意味重い流れを引き継ぐ本作はどうだっただろうか。クリードの続編というよりはロッキー4の続編ではなかったか
クリードからの流れはある意味、段取りっぽさを感じた。チャンピオンになり、結婚し、子供を授かるロッキー2のような流れから
因縁の強敵ヴィクター・ドラゴに叩きのめされ浮沈を味わうも最後にはリベンジする。ここはロッキー3のようだ
敵地ロシアでの試合はロッキー4の踏襲。流れがほとんどロッキー2から4までのおさらいだったことは残念だ
しかし往年のロッキー4好きから見ればどうか。ブリジット・ニールセンが、またもあのイヤな女を演じてくれた
人間性格はそんなに変わらない。男に利用価値が無くなればそれが亭主だろうと息子だろうとさっさと見切りをつけてしまうのだ
おかげでロッキー4との地続き感が得られてあれの続きと思うことに違和感がなかった
前作クリードはおろかロッキー・ザ・ファイナルですら地続きと思えなかったので(エイドリアンの死が既成事実であったため)単純にこれは嬉しかったね
しかしどっちの息子も親父には華で負けてるね。ここが真面目過ぎるクリードシリーズの残念ポイントなり[インターネット(吹替)] 5点(2020-05-23 23:11:20)《改行有》
2. グリーン・インフェルノ(2013)
《ネタバレ》 ホステルに続いて個人的に鑑賞2作目のイーライ・ロス作品となりましたが、これも良かったです
ゴア描写はどうかしてるレベルですし、原住民の子供に捕虜の脱糞を笑わせる等々、悪趣味も度が過ぎてます
本作では恐怖は半ばギャグ扱いになっています。登場人物がどれだけ酷い目に遭わされるのかを固唾をのんで待つのです
現地に降りてからボートに乗り込むまでの、全く言葉がわからない市の間を通り抜ける際の不安感を表現する異常な画ブレとか、
これからめっちゃ酷い目に遭うよこの人たちひえぇ~ってもう判っちゃうので、煽り方に笑ってしまいました
安全なところから他人の惨たらしい死にざまを楽しむという、業のようなエンターテインメントなので観ていて恥ずかしくなるのですが、
高尚な作風では叩かれかねない人喰いという案件も、かえって全編非常識なこの作品では大した事なく感じられますね
人喰い人種は生けるゾンビという、非現実的なオマージュもまあ、とくに問題ではないですし
エンドクレジットに飛び込むアレも、もうどうにでもしてという感じでまともに取り合う気にさせませんね
目くじら立てることなく酷いもの観ていられるのは、イーライ・ロスの見事な手腕なんだろうと思います
ジャスティンが最後に嘘をついたのは意外でしたが、報復心があったとしても自分の信念を曲げるまでには至らず、なによりあの助けてくれた少年を死なせたくなかったのでしょう[インターネット(吹替)] 6点(2019-12-30 21:46:00)《改行有》
3. 暗くなるまで待って
《ネタバレ》 とてもいい映画。あらすじだけきいて、いかにも面白そうだと思っていたがこの度実際に観てやはりそう思った
だが不思議なことにテレビ放映で昭和の時代から自分は一度もこの作品を観たことが無かった
たしかに生まれる前の映画だけど、テレビで放送するのに差し支えある内容じゃないしこの時期の他の映画ならいくらでもかかっていたはず
率直に、なんで観れてなかったんだ俺?オードリー・ヘップバーンの映画だし、日本人が好きそうなお話なんだけどなー
午後ローならかかってたのかな。あの時間あの枠で映画見たことなかったからよく知らないんだけれど
とくにケチをつける要素はなく、面白かった。教科書的な作品だよ。
今の時代なら、さながら森林・密林内のランボーみたいに闇の中なら皆殺しにできるといわんばかりに残虐に立ち回るコメディ映画になりそうだ
まあ、ヘップバーンなんで一口にコメディ路線といってもこれは全く上品な作品だったけど。刺激が足りない人もいるでしょうが。
ああ、そういえばランボーの上官のトラウトマン大佐が出ていたよ。鎖鎌のような謎の威嚇は最高にウケる。それ、弱いって。[DVD(字幕)] 7点(2019-08-31 03:59:19)《改行有》
4. クリード チャンプを継ぐ男
ボクシングシーンには映像技術の進歩を見ました。かっこいいです
シナリオですが、ロッキーのシリーズとしてこのクリードは
過去の続編と合わせても、一番
「一作目のロッキーを見た感覚になれた!」
作品でした。ファンの喜ぶ過去作との関連事案は
過剰投与せず抑制を効かせながらも楽しめますし、
ファンならずとも涙を誘うシーンがいくつかありました
ファン向け映画ならばまず文句の出にくい、悪くない映画でした
筋立てに、新鮮味は全くありません
どこかで見たことのあるような人間模様が集まってドラマを形成していますが
監督の手腕か、メロい展開にも滑稽には至らず、真剣に観る事ができます
ロッキーの後続シリーズはテンション高い馬鹿映画の(一部)側面もあったと思いますが
クリードは落ち着いた良識あるアレンジなので、残念ながらその点では物足りなさを感じました
全部ひっくるめると、マジメすぎてあまり、好みの新作ではありませんでした[ブルーレイ(字幕)] 4点(2017-01-29 04:20:45)《改行有》
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