みんなのシネマレビュー |
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1. クワイエット・プレイス DAY 1 《ネタバレ》 1作目から楽しみにしているシリーズなのだが、今回はエミリー・ブラント様の出演はなし、ということでそこが残念なポイント。 とりあえずたくさん出してみるか、という「エイリアン2」のような流れは嫌いじゃない。 ただどうやっても倒すことはできず、水にもぐるしかない、というのはDAY1なら致し方ないところ。むしろ、よくそんなに早い段階で弱点見つけたなと展開の早さに驚き。 音楽を聴く=文化を楽しむ=人間としての尊厳を奪われてたまるものか!というラストは良かった。でもこれ、まさか続編はないよね。[映画館(字幕)] 7点(2024-07-03 10:14:37)《改行有》 2. グランツーリスモ 《ネタバレ》 元になったゲームをやったことはないんだけど、ブレーキの状態まで再現できるかなりリアリティの高いゲームなんだね。 ゲームのチャンピオンが現実のルマンで入賞するなんて、夢のある話じゃないか。 父親との葛藤の部分もうまく描けていたんじゃないかな。 主人公の青年もコーチ役の元レーサーもはまり役で、割に感情移入して観ることができた。 でも一番良かったのは、主役の恋人の女の子。 あんまり登場しないんだけど、爽やかで嫌みがなくて、魅力的。もっと出して欲しかった。 あの子がもっと登場していればもう2点は上がるなかなかの佳作。 ゲームファンはたまらないだろうね。[インターネット(字幕)] 6点(2024-06-20 10:34:44)《改行有》 3. クローブヒッチ・キラー 《ネタバレ》 面白いけどつらい映画だった。 息子が発見して親父のコレクションを廃棄させなければ、親父は再び犯罪に手を染めることはなかったのかもしれない。しかし、これまでと同じように父親と一緒になに食わぬ顔して生きていくこともできない。父親も自首する気はないし、いったいどうすればいいのか…という葛藤がもう少しあってもいいかと思ったが、そうなると多分違う映画になっちゃうんだよね。 自分の犯罪を隠すために、息子まで殺そうとするかね、しかし。 入口の陰から銃を持った息子が現れた時には息を飲んだんだけど、他のレビュワーの方が書いておられたように、その後の展開がまだるっこしい。あそこは一気に畳みかけて欲しかったかな。 家族や周囲には真実を知らせずに、一人で抱え込むことに決めた息子は、誰を守ったのか。やはり自分たち家族なんだろうな。犯罪者の家族の将来について考えさせられる映画だった。[インターネット(字幕)] 7点(2024-03-24 08:14:02)《改行有》 4. クライモリ(2021) 《ネタバレ》 ハラハラドキドキ感が楽しめるのは正直中盤までかな。 怪しい集落の住人が街中で商売してるのは、得体が知れない感をかなり薄めてしまっていてもったいない。ルール無用の殺戮集団、ではなくそれなりの秩序をもった集団であることで理不尽さは増すものの、その分なんだよこいつら的な恐怖が削がれてしまっている。 逃げた女性を追いかけてキャンピングカーでやってくるなんてちょっと想像していなかった展開だったが、その後の展開は思った通りでスカッとしたかな。[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-10 10:43:45)《改行有》 5. グリーンランド -地球最後の2日間- 《ネタバレ》 なんとも諦めの悪い主人公。もうそこまでいったら家族で最後の時間を過ごした方がいいぜってならないから映画になるんだけども。 主人公が死んじゃあ話にならないから、どこまでも都合よくトントン拍子でシェルターまで辿り着くのにはまあ目をつむって。 スコット・グレンの配役は正しい。彼がラスト近くに出たことで映画に引き締まった感が出たのは否めない。さすがの力量。 しかし、ホープ・デイビスの使い方を完全に間違っているのは、個人的にちょっと許せないレベル。年齢を重ねてきたとはいえ、それはないだろ。という怒りの減点。[インターネット(字幕)] 6点(2022-09-23 14:37:33)《改行有》 6. グッドナイト・マミー(2014) 《ネタバレ》 整形して戻ってきた母親がすり替わっているのではないかと疑う双子、という設定。 「振りを続けるのは無理だ」と電話で話す母親など、そうではないかと思わせる描写もあるが、まあ早々に見抜かれる感じ。 だからラストのオチも衝撃ではないし、むしろそこに至るまでの母親を痛めつけるシーンが不必要に不快。 ベッドに縛り付けるまでは許せるが、瞬間接着剤を使う辺りからは、もうただただ不快。 最近子どもが容赦なく人を傷つける映画が増えてきたと思うのは私だけだろうか。 「ブライトバーン」やリメイクされた「ペットセメタリー」などなど。 良識者ぶるつもりなど全くないのだが、映画とはいえ私はちょっと受け入れ難い。[インターネット(字幕)] 5点(2022-07-17 11:40:58)《改行有》 7. グッドフェローズ 《ネタバレ》 レイ・リオッタが亡くなったということで追悼鑑賞。 実は初見。 観たいと思っていた映画だったので、この機会に観てみたのだが。 これほどどの人物にも全く感情移入できない映画も珍しいのではないかと思えるほどダメな人たちばかりが並んでいる。 ダメでも愛すべき人物はいるものだが、この映画にはかろうじて幹部のポーリーくらい。まあこの人もダメなんだけど。 ギャング映画だから仕方のないことだが、ジミーもトミーもクズ。トミーが殺されたことを知ったジミーが公衆電話に怒りをぶつけるシーンでも、その怒りに同調なんかできるわけない。 ヘンリーの妻もダメ。 そして主人公のヘンリーに至っては、禁じられていたことはやるわ、それがばれて捕まったら今度は平気で仲間は売るわ、ギャングの仁義もへったくれもないどうしようもなさ。 スコセッシ監督が、観客が全く感情移入できない映画を狙って作ったのなら見事に成功している。 ギャングはクズだと。[インターネット(字幕)] 5点(2022-05-30 07:51:15)《改行有》 8. グレートウォール(2016) 《ネタバレ》 アクション映画としてはよくできているのではないかな。 火薬を使わずにどうやって饕餮(トウテツ)をやっつけるか、という中国ならではの戦闘シーンには胸が熱くなった。 腰にリングをつけて飛び降りて戻ってくるとか、巨大なハサミで饕餮を真っ二つにするとか、その手があったか、と膝を打つシーンも盛り沢山ではある。 惜しむらくは、ラストのあっけなさ。 アクション映画作りに慣れていない監督だからか、盛り上がりのボルテージの持って行き方が少々唐突。 もっと粘って粘って粘って倒す、みたいな踏ん張りが欲しかった。 マット・デイモンの相棒役に加点。[インターネット(字幕)] 6点(2022-05-17 10:37:39)《改行有》 9. クワイエット・プレイス 破られた沈黙 《ネタバレ》 続編作るんだったら、もう少しちゃんと異星人の造形考えとくんだったなあというボヤキが聞こえてきそうな2作目。 退治方法はわかったものの、それを共有する手段がないもんだから、結局1作目とあんまり変わらない展開になってしまったのが少々残念。 異星人来襲当時のエピソードは、緊迫感満載で満点。これだけで映画一本出来そうな勢い。 やはり当初の設定が秀逸だから、切り取り方で面白くなるのは間違いない。 が、あの程度の知能と攻撃力なら、軍隊で充分退治できた気もするが、そこは恐らく3作目で明らかになるのではと期待。 張り詰めたような緊張感の中で満足度の高い映画鑑賞になった。 が、しかし。 半分はエミリー・ブラントを観に行った私には、観たいと思っていた彼女の勇姿が観られなくてその点も残念。[映画館(字幕)] 7点(2021-07-11 09:13:58)《改行有》 10. グーニーズ 《ネタバレ》 映画には、観るべきタイミング、というのがあると思っている。 タイミングとは、人生の分岐点のこともあるし、年齢もその一つ。 この映画は、少しずつ大人になって行く過程の少年少女に観て欲しい映画。 友情あり、冒険あり、家族愛あり、そしてちょっぴり憧れの異性との甘いキスあり。 さらにいい映画にはやはり、グッとくる音楽も。 リチャード・ドナー監督の訃報に接し、追悼の意を込めて再鑑賞。 ドキドキワクワクが止まらない、そんないい映画。[インターネット(字幕)] 8点(2021-07-07 21:54:28)(良:2票) 《改行有》 11. 雲の中で散歩 《ネタバレ》 好青年を演じさせたら、キアヌ・リーヴスの右に出る者はいないのではないかと思わせるほどの爽やかぶり。 ちょっとズルいくらいに、いい奴でカッコいい。 ビクトリア役の女優さんも知的で品位があって好印象。 難点は、二人とも恋愛経験が乏しくて思い込みが激しいこと。 まあこれは多分に脚本に拠るところが大きいのだけども。 若過ぎる二人を取り巻くブドウ農園の人たちが素晴らしい配役。 特にヴィクトリアの母親と、すぐに泣いちゃうメイドが良い。 ロマンスもドキドキ感があるし、家族愛も織り込んで、なかなか欲張りな映画。 ただ、あんなシーンを観ると、年代物のワインは飲むのを遠慮したくなったかな(笑)[インターネット(字幕)] 7点(2021-06-29 22:18:05)《改行有》 12. 蜘蛛の巣を払う女 《ネタバレ》 スウェーデン版の続きなのか、ハリウッド版の続きなのか、よくわからないまま鑑賞したのだが、どちらにしても配役が全く変わってるからそこら辺はあんまり気にならなかった。 作品としては、非常に面白い映画。アクションあり、サスペンスありの娯楽大作。 だがしかし、悪を裁く女ハッカーには少し荷が重すぎる依頼。 世界中の核を意のままに操れるソフトを盗めなんて、それはジェームス・ボンドとか、イーサン・ハントとか、ジェイソン・ボーンがやる任務だよ。敵があまりに大き過ぎて、リアリティの面でちょっと萎えちゃう展開。 リスベットの魅力は、強いんだけど脆さもあるっていう所だと思うのだが、今回は双子の妹がを見捨てた過去に囚われる話。 この部分は、強気に出切れないリスベットの弱さが垣間見られてとても好印象。 ただ、前作のような映画全体に漂う薄気味悪さが無くなってしまったのは、非常に残念。[インターネット(字幕)] 8点(2021-02-28 18:27:04)《改行有》 13. グリーンブック 《ネタバレ》 一緒の時間を過ごさないとわからないことが世の中には沢山ある。 黒人に対する差別や偏見がいかにつまらないものか、あくまで自然体のトニーが教えてくれる。 説教とか、主張とかじゃなく、態度で。 ツアー終わりのレストランで、黒人に演奏はさせても食事はさせないという支配人。 君がやれというなら演奏する、というドクに、こんなつまらない所さっさと出て行こうぜって契約を破棄するトニー、スカッとしたなあ。 同じ車で移動するうちに、互いを尊敬し合うようになる二人の関係性が最高にうらやましかった。 そしてドロレス。 黒人への偏見がない彼女は、決してトニーに説教なんてしなかったけど、変わって欲しいと思っていた。 そんな彼女の、クリスマス・パーティーにドクを招き入れるトニーを見た時の表情のなんと美しいことか。 手紙を添削してもらったのもしっかりバレてるけど、それはトニーには内緒。 素敵な女性だなあ。 いや、いい映画。 素晴らしい2時間を過ごせて大満足。[DVD(字幕)] 10点(2021-01-02 20:02:14)(良:1票) 《改行有》 14. クロール -凶暴領域- 《ネタバレ》 サメは敵に回すと絶望的な感じなんだけど、ワニならいけるかも?と思わせてくれるタフな映画。 ただ、いかんせん数が多すぎて、やっつけた時の爽快感があまり感じられないのが難点。 パニック映画としては、見たいシーンもごまかさずに見せてくれるし、ラストに向けての盛り上がりも上々。 主役の女の子は、映画冒頭はちっともピンとこなかったのに、中盤からは俄然魅力的に見えてきたから不思議。 ワニ映画の中では出色の出来じゃないかな。[インターネット(字幕)] 7点(2020-07-01 00:58:14)《改行有》 15. グッバイ、レーニン! 《ネタバレ》 父が亡命した時から、息子の母親への愛情は微塵も揺らいでいない。 母親を驚かせないために、必死で東西ドイツの統一を隠そうとする息子。 一方母親自身も子供たちに嘘をついていた。 ビザを申請すれば子供たちを失ってしまうかもしれず、父を追って亡命することができなかった。 そのことを今でも悔いていると。 ここで果たしたララの役割は大きい。 東西統一を知らずに死んだってどうってことない。 息子の自分への愛の深さを知らずに死ぬ方がよっぽど悲しい。 東西ドイツ統一のニセニュースを見ながら、母親の視線は息子に向けられている。 その表情の何と幸せに満ちていることか。 母親は自分の選択が間違っていなかったと、この時初めて納得できたのだろう。 母親に事実を打ち明けたことを最後まで黙っていたララ。 アレックスのためにフェイクニュースを作り続けた友人。 出てくる人がみんな優しくて、ラストシーンは泣けて仕方なかった。 いい映画だなあ。観て良かった。[インターネット(字幕)] 10点(2020-04-24 14:26:55)(良:2票) 《改行有》 16. グリーン・ゾーン イラクはイラク人が統治すべき。 そりゃそうだよ。 それをハリウッドが描こうってんだから、この件はもうアメリカでは過去の話になってしまったということだろうか。 なんでもありだな、アメリカ。 トランプ大統領が裏がないだけ善人に見えてきた。[インターネット(字幕)] 7点(2019-10-27 01:42:05)《改行有》 17. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち 《ネタバレ》 ガス・ヴァン・サント自身が、人と深く関わることを恐れたり、それができないことでいろんなものを失って来た経験があるんじゃないかな。 「追憶の森」でも、妻を理解しようとしていなかったことに気づく主人公が描かれていたが、この映画も心に刺さるシーンが多く、最後まで見応えがあった。 教授たち二人も、友人役のベン・アフレックも、ウィルに対する優しさに溢れていて、それが映画を見終わった後も長く気持ちの良い余韻を残してくれる。 愛してると繰り返す恋人と、君は悪くないと繰り返すセラピスト。 そしてここはお前のいる場所じゃないと背中を押す友達。 周囲の人との関係を見直したくなる、そんな映画。[DVD(字幕)] 9点(2019-08-15 16:52:26)《改行有》 18. 狂っちゃいないぜ! 《ネタバレ》 ジョン・キューザックはこういう役をやらせたら、多分天下無双ではないか。 発見は、アンジェリーナ・ジョリーの若い頃は美しさが自然で相当に魅力的だったことと、知的な役の多いケイト・ブランシェットがダメ男に弱い女性役を演じると、これも相当魅力的ってことかな。 コメディにしては、話がシリアスに傾き過ぎてちょっと笑えない感じなんだけど、まあジョン・キューザックだから許せる範囲。[インターネット(字幕)] 7点(2019-05-04 23:54:09)《改行有》 19. クラッシュ(2004) 《ネタバレ》 どぎついセリフの波に、途中かなりしんどくなりかけたが、最後まで観ると観てよかったと思える映画。 ひどい警官だってちゃんと人助けはするし、悪態をついたメイドに恩義を感じたりもする。 世の中捨てたもんじゃないけど、一歩間違うと道を踏み外す。 ペルシャ人のお父さんは、娘のお陰で道を踏み外さずに済んだ。透明なマントのシーンは、観ている方も空砲であったことに感謝してしまう見事な演出。 異人種に対する自らの偏見について考えさせられる映画。[インターネット(字幕)] 8点(2019-04-14 19:36:30)《改行有》 20. グラン・トリノ 《ネタバレ》 余命いくばくもないことを覚悟していただろうけど、自らが引き起こした悲劇に対する責任の取り方が凄まじい。 タオに接したように、息子たちにも接することができていたら、彼の人生はもう少し後悔の少ないものになっていただろうな。 「グラン・トリノのけつにスポイラーをつけるな。あれはクソだ」 この遺言には心底共感。 本物は生身で勝負なんだよな。 心にしみるいい映画だった。[インターネット(字幕)] 8点(2019-03-24 01:31:42)《改行有》
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