|
プロフィール |
コメント数 |
375 |
性別 |
男性 |
ホームページ |
https://camuson.exblog.jp/ |
自己紹介 |
自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。 もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。 |
|
1. グッドモーニング,ベトナム
《ネタバレ》 持ち前のべしゃり技術で、ラジオを通してベトナム現地で米兵達に笑いを届け、大人気を博したDJ兵士が主人公です。軍隊による戦闘シーンはなく、ベトナム戦争映画としては異色作です。招かれもしないのにやってきて厄災をばらまくアメリカ軍という構図を浮き彫りにさせる作品です。友人となったベトナム人少年のクライマックスでの言葉には、アメリカ人視聴者も感じ入るところがあったろうと思います。主人公DJは道で見かけたベトナム美人と仲良くなるために、彼女が通う街の英会話教室の先生役を前任者に銭を掴ませて横取りします。そして生徒達に実践的なスラングを教え込んだり、生徒と一緒にベースボールを楽しむなどのなごやかシーンにつながっていきます。悪気のない文化の押しつけに対する強烈な皮肉ともとれるのですが、こちらはアメリカ人視聴者は気付かなかろうと思いました。作者が狙ってやってるのかも不明ですが。なごやかゆえに何とも言えない複雑な不快さを感じてしまいました。[DVD(字幕)] 6点(2023-05-29 18:45:45)
2. 蜘蛛女のキス
《ネタバレ》 原作未読です。タイトルからミステリアスで妖艶で、ブラジル映画であることから野性味溢れる濃い~い作品を期待したのですが、まったく想像していたものと違いました。牢獄の中の2人の男の会話にほぼ終始しています。2人のうち1人がホモセクシャル。もう1人の政治犯の男に対して、昔見た映画について語り始めるのですが、それが劇中劇として映像で再現され、牢獄での2人のやりとりと交互に進行していくという洒落たことをやっています。劇中劇の雰囲気も含めて欧州的な香りがするので、ブラジルというよりもアルゼンチンっぽいなと思ったのですが、後で調べてみると原作がアルゼンチン作家によるもので、監督もアルゼンチン出身でした。納得しました。牢獄の中の話を長く引っ張った割に、牢獄を出てからの話があっけなく、ちょっともったいない感じがしました。劇中劇のヒロインと、政治犯の昔の恋人と、むさ苦しいシーンの中の数少ない花である割に、2人ともちょっとビミョーだなと思ったのですが、後で役者が同一人物だと知りました。まったく気付きませんでした。あと、なんか牢獄の中に調理器具まであって、結構住みやすそうでした。海外では結構あるパターンのようですね。[DVD(字幕)] 4点(2023-05-09 17:24:20)
|