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1. 劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー
《ネタバレ》 まず、ストーリーとか以前に、ちゃんと意味通るような映画にしてください。
なぜ、最強ライダーを決めると世界を救えるの?
なぜ、ディケイドにやられた歴代ライダーが、彼を助けに来るの?
まあ、その辺は『ノリ』でいったとしても。
大体、半年間、子供たちに応援させた『仮面ライダーディケイド』が、ショッカーの首領って、子供たちに対する裏切りじゃないの?
しかも、内紛に敗れたとたんに、自分勝手に捨て去った仲間を頼るなんて、そんな事を子供たちに教えたいのか?
死神博士だった、爺さんは、何事もなかったように、主人公たちと旅を続けるのは、何の説明もないの?悪いことしても、罪を償わなくて良いって子供たちに言いたいのか?
サイテーです。
それでも、久しぶりにモモタロスに会えたので、1点献上。
【追記】その後、他作品でたくさん、モモタロスに会えたので、一点返してもらいます。【其の二】 地獄大使と死神博士を間違えて、3年も気付かないとは…。我ながら、人に意見できる立場じゃないですな。[映画館(邦画)] 0点(2011-10-07 16:57:54)(良:1票) 《改行有》
2. K-20 怪人二十面相・伝
《ネタバレ》 怪人二十面相の世界観の妖しさとは、サーカスが幻想的に魅力的な感覚の世界。大人の世界を子供が覗き込んで、理解出来ないものを「不思議」として受け入れる世界。日本は終戦時に一回子供に戻って、国中が等しく子供から生き直しているから、覗き見るべき大人の世界が無くなってしまっている。それを、戦争が無かった世界という独特な表現法で描いてみせるのは、巧いやり方だ。この映画は乱歩の二十面相から見ると、孫にあたるような位置だが、同時に正当な血筋を感じるのは、そういう事だと私は理解した。
BTFに対するBTF2の様な、実に巧みに原作世界を弄っていた子供(本作の原作)に比べ、この孫は娯楽に重きをおいた、誰でも楽しめる傑作となっている。多少無茶な所(姫がオートジャイロで平吉を助ける所とか、木細工が何なのか考察なしに「ステラを破壊」と展開する所など)はあるが、ノリで飲み込めるレベル。そして、原作の、二十面相を継承する物語、という所は外していない。欲を言うと、小林くんも明智小五郎を襲名して、二十面相の世界を完成させて欲しかった。
[DVD(邦画)] 7点(2011-08-27 13:10:39)《改行有》
3. 劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!
《ネタバレ》 せっかく登録されているのに、誰も書いておらずもったいないから、ちょっと書いてみる。
まず、始めに声を大にして言っておきたい。やっぱり大ハナさん美しいなあ。女の子らしい私服もよいが、奇跡の脚線美を強調した、いつものコスチューム(最後に出てきたけど)が大好きだ。色々と事情はあるんでしょうが、ぜひ復帰していただきたい。
私はいつも仮面ライダー同士の闘いを批判しているクチだが、電王世界で登場するライダーは、システムとしてのライダーなので、性格的には怪人と同じで、それほど嫌ではない。今回の敵は、良太郎を亡き者にするために、良太郎の誕生日を消滅させる悪巧み。
しかし、自分が消えるというよりも、「人の大切な思い(時間)」を守るため、良太郎はそれに立ち向かう。この時のセリフは、野上良太郎のキャラクタをよく表した名台詞だと思う。
「悪いけど、時間は消させない」
全然悪くはないんだが、良太郎らしいやさしい言い草を見せながら、厳然として「消させない」と宣言する芯の強さ。これが僕らの好きな、野上良太郎だよな。
人の記憶こそが時間。この少々突飛だが、オリジナリティあふれる感性の設定とテーマを、巧くドラマに仕立ててある。基本的には、特別なことはない電王の一エピソードだが、ウラ・キン・リュウとモモの揃い踏みは、トリッキーな仕掛けで燃える。しかしまた同時に、最後の最後に牙王を倒す時、変に4人の合わせ技みたいなことしないで、モモのソードフォーム単体というのが、潔くていい。あくまでも良太郎の物語である証だ。
ホント言うと、覚えている人(しかも特異点)が明日にいるから、この日は消すことはできないのを、今の我々は知ってしまっているが、それでもこの映画版電王はおもしろい。[DVD(邦画)] 6点(2011-08-12 05:58:32)《改行有》
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