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1. ゲット・アウト
シナリオがとてもよくできている作品。こういうの、いかにも受けそうと思ったらやっぱりアカデミー脚本賞とってるんですね
監督は人種偏見を扱ってネタにするのが得意ということらしいですね。概ねブラックジョークでしょうが
ただこの映画の脚本の面白さはそのブラックジョークの部分ではありませんね。筋立てとして、面白い仕掛けができている、そう思います
普通の思考回路で考えれば当然・・・というところに仕掛けがあって、先入観をうまく隠れ蓑にして意外な真実を予見させません
観客としてはしてやられた感がありますね
仕掛けが露わになったあとは普通のバイオレンス展開でラストに向かってよくあるつまらないドタバタがありますが
(だからコメディという扱いなのかな?)
娯楽映画として解り易く着地してくれたのには助かったような気もいたしますね
メイドさんの顔がとても印象的。怖くもあるし、哀愁もある。綺麗だとさえも思う。[インターネット(吹替)] 7点(2019-08-06 02:54:22)《改行有》
2. 刑事コロンボ/美食の報酬<TVM>
《ネタバレ》 趣向を凝らした凶器ですがもちろん犯人は日本人じゃありません。フグ毒を凶器にしたドラマは日本にもあって、それですら変化球と思えるのですが、アメリカ人にそれをやられると変化が大きすぎて受け止めづらいですね。もし自分が日本人でなかったら、そんな違和感は感じず楽しめたのでしょう。”フグ毒=コロンボの知らない凶器”という面を強調しようとしていましたが、毒は毒ですから対応も自ずから限定されてしまい、あまり効力を発揮できなかったのが惜しいです。犯人対コロンボという従来の対決図式内の部分では極めて良いところもあり(最後のコロンボの指摘は流石)、おそらくシナリオでフグ毒を採用したのは「毒殺が必要だったから」というだけの副次的なものだったのではないか、と勘ぐってしまいたくなります。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2016-07-21 16:16:15)
3. 刑事コロンボ/秒読みの殺人<TVM>
《ネタバレ》 シリーズの中でも傑作といえる作品です。まず、被害者について。手切れ金代わりのスポーツカーですが、キーをカクテルに潜ませるあたり、非常に独りよがりな印象です。自分流にかっこつけながらスパっと切り捨てようというわけです。少なりとケイが愛情を抱いていたのだとしたら、この人、殺されても仕方ないと思います。ケイの出世欲も並ではありませんが、彼の愛情が注がれ続けていたら、きっとあのような罪は起こさなかったでしょう。アリバイについては「意識の下の映像」「忘れられたスター」と、シリーズファンには馴染みのある場所で工作されていますので、続けて観ている方には新鮮味がないかもしれません。ですがカウントダウンのお陰もあって先の二作に比べて犯行シーンはさらに面白かったです。銃の回収シーンが最高ですね。女優さんの真剣さとコミカルさと合わさったようなあの演技が忘れられません。コロンボがいつ飛び出すかわからないので、銃を捨てるまでこっちが心臓バックバクでした。[ブルーレイ(吹替)] 8点(2016-07-20 04:10:59)
4. 刑事コロンボ/死者のメッセージ<TVM>
普段殺人事件を描く小説家が現実に犯す殺人ですが、
犯行に及ぶまでの過程が一番、観ていて面白い作品です。
ああ、そうやって殺す予定なんだ、というのはすぐわかるんですが、
いつやるかいつやるか、観ていてハラハラしました。
当然コロンボが事件を解決するのですが、そこは普通の出来です。
犯人が殺人の計画を進めているとき、とても活き活きしているように見えます。
自分のアイデアを表現するのは(たとえそれが殺人であっても)、
クリエイターにとって最高に輝ける瞬間なのでしょうか。
それがいざ殺す段になると、ふっと本来持つ良識が蘇って一瞬怖気づき、
振り払うように声を荒げさせたのではないでしょうか。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2016-07-18 00:53:39)《改行有》
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